紙の本
痛快オリンピック
2019/05/07 17:34
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投稿者:BHUTAN - この投稿者のレビュー一覧を見る
いやぁ ひねりが訊きすぎの白井建造チックな一冊
面白すきの設定に驚愕
脇差しさしたサラリーマンってのもいいなぁ
女子は懐剣でおしゃれかな?
オモテナシじゃなくてオトシマエもいいな
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舞台は徳川幕府が続いている21世紀の江戸。黒船が来て開国しても中立国としての立場を貫き戦争には参加せず、白人至上主義がはびこる世界で名誉白人の称号を与えられている。
そんな中、江戸にオリンピックを招致することで白人至上主義だけでなく、肌の色による人種差別や植民地政策をも壊そうと立ち上がった歴史に名だたる人たちの奮闘記。
設定はとっぴょうしもないが、扱っているテーマはけっこう深い。ここまであからさまな差別などはないが、今も世の中は白人が支配していると言えなくもない。それに対して異議を唱えているのか、ただふざけているだけなのかわからないが、幕末の志士たちがオリンピックを招致することで世界を変えようとする。
サクサクと開催が決まってしまうので、もっと苦労話とか窮地に陥ったエピソードとかあればもっと深みが出るのにと思った。
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江戸幕府が現代まで続いた世界線の日本の話。
それだけで現代に伊藤博文や坂本龍馬や西郷隆盛が出てくる不思議。もしやこれから倒幕か?と思いきやタイトルの通りオリンピック開催を目指す
今もなおある程度人種差別は存在するが、この作品では白人至上主義世界。日本人は【名誉白人】として立場を確保。
これはある意味米軍の基地を国内に置き【核の傘】に守られてる今の日本にも通じる部分なのかもしれない。
そしてウサイン・ボルトやマイケル・ジョーダンも若手選手として出てきて日本に帰化させるという破天荒展開!無茶苦茶すぎるけど本来の日本人選手も努力してる姿もしっかり描かれていた。
ブラックユーモア溢れる歴史改編作品でした!