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投稿者:teburi - この投稿者のレビュー一覧を見る
ちば先生の生い立ちが情景豊かに描かれていて、とても楽しく読めました!
ちばてつや氏が漫画家になるきっかけ
2020/01/04 13:06
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投稿者:KazT - この投稿者のレビュー一覧を見る
ちばてつや氏の自伝的マンガの第2巻です。
ちばてつや氏の現在と過去の様々なエピソードが描かれます。
母親に隠れてマンガを描きはじめるきっかけとなる親友との出会いと別れ。
家族のためにお金を稼ごうとしても何をやっても上手く出来ないてつや君が、マンガを描くことで原稿料をもらう。など、ちばてつや氏が漫画家になるまでのエピソードが、本巻の主な内容です。
この他に松本零士氏との旅行話もあります。
戦後の辛いエピソードもありますが、全編カラーの絵も美しく、現在のエピソードはほのぼのしていて楽しく読める作品です。
短編集のエッセイマンガ
2019/05/08 00:11
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投稿者:とも - この投稿者のレビュー一覧を見る
短編のエッセイマンガで、それぞれの話が独立しているので、読みやすかった。
でも、もっとその話深く読みたいと思ったところもある。
全ページカラー!!!
2019/05/04 11:34
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投稿者:mito - この投稿者のレビュー一覧を見る
4ページで一話の短編集の集まり。
すべて彩色されていて、どの話から読んでも楽しいです。
寝る前にパラパラめくって、ほっこりした気分に。
決して体験できない他人の人生をそっと教えてくれます。
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第2巻は「ちばあきお」の思い出です。イヤ、ほかにもいっぱいあるんですがね。ぼくらの世代では、やっぱり気になるんです。レビュー、ブログに書きました。読んでみてください。 https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202004190000/
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お父さんが仕事用に調達した自転車を隅田公園で弟たちと乗り回し、自転車の乗り方を教えようと一緒になって遊んでくれた気の良い大学生が、実は自転車泥棒だったという大事件。誰もが過不足なく暮らして行くには時間が必要だった戦後の生活を感じました。
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終戦後まだまだ食料不足が解消されず、世間では子供たちが牛乳配達や新聞配達をして家計を助けていた頃の話です。
ちば一家は隅田公園近くに移り住んできます。てつや少年は小梅小学校で絵の上手な木内君と出会い、マンガを描くきっかけが作られます。
高校生になってすぐに日用雑貨を売り歩くアルバイトなんかをしています。
いわゆる"押し売り"ですが「学生援護会」という組織が斡旋していたりしてまだまだ怪しげな時代でしたね。
ちば青年はまだ高校生の時、貸本屋の漫画家募集広告を見て店に出向き、テストだよと言われて描いたマンガで当時のサラリーマンの初任給に相当するお金を貰います。
その時手にした、昭和30年に発行されたばかりの(現行のアルミニウム硬貨の)1円玉の輝きが忘れられないとのことです。
そういえば4年程前から一般流通向けの1円玉は作られていませんが、令和の1円玉はこれから目にすることはないのでしょうかね?
ちば一家は八百屋で生計を立てていたようですが、店の中に吊り下げられたザルのお金入れに懐かしさを感じちゃいました。
さて2巻が終わってようやく漫画家デビューまでこぎつけましたが、このシリーズいったい何巻まで続くのでしょうか。
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毎回4Pのたり連載だから、ゆっくりと読んでゆくと決心してからいつのまにか2年半近く経ってしまった。図書館にもネットカフェにも置いていないので、これは買うことにしている。
おそらく、ちばてつやの代表作のひとつになると思う。老齢の漫画家が、何処まで描けるのか、その一つの典型を、ちばてつやは、史上初めて我々に見せてくれつつある(杉浦茂は例外)。老齢だからこそ描ける世界があることを、本書で我々は初めて知るのである。葛飾北斎は88歳まで現役だった。ちばてつやは、あと7年は頑張ってもらいたい。
とは言いながら、1話目は高井研一郎の生前葬の葬儀委員長をやった時の思い出で、2回目の委員長をやろうとしたら本葬になったというエピソードだった。そうだった。山口六平太の新しい話はもう読めないんだ、と突然寂しくなった。ちばてつやも、いつ亡くなってもおかしくはない。
実弟のちばあきおの話も、全て器用になんでもこなす弟が、漫画を描いてみると四苦八苦して半年もかけて一作描いたというエピソードだった。兄からすると、漫画家になったことが弟の命を縮めたのではないか?という想いは(書いて無いけど)あったのかもしれない。「あの時引き止めなかったことに、少々悔いが残ります」と呟いている。でも、ちばあきおの描いた「キャプテン」「プレイボール」「チャンプ」などは、全て一つのテーマを「不器用に」追ったもので、作者の方はスポーツも勉強もそんなにも優秀だったとは、私は思いもしなかった。兄は書いている。「でも(略)多くの人々に長く愛される作品をたくさん描きあげたよ。‥‥ごくろうさま。」
その他、心にじんわりと響くエピソードがいっぱい。
前作は満洲からの引き揚げ体験がメインで、あれ以上のとっておきの話はないかも、と心配していたのだが、そうではなかった。今回の主な話は、漫画に初めて出会って、描き出して、初めて貸本屋から原稿料を貰ったところまで。ひとつひとつを丁寧に描くことで、此処まで読ませる漫画になるのか、と感心する。もしかしたら、ショートコミック形態で、テーマはなんでもあり、時々思いついたようにストーリーが流れるという形式が、ちばてつやには1番合っている形式なのかもしれない。全面カラーなので、アシも使っているはずだけど、色使いも目配りが届いている。アマゾン川で観た満天の星空の描写は、肉筆を展覧会に出したならば、必ず人々の足を止めることだろう。そして何よりも殆どの登場人物に生命が宿っている。特に父親、母親、兄弟、全部の登場シーンをその歳ごとに描き分けて、しかも何を考えているのか想像できるように描いているのは凄いと思う。
それから、小学3年で木内くんに勧められて初めて描いた漫画や、小学6年の時の漫画を見せてくれている(←物持ちが良い)。私は私の小学5年の時の漫画を持っているが、それとのレベルの違いをまざまざと見せつけられて、改めて漫画家にならなくて良かったと思った。