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時間がとれず、まだ読み途中。(1,2章のみ)
日本語の脚本の本を探したときに、たまたま図書館で見つけた本。
発行されたのが今年。
まだまだ日本においてハリウッド式脚本の書き方を紹介する本が出版されてないように思う。
とてもわかりやすい。
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2009
脚本術についての書かれていて、そんな体裁はとってないが、所謂「ハウツー本」と言える。参考になる部分は多く、普段映画を観ているときに、たしかにそのシークエンスが重要なのだが、なぜ重要かと問われると困ることが多々あるが、それを「プロットポイント」と名付けられると、ああそうか、と頷いてしまう。映画のパラダイム(構造)についての記述が最も勉強になった。あとは実際の映画(たとえば『チャイナタウン』)を元に分析される。著者がアリストテレスだのニュートンだのジョイスだの、偉い人たちの偉そうな台詞をいちいち引用してインテリぶっているのが若干気に食わない。
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映画好きならたまらないんじゃないだろうか。
あまり映画を見ないけれど、著者の映画への愛情と脚本を書き続けた経験から述べられるいくつかのことを興味深く読むことが出来た。
映画は尺が決まっているから、エンディングに向けて物語を進めて行かねばならないこと。小説や戯曲とは異なること。
今後映画見るときには構成まで気にしつつ見よう、と思わせる。
チャイナタウン、テルマ&ルイーズ、アメリカンビューティを見たくなった。
映画好きならばオススメ。
再読のテスト
映画好きならたまらないんじゃないだろうか。
あまり映画を見ないけれど、著者の映画への愛情と脚本を書き続けた経験から述べられるいくつかのことを興味深く読むことが出来た。
映画は尺が決まっているから、エンディングに向けて物語を進めて行かねばならないこと。小説や戯曲とは異なること。
今後映画見るときには構成まで気にしつつ見よう、と思わせる。
チャイナタウン、テルマ&ルイーズ、アメリカンビューティを見たくなった。
映画好きならばオススメ。
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かつて別冊宝島で出たものしか翻訳ものがないといわれていたシド・フィールドの著作。自分としては外国人が書いたものとしては「クリエイティブ脚本術」「ハリウッド・リライティング・バイブル」に次ぐシナリオ指南書。個人的にはペキンパーとの交流が話しとして興味深かった。
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アイデアを具体化し、ドラマにするためには、主題(テーマ)が必要である。主題とは、アクション(行動)とキャラクターを意味する
アクションとは、どんな行動に関するストーリーであるのか
キャラクターとは、誰に関するストーリーなのか
主題
アクション 身体/感情
キャラクター 必要性の決定/アクションこそキャラクター
アクションとキャラクターに関して、一、二行にまとめて書いてみる
人生とは、アクション(行動)からなり、その終わりもまたアクション(行動)の一形態であり、質の変化ではない(アリストテレス「詩学」)
全ての主要登場人物は、強烈なドラマ上の欲求も持っている
ドラマ上の欲求とは、脚本の中で、その人物が手に入れたい、成し遂げたいと思っていることである
よい登場人物を作るための、4つの絶対不可欠な要素
①登場人物は強力ではっきりした"ドラマ上の欲求”を持っていること
②その人個人独自の考え方、ものの見方を持っていること
③あるものに対する態度を体現していること
④何かしらの変化や変身を遂げること
会話の目的
①会話によってストーリーが前に進む
②主要登場人物の情報を明らかにしていく
この順番で考える
①エンディング
②オープニング
③プロットポイントⅠ
④プロットポイントⅡ
オープニングに関する大切な6つのルール
①動きの中でストーリーを運んでいるか?
②登場人物が明確に紹介されているか?
③ドラマ上の前提が設定されているか?
④状況を作り上げているか?
⑤登場人物が直面し、乗り越える障害を作っているか?
⑥登場人物の「ドラマ上の欲求」が何かを述べているか?
インサイティング・インシデント(誘引する事件)
1ページ目の最初の言葉から、ストーリーを進めていく道具として使われている
「事件」によってストーリーが動かされる
観客と読み手の注意を掴む
キー・インシデント(鍵となる事件)
インサイティング・インシデントによって生み出される
プロット・ポイントⅠで起こる
インサイティング・インシデントは、この事件が起こることで登場人物が初めて投げ込まれ、ストーリーが動き出すのであるが、それはあくまでもきっかけの出来事に過ぎない。キー・インシデントこそが本質であり、本当のストーリーが始まる
プロットポイントでは、人物の感情面と身体面のアクションによって引き起こされる。外面の出来事が、人物の内面に影響を与え、その人物の感情の動きによって、脚本が一つ上のレベルに移行する
正反合
正しい行いによって、ヒーローになる
シーンの目的
①ストーリーを前に転がすこと
②人物についての情報を明らかにしていくこと
一つのシーンでは、ストーリーに関する情報を一つ明らかにするのが原則
シーンの2つの種類
①視覚的に何かが起こる
②会話��ーン
シーンの目的を設定し、その上で場所と時を設定していく。次にシーンの文脈を設定し、内容を決めていく。シーン内で使える構成要素を見つけ、効果的に使っていく
コメディでは、おもしろおかしく演技するのは最悪なこと。コメディでも、ドラマと同様に、リアルな状況の中での、リアルな登場人物たちを必要とする
シーンの場所
シーンは、文脈を作り、その中で内容を組み立てていくことで作っていく
シーンの目的、意義を考え、その上で「時」と「場所」を設定する
ドラマを動かす、内的・外的葛藤を作り出すための、シーン内にある構成要素を見つける
ドラマとは葛藤である。それを見つけるのだ
ストーリーは常に前に進んでいく
少しずつ、シーン毎に解決に向かって、転がっていく
そのシーンの目的は何か?
その存在意義は?
ストーリーを展開させているか?
シーン内で何が起きているか?
そのシーンに人物が登場するまで、彼らはどこにいたのか?
そのシーンの間、どのような感情の動きが人物たちにあるのか?
その感情の動きは、シーンの意味にどれだけ関係してくるのか?
なぜ、その人物がシーンに必要なのか?
シーンの目的が何か?
人物のアクション、会話がどのようにストーリー全体と関係してくるのか?
シークエンスとは、一つの共通な目的に向かっていく、"発端""中盤""結末"という明確な形を持ったシーンの集合体
シークエンスを、葛藤・矛盾によって組み立てる
脚本を組み立てる作業と、実際に脚本を書いていくということが全く別のものであるということを理解する
カードを使って、脚本を組み立てる
リアクションだけでは駄目。人物の本質はアクション。受け身な主人公がアクションを決意する=プロットポイント1
よい脚本は、1ページ目の一文字目から状況設定ができている
会話の意義
①ストーリーを前に転がす
②人物についての情報を明らかにしていく
③観客と、必要な知識や情報を共有する
④人物同士の関係を組み立てる。関係がリアルで、自然で、現実味を帯びているようにする
⑤人物に深みと心、そして存在意義を与える
⑥ストーリーと人物の葛藤を明らかにする
⑦人物の心情を明らかにする
⑧人物のアクションを説明する
シーンのアクションを、"発端""中盤""結末"に分ける
・シーンの意義は何か?
・人物はどこから登場するのか?
・その人物の、このシーンでの目的は何か?
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よい映画の脚本には決まったパターンがある。
この本では、著名な作品を例示しながら、脚本のパターンを一般化。
2時間という決められた時間で、映像によってストーリーを伝えるには、
描かれている構造、手順は確かに効果的だろう。
もちろん、本書にも書いているとおり、
このとおりにやっても決してよいストーリーが作れるようになるわけでなく、
結局は地道に考えて、書き続けるしかない。
脚本を書くことは、学びであり、人として成長する道である。
選んで読んでいるわけではないが、最近こういう
「日々是修業」っぽい本によく出会う。
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脚本の書き方のクラシックらしいです。一人で文章を書くむずかしさとか、すごい。あとパートナーと合作の時に気を付けること。とか。大変勉強になりました。
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知っていることもあったが、繰り返し読むと本質(に近い部分)を掴める、というのがわかった。
あとは実践だけ……
主題、登場人物、展開とどうしてそうするのか「選択」をし、それには「責任」が伴う、というのがよかった。
また、小説とシナリオの違いも興味深かった。
良質な映画も多く紹介されているので、それもいいかも。
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システム化・マニュアル化、アメリカのお家芸が存分に発揮される。ただし本書は巻末にもある通り、How-toではなく、構造を分析・解説するWhat-toと称している。日本は「見て覚えろ」「自分で盗め」から脱却できているのだろうか。そして山ほどのネタバレ。
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映画の楽しみ方に新しい視点を持てた。
さほど小難しくもなく、目からウロコなハウツーでもないので、理論が純粋に鑑賞して楽しむことを邪魔することもない。
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check the scenarios:'China Town','the Shawshank Redemption' and 'matrix' then wright, check and rewright. i can't stand!
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とにかく有名なので読んでみた。
前から持っていた「別冊宝島 シナリオ入門」の元になった本だけあって、書いてある内容は大体知っていたもの。
ただ、実際の映画を例に説明してくれるのは、わかりやすくて良かった。
名著と言われるだけあって実用性抜群だと思う。
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より深く映画を味わえるようになりたいという一心から一読。まず、そもそもこの本は「脚本を書く人のため」の本であるため(当たり前だが)、脚本を書かない人にはちょっと理解できない部分も多かった。それでも、勉強になったけれど。
本作で大絶賛されている『チャイナタウン』は未見だったため、早速DVDを借りてきて観たけれど、どこが他の作品の脚本と違って優れているのか、素人にはよくわからなかった。本作で絶賛されるまでもなく、元々評価の高い映画だけれど、映画としてもそれほどピンと来ず。
映画は脚本だけではなく、映像、音楽、編集、演出、演技…色々な要素で出てきている。映画評論家の町山智浩さんは、「いい映画」には「いい脚本」が必ずあるけれど、「いい脚本」があれば「いい映画」になるとは限らない、と言っていた。『チャイナタウン』に関しては、脚本の評価だけではなく評価の高い作品なので、私の審美眼の低さが問題だろうけれど。
それはさておき、音楽においても「ミュージシャンズ・ミュージシャン」と言われるような人は、「一般的には売れない」人が多かったりするように、脚本家から観て「良い脚本だ」と思うような脚本は、素人には理解しがたいものなのかもしれない。
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映画の脚本術について書かれた本です。おそらくこの業界ではバイブル的な本ではないかと思います。物語を3つに分ける三幕構成を骨子に第一幕から第二幕へ以降するタイミングをプロットポイントⅠ、第二幕から第三幕へのそれをプロットポイントⅡと呼んでいます。それぞれの幕でも発端、中盤、結末の3つに分けて考えて物語を構築しています。こうしたフレームワークを本書ではパラダイムと呼び、数々の名作を例に出して説明しています。脚本を作るうえで優れたフレームワークだと思います。勉強になりました。
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脚本術、と銘打っているけれども、小説の創作にも使えますね。新人賞の講評なんかでもさらっと「三幕構成」とか当たり前の用語みたいに出てくるときがあるんですけど、その三幕構成を理論化した名著です。
豊富な実例を挙げつつ、丁寧に物語の構成を組み上げていく方法を示してくれます。具体的な目安を教えてくれつつも、「でも規則にがんじがらめにするんじゃなくていいんだよ」ということも伝えてくれるあたり、柔軟性があります。「こういうケースもある」というのを具体的に挙げてくれたり、「こういうことでパニックになる人もいるけれど、大丈夫」ということを教えてくれるので、がちがちに型にはめられずに学んでいけるのがすごくいいなあ、と思いました。