紙の本
『大渋滞』
2019/05/02 23:47
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投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
名古屋にむかう高速道路は横浜で大渋滞
車には4年生の麦と弟の大地にパパとママ
楽しいはずの家族旅行がおかしな雰囲気なのは渋滞のせいだけじゃない
「ごめんな」
ママとパパは前をむいたままいった。
「旅行中は楽しく過ごそうっていったの、ママじゃん」
なぜって、この旅行は最後の家族旅行だから。
旅行が終わったら、ママとパパは離婚して、家族じゃなくなっちゃうから。
渋滞を避けた一般道で道に迷い、車を降りたらインロック、あたりは暗く雷雨に見舞われて……ふんだりけったりの家族旅行の結末は
幼年童話からYA・青春小説まで幅広く執筆するいとうみくの最新作(2019年4月刊)
イラストレーターいつかのカバーイラストと挿絵、城所潤の装丁がロードムービーにいろどりを添える
電子書籍
大渋滞
2019/08/27 12:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
渋滞している中で家族というものについて、考えさせられますね。離婚を決まった夫婦とその子供という複雑な気持ちの表現がうまい。
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最後の家族旅行。親戚の結婚式に出席するためにパパとママの故郷、名古屋に帰る。そして、おばあちゃんにパパとママが離婚する事を報告する旅行。
最後の旅行だから楽しくしよう、と言ってたママが、パパに文句ばかり言う。高速道路は大渋滞。ママはイライラ、でもパパはマイペースでのんびり。
離婚の話を聞いてからこの3カ月、私・麦には何でパパとママが離婚するのかわからない。ケンカはしょっちゅうだし、弟の大地は、それを聞くたびに怯えてるけど。後先を考えずに行動して失敗するパパと、文句を言うママ。車の中は最悪な雰囲気。
そんな大渋滞、高速から降りなきゃいけなくなって、パパが道をら間違えて、さらなる険悪な事態になっていく…でも、そんな中、気がつく事もある。
一夏の成長物語ならぬ、一晩の物語。
読み終わったら、なんかホッとする。思いあってる筈でも、ケンカすることもある。
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最後の家族旅行になるかもしれない‥
友だちともケンカしてしまい‥
こんな気持ちの中、道中トラブルばかり‼︎
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子供目線からの両親の喧嘩ほど醜いことはない。
結果オーライのハッピーエンド?ではあるけど、この親たちは欠点が多いしkきっとまた大喧嘩するだろうな。酷い話だ。こういう家庭は割とどこにでもあるのかもしれない。
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両親が離婚するというネガティブな設定を忘れるぐらい、どんなにママが怒っていても、重くなく感じて最後はやっぱり…という結末でした。
母親と自分、父親と友達を重ね合わせながら話が進むせいか、テンポよく読める。
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子ども目線でみたら、親の離婚を回避できたことはよかったと思っている。現実には今の日本はシングルの親が増えているのだから。
離婚というのは、子どもがいたら親の都合だけでは決められないことだから、かなりテーマとしたら重いよね。
いとうみくは割といろいろ読んだけど、今回のはあまり響かなかったなあ・・・
友達とのけんかの方をもっと腰を据えたテーマの方が良かったかな。
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ママの妹の結婚式に出席する為に車で名古屋へ向かっている一家。
ママ、パパ、主人公・麦と弟の大地。
両親から離婚する事を聞いた4年生の麦に取っては最後の家族旅行だ。
麦の心中を想像しながら読むと胸が痛くなる。
渋滞する高速道路、満員のパーキングエリア、車内でのギスギスした空気、渋滞回避の為、高速をおりて一般道に入れば迷子、あげくにインロック、急な雨と雷、どんどん悪くなって行く状況と夫婦の関係。
嫌な雰囲気がヒシヒシ伝わって来る。
家族の問題に、麦が喧嘩をしている仲良しの友達のきょんちゃんとの事を絡めて描いた成長ストーリー。
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最後の旅行で大渋滞にはまってしまう
旅行が終わったらお母さんとお父さんは離婚して家族じゃなくなってしまう
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親の離婚危機と、友だちとの行き違い。
小学生の麦にとってはかなか心が重い出来事のはず。
そんななか、家族で名古屋へ向かう車で大渋滞にはまり、、、
私もママや麦と同じで誰にでも優しさを発揮するタイプの人にはイラッとしちゃうかもなーと思いながら読んだ。
児童書らしい結末。