紙の本
読みにくい
2019/07/25 13:53
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投稿者:Lily - この投稿者のレビュー一覧を見る
全体的に読みにくいと感じたので、この評価にしました。全国には様々な信用金庫・信用組合があり、色々な取り組みをして頑張っていることがわかりました。面白いと思った取り組みもありました。2018年に話題になったシェアハウス問題に関する知識を得られて良かったです。
紙の本
本当に真実?
2019/05/12 12:57
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Sus scrofa - この投稿者のレビュー一覧を見る
取り上げている事例を見て、筆者の取材力に疑問を感じた。
M銀行のI氏は、行内では高圧的な態度で、承認欲求が強く、パワハラで有名な人物である。その人物を持ち上げて「地域おこしプロジェクトの玉手箱」と称するのは鼻白む思いである。本当に地銀の実態を把握しているのか。
地域金融機関とは「縁の下の力持ち」、中小、零細企業を陰ながら支える存在だ。取引先のプロジェクトをまるで自分の功績であるように発信するのはいかがなものか。
この書籍に挙げられたM銀行I氏の事例を反面教師として、本当に地域のことを思う地域金融機関が増えることを望んでいる。
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地銀衰退の真実 未来に選ばれし金融機関
著:浪川攻
地域銀行が打ち出し続けた厳しい環境の「乗り切り策」は、決して好ましい結果をもたらしているとは言えそうもないのが現実である。しかも、乗り切り策を断行しなければならない厳しい経営環境は、これからも続く見通しにある。
大きな経済、社会的な変革が訪れるたびに、既存の価値観は崩れ去り、新たな価値観が築かれる。この観点から注目され始めているのが、一部の信用金庫・信用組合の取り組みにほかならない。
本書の構成は以下の7章から成っている。
①地銀と信金・信組、なぜ差が付いたか
②相次ぐ不正と「地銀神話」の崩壊
③過剰な「ノルマ主義」がもたらした歪み
④地域に「選ばれし金融機関」の条件
⑤「原点」を見失った地銀に未来はあるのか
⑥いま注目の信金・信組はここだ
⑦地域金融に託された希望
どれが正解なのかわからない時代。
しかし、読めない時代の中でやるべきことを考え、地域に貢献している金融機関もある。本書で紹介されて取り組みが全てではないものの、地域を考え、自ら動き貢献している姿は素晴らしい。
全て真似すればいいものでもなく、そこだからこそすべきでありその時だからすべきこともある。自分たちにできることは何かをしっかりと捉えて行動することと、すこし長期視点かつマクロ目線でも現場にいるからこそできること。提言できることの意義を考えながら進み続けたい。
見えないからと言って、俯いている暇はない。
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1.銀行で働く者として、なぜ銀行は時代の変化に対応できないのか、自分の考えをしっかり確立したかったので購入しました。
2.地方銀行が疲弊し、数々の不祥事がとりあげられるなか、信用金庫・組合は地銀ほど衰退していません。そこには、信金・組合は地域に根ざした金融商品を出すとともに、地域住民に好かれるための努力が日々行われています。小回りが利くメリットを活かし、地域のニーズを発掘・察知する力がある信金・組合は今までの経営方針をいっぺんしています。なぜ地銀と比較して業績が上がっているのか、地銀との違いを事例を踏まえて述べられている一冊です。
3.信金・組合の良さは小回りが利くので、地域の変化に対応しやすいことです。変化が激しい現代では、常に状況は変わっています。また、放置していては地方が衰退していくことが目に見えているため、優秀な経営者が画期的な策を講じているからこそ業績も上がっているのだと思います。
このように、リスクがどうのこうのではなく、地域に何が必要なのか、何をすれば地域が活性化していくのかを考え、実践することが大切だと改めて感じました。
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信金や地銀の成り立ちなどがよく分かって良かった。
信金は頑張ってて地銀はダメという対比だったけれど、信金でやらかしているところもあると思うそ、うまくいつている信金はリーダーが良かったというだけで、信金に限らず、どんな組織でもありうる構図だと思う。その辺が説得力に欠ける内容だった。
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良書 官邸・国会で議論となるほど、どうして地銀はだめになったのか。そして、地銀が生まれ変わるヒントとして、特徴のある信金・信組の事例の紹介。
第1章~第5章:どうして地銀はだめになったのか。
・人口減少・企業数の減少による地域経済の縮小に地銀は座して対応をしてこなかった
・アベノミクスの一旦として日銀当座預金の預入金利のマイナスによる収益性の悪化
・有価証券の運用についても、経験のなさから収益につながらず
・規模のメガバンクと、再編で生き残ったコミュニティバンク(信金・信組)の間で差別化ができない地銀
・収益が悪化することによるノルマの増大、行員の退職とさらなるノルマの積み増し
・スルガ銀行による不正と、モラルハザード 等
第6章:特徴ある信金・信組の事例の紹介
・資金融資に加えて業務の支援を行う秋田県信用組合
・地域おこしに力をいれる北上信用金庫
・すべてのお客様の顔をしっているいわき信用組合
・営業ノルマの全廃と、地域プロジェクトへの支援、塩沢信用組合
・保育所への施設提供と地域支援を行う枚方信用金庫
・融資に特化して業務を集中する広島市信用組合、早朝の役員会議で短期で、融資を決定
・お菓子王国など地産地消、中小零細事業と連携する足立成和信用金庫
・無担保、無保証のコミュニティローン、第一勧業信用組合
結論は
厳しい変化の時代を生き残るために必要な条件は「持続可能なビジネスモデルの構築」にほかならない。
どのような経営環境の下であろうと、地域金融機関の命運を握っているのは地域金融機関自らだ。
それを体現している信金・信組をみれば、それは歴然としている。
構成は以下の通りです。
第1章 地銀と信金・信組、なぜ差がついたか
第2章 相次ぐ不正と「地銀神話」の崩壊
第3章 過剰な「ノルマ主義」がもたらした歪み
第4章 地域に「選ばれし金融機関」の条件
第5章 「原点」を見失った地銀に未来はあるのか
第6章 いま注目の信金・信組はここだ
終章 地域金融に託された希望
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過疎化や地方経済の衰退とともに、窮地に立っている地域金融機関の状況や、それを挽回するために、本来あるべき地域の金融機関に使命から離れたことが、不正などの原因だと解説。一方で、営業対象地域に制約があるからこそ、その地域に根差した金融事業を行う金融機関の取り組み事例を紹介し、今後の地域金融機関の在り方うぃ提示する一冊。