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螺旋プロジェクトの中の1冊。共通のルールを決めて原始から未来までの歴史物語を書く、という取り組みが面白いと思った。
螺旋プロジェクトの他の作品なら、伊坂幸太郎さんのシーソーモンスター、澤田瞳子さんの月人壮士を読んでみたい。
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かつてこの国の支配者階級だった武士。その千年近くに亘る戦いの歴史を凝縮して一冊に刻みつけた本年度歴史小説最大の話題作、誕生!
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武士の誕生からその滅びまでの時代を,将門から西郷隆盛へとつなげ,青い目大きな耳に当てはめ,山と海の戦いの審判する長老を配して一気に駆け抜けた物語.すごく無理にこじつけた感じがして,内容もあまり心惹かれなかった.
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一見、「もふもふの国」と読めるw
なんて感じで読み始めたら、900年間ほどをまたぐ壮大な作品だった!
天野純希至上、最高の作品かもっ!?
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3.中世・近世。
平将門から江戸末期まで。
振り返れば、武士の時代だった。って生きてないけど。
平家=海、源氏=山
足利=海、天皇=山
信長=海、秀吉=山
徳川=山、西郷=海
見守る者もいる。まだ役割終えてない者を生かしたりする。見守る者がいるところが人類にとっては暖かい。
なんとなくね、日本史は知ってるので、螺旋の視点で読んでみた。
こうして見ると、山が天下とってる時代が平和だね。海は戦い好きなのかな。でも戦わないと、人類進歩しないらしいしね。
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8組9名の作家さんが原始から未来までのストーリーを競作する《螺旋プロジェクト》の内の一冊。読み終えて思ったのは「火の鳥」やりたいんだろうなぁということです。
「火の鳥」は生命の輪廻が物語を貫く大きな流れの一つでしたが、こちらは海族・山族という二つの対立する存在がそれ。
「もののふの国」の舞台はは中世・近世。武家政権の始まりと終焉ですね。盛者必衰の移り変わりが海族・山族の対立と絡めて描かれます。
駆け足だった感が強いですね。教科書のようなスピードでした。
ちょっと物足りない読後です。
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源頼朝、明智光秀、土方歳三…。命を懸けた果てなき争いの先に待ち受けていた光景とは? 千年近くに亘る、血塗られた戦いの系譜を描く。競作企画「螺旋プロジェクト」の中世・近世編。
「螺旋プロジェクト」、伊坂幸太郎と薬丸岳の作品に続いて読んでみた。歴史に名を遺した人々を海族と山族に分けて表現。上手いことまとめているなと思えるところと、ちょっと苦しいというところがあった。私が読んできた天野純希作品らしいユーモアがなかったのは残念。
(Ⅽ)
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螺旋プロジェクト。第3弾。
「螺旋プロジェクトとは」
ルール1:「海族」と「山族」、2つの種族の対立構造を描く
ルール2:全ての作品に同じ「隠れキャラクター」を登場させる
ルール3:任意で登場させられる共通アイテムが複数ある
というとこだが、「ルール2」「ルール3」に則ったもの?って何だったけ?
源平の昔より日ノ本では
人は 海族と山族に分かれて争ってきた。
内容は、ガッツリと歴史の教科書を倣った感じ。
過去の大河ドラマの出演者に当て書きして読んでしまった。
平将門、織田信長、西郷隆盛
源頼朝、足利尊氏、明智光秀、徳川家康
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螺旋プロジェクト3冊目読了。
3冊読むとだいぶ設定に慣れてくる。
武士の時代の著名人物を何人も登場させ、さまざまな視点で語った大河的小説。
歴史にある程度知識があれば、どことなく聞いたような話が多いので、肩肘張らず読める。
あまり歴史に詳しくない場合、この一冊で一気に知識が手に入れられるように思う。
一つがそれほど長くないので、さらっと読みやすい。
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螺旋プロジェクト3冊目。
海と山の設定が生かしやすい時代、それを当てはめやすい人物がたくさんいる。
足利のことは詳しくないので新鮮だった。
2019.8.15
120
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螺旋シリーズ3作目。やっと読了。
今回は平安時代の源平合戦から、鎌倉時代・南北朝室町時代・戦国時代・安土桃山時代・江戸時代・幕末明治時代まで長きにわたる日本の動乱の時代を海族と山族が対立し、交互に時代の頂点に立つという正に螺旋シリーズの真髄をついたストーリー!
日本史を振りお返りつつ、その時代を生きた武士(もののふ)の生きざまを生き生きと描き、武士の終焉までを語り継いだのは、螺旋シリーズの共通ワード(対立)を超えて読者に訴えるものがあったと思う。
ただ、螺旋シリーズ的に見たら物語は時代時代の対立を表現しているだけで、少し単調になってきたかなと思う。
でも、螺旋シリーズの意図は十分伝わり、面白かった!!
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戦国ものかと思って読んだら、ファンタジーでした。もそっと骨太な戦国ものを読みたかったので、なんでこんな設定なのかなと不思議に思ってたら、ある文芸誌の創刊企画で、8組の作家がそれぞれあるルールと設定にしたがって書いたものだと巻末に書いてり、どうりで無理矢理感ありありだったなと思って、それ最初に言ってよって思わされましたとさ。
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螺旋プロジェクト 第三弾
中世近世の「海族」「山族」の対立。
歴史上の偉人を海族と山族に当てはめていく。
彼らは、海族の蒼い目と山族との大きな耳をもつ。
1冊の中に歴史上の人物がたくさん登場し、「あいつは海族(山族)」などのセリフがちりばめられるため思わずノンフィクションと錯覚してしまいそうになる。
平将門で始まり、最後は西郷隆盛で終結。
時代がちょっと長かったかな。
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平将門の乱から西南戦争までの武士の時代を描いた作品。
忘れていた歴史の流れを思い出す機会となった。
何故だか分からないが、互いを恨み恐れずにはいられないという海と山の人たち、歴史を見届け時に背中を押す長老たちが大きく歴史を動かしていく物語。
平氏は海族、源氏は山族、織田信長は海族、明智光秀は山族、豊臣秀吉は海族、徳川は山族、大塩平八郎は海族、西郷隆盛は海族という設定だった。
この国の歴史は海族と山族の対立で動いてきたという設定はフィクションであるが、人間は争わずにいられないというこの歴史の流れを理解しやすく、これまで絶えず争い続けるこの現代も含めて俯瞰して見ることができた気がする。
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日本の各時代での戦いで歴史を作ったもののふ(武士)を怨霊に寄り繋げた話。
平将門から始まり、源頼朝、義経との壇ノ浦の戦い、足利尊氏、楠木正成、新田義貞から足利義満の時代での南北朝時代、戦国時代に移り明智光秀の信長謀殺した本能寺の変その後の秀吉、家康の時代を経た明治維新までの戦いを描く。
平安、鎌倉、室町(南北朝)時代は疎かったのでそれなりに面白く読めた。