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皇室が貴重な外交資源だというのは、本書を読めばよくわかる。
トランプのようなビジネス重視の考え方でも、皇室を維持したくなるだろう。
民主主義の国が増える中、王制を採る国が減り、現在では30に満たないという。
その中で、国民からの敬慕の対象となっている我が国の皇族のあり方に注目する王家があることに違和感はないし、我が国を含めた王族が王室のあり方についてそれぞれに模索し、参考にし合っていることも間違いないだろう。
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天皇家の今までの外交の逸話が記された本。
政治とは全く違う外交。
なんとなく、日本に天皇家があってよかったな。と思った。
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現在の君主国28。20世紀初めには約100。
ポピュリズム、分離独立運動の揺さぶり。
国民との接し方、振る舞い方、伝統との調和。
最古の歴史の皇室。
政府と皇室の2段階でのもてなし。
平成「和解と慰安」
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皇室外交のはたす役割は大きいと思う。
歴史と努力、そしてお人柄と言ったものがあって、世界に受け止めてられる皇室となっているのだと、事実が物語っていた。
それが令和天皇皇后様にも引き継がれていくのだろう。
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11月14日夜、東京都千代田区のJR東京駅・丸の内駅前広場で大嘗祭に反対する集会があった。
11月14日深夜から15日未明にかけて行われるたった一夜限りの大嘗祭のために、27億円もの税金を使うことに対してのデモだという。
ネットでは、9月に千葉を襲った台風・停電被害への国の対策費である12億円と並べて大嘗祭の必要性を問い、更には天皇制の廃止を訴える記事も見受けられた。
私も本書を拝読する前まではこのような意見に賛成だった。
27億円もの税金が注ぎ込まれるのなら、もっと有意義な使い方をして欲しいと思った。
しかし本書を読み、日本の皇室は、世界中の王室や他の国々から深い敬意を向けられていることを知った。
また、それは長い歴史に加え、先の天皇をはじめとする皇族の人間力や、世界平和への深い慈愛、弛まぬ努力によるものであり、日本外交にも大きく寄与してきたことから、皇室は最強の外交資産だという著者の主張にも納得した。
俳優、モデル、医者、スポーツ選手… 人間誰しも一度は持つであろう夢も、皇族であるがゆえに諦めねばならず、その上ただ国のため、という不確実な目標のために幼い頃から勉強させられた皇族の方々には、一度も会ったこともない私でさえ崇敬させられる。
さて、話を戻すと、この事実を知ってもなお彼らは大嘗祭や天皇は不要だと言えるだろうか。
大嘗祭に使われた税金27億円を日本人口1億2615万人(総務省統計局調べ、令和元年12月1日現在)で割ると、およそ21.4円になる。
日本国民のため、また、世界平和のために尽力なさっている皇族の方々を思えば、それぐらいの金額は惜しくもないと私は思う。
それでもなお20円が惜しいと思うのならば、天皇制のないお隣韓国への移住を強く薦める。
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学生時代は「皇室不要」に近い考え方だった。
特に皇居からは撤退すべきだと、これは今でも。
この本は皇室を海外からの視点で描いてる点が
とても興味深い、少なくとも以前の私には無かった
考え方である。
「君臨すれども統治せず」をどう外交に活かすか。
その辺を考えながら読むととても面白い。
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意外と知らない、皇室の外国との関係が事実ベースでいろいろ書いてあって興味深い。
確かに、日本の場合、ちょいちょい変わってしまう首相より、うん十年代替わりしない天皇(皇太子時代から関係を築けると思えばそれこそ長い)は、王室同士などであれば、相当他国と仲良くできるのも事実だな、と素直に思った。
筆者は、皇室に対してかなり肯定的な方で、その前提ですべてが書かれているので、あくまで一意見として留意する必要はあるが、一つの物の見方を教えてくれているようには思う。
政治的存在ではないからこそやれることもあるのかな。
てか、オランダと問題があったとか全く知らず、意外だった。
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政治的外交とは全く違う、皇室外交の重み。
んで、なんつうか、それを担う陛下を初めとする皇室の方々が、いかに「日本」を体現なさっておられるか。
おれにゃ、無理だな。
日本に皇室があることは、幸せなのである。
皇室がなくなれば、おそらく、日本ではなくなる。
その辺のことをもっときちんと議論すべきなのだ。
なくすためではない。日本とはどういう存在で、これからどうあるべきかを考える中で、皇室を除することはできない。
最終章、朝日新聞社員の筆者の、新天皇観はムッチャ余計。
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皇室エピソード集。オランダとのいさかいはこの本のおかげで知ることができた。
各国とのエピソードは読み物として面白かったもののこれらを踏まえてだから世界で尊敬されるのか納得!とはならず。
(当方の前提知識が足りなかったのかも。)
ただ、各国との外交において皇室が重要な外交資産であるというのはなんとなく感じ取れた。
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本書のタイトルはあまり私の好まないものではあったが、日本が持つ最強と言われる外交カードである皇室外交について、その実態について記した本である。東南アジアや中東、欧州に王国、君主制の国家が多いこともあり、所謂西側諸国において中東との関係の良さは特筆に値する。その理由として挙げられるのが家族ぐるみでの皇室の付き合いである。この辺りの話はどうしても太平洋戦争を避けては通れないのであるが、イギリス、オランダ等の王国はシンパシーを、王制でない国は憧れを以て日本という国を見ている側面があるのだろう。
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自分が読みたいものを読んだ気がする
実は尊敬する人のかなり上位に先の天皇皇后両陛下、現在の上皇上皇后両陛下がランクインしているワタクシです
本作は主にその上皇上皇后両陛下の天皇皇后時代のことが書かれています(他にも高円宮妃久子様や今上天皇についても)
象徴天皇としてのご自身の役割について常に真摯に考え、国民の苦難に常に寄り添う姿に日本国民であることに誇りを感じさせる存在なんですよね
まぁ象徴天皇制そのものについてはいろんなご意見があると思うし、あって良いと思うのですが、上皇上皇后両陛下の人間性の素晴らしさについては異論を認める気は全くありません
著者の西川恵さんは元毎日新聞の記者で元東宮侍従長だった山下さんとも近しい人なので公平性という点で疑問の余地が全くないわけでもないが、全体的に気持ちのいい内容でした
うんうん、そうだよね、そうだよねって感じ
良き一冊でした