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大好きなブラックペアンのシリーズ!
今巻も面白かった(^^)
大月さんかっこいー!
世良くんの活躍がもっと見たかったけど、今巻の主役は今中先生だから、まあ仕方ないかな笑。
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「極北クレイマー」の続編だが、「極北クレイマー」と比べてこちらの方がよかった。というか「極北クレイマー」は未完なので、「極北ラプソディ―」とセットで読まなければ、面白くない。
財政破綻した極北市の市民病院で、救急医療を頑なに拒否して非難される世良と、ルールを破っても救える命を救おうとする速水。両極端だが、どちらが正しいわけでも間違っているわけでもない。
自分の判断が患者を殺すかもしれないことが怖くないかと久世に聞く世良。もちろん怖いさ、当たり前だろう、と答える久世。医師の仕事は大変だと思う。
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ドクターヘリの活躍。
医者のその場の判断が 患者を左右する。正しかったのか、否か。結果的に助かったがそれによって退職を余儀なくされることもあるなんて。 患者を助けることも第一だが、それだけではなく自分や周りの身を守る必要性も場合によっては出てきて 判断が難しい。
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再読3回目。
地域医療再生の話。と、見せかけて、混沌とする医療界のヒューマンドラマ。海堂作品の中でも、好きな方です。
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ブラックペアンなど読了して久しかったので、話についていけるか不安だったが、全く心配無用だった。
面白かった。
ラプソディという名にふさわしい、、、
二つの愛の物語が。
パイロット大月とフライトナース五條の夜の空中デート。
手を握り締めてくれるなんて…
あんなロマンチックなこと言われたら、、、
大月の大人のかっこよさに泣いてしまった。
花房師長、まさかのさいごは世良と一緒になるなんて。
個人的には速水と花房がお似合いだったけど、、。
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面白い。
世良は、非情のようで先輩達に比べると非情になれない。
スキー場の事故のシーンは、凄い。読むのが辛いが、臨場感がある。
医療行政は難しい。
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地域医療と救命救急が抱える問題をしっかりと提示していたが、他のシリーズと関連しているのが醍醐味なので個人的にはもう少し世良・速水・今中が相互に絡んだ形でストーリーが展開していって欲しかった。
主軸からは外れるが、ジェネラルシリーズで速水と花房師長の関係が深まり、あれ?世良さんは?と思っていたので最後はすっきりした
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『極北クレイマー』の続篇という感じである。が、所謂「桜宮サーガ」の様々な人物が登場する群像劇風な雰囲気も色濃いと思う。作中人物達は「色々と在った来し方」を半ば振り返りながら、新たに踏み出して行こうとするような様相を見せる。そんな様が北海道の架空の街を舞台に展開している。
極北市は終に財政破綻に至ってしまい、閉鎖已む無しとされた市民病院が存続というようなことになった中、世良医師が新任の院長として登場していた。世良院長の下、極北市民病院は極々限られたスタッフで新たな体制を築いて活動に勤しんでいた。今中は極北市民病院での仕事を続けている。医師は世良院長の他は今中だけで、今中は副院長兼外科部長ということになった。
こういうことで本作の中心視点人物は今中であるが、多くの人物が登場して展開する物語ともなっているので、視点人物は適宜切り替わる。
極北市民病院は医師が2人だけで看護師も数が少なくなっている。そこで救急対応を廃止し、雪見市の極北救命救急センターにそれを全て依頼している状態である。
それでも極北市民病院に対して救急対応の要望は在る。世良院長は頑なに断る。やがて或る出来事を契機に、世良院長は今中を極北救命救急センターに出向させる。
極北救命救急センターはドクターヘリの運用もしているセンターだった。直ぐ傍に各診療科の病院が在って、救急治療が落着いた患者をそちらへ収容するということも出来る。出向した今中は桃倉センター長や、速水副センター長、花房師長、伊達医師達と出会う。
速水副センター長は東城大学からやって来た。色々な想いが在る人物だ。花房師長は彼を追うように北海道へやって来たという経過が在った。
こういうような中、様々な人達が「人生の区切り」というような様子の中に入って行く。市民病院での摩擦の行方や、ドクターヘリを駆使した懸命な救出作戦の顛末等、面白い場面が連続する。
方々の病院再建を手掛け、極北市民病院へやって来たという世良院長は、『ブラックペアン1988』、『ブレイズメス1990』、『スリジエセンター1991』に登場した、あの世良と同一人物である。その3作品での出来事を通じて彼の中に芽生えている様々な想いというモノが示唆される描写も在る。
群像の様々なドラマが散り、そして集められるような物語ではあるが、底流に「財政破綻の中で何とか病院を再建、または新しい形で維持しようとしている街」と「ドクターヘリの運用迄している救急センターを擁するというような街」を対比させ、「人々の為になることをするとは如何いうことか?」を考える材料を示そうとしているようにも感じた。
本作の登場に先駆けて、作者は何度も北海道を訪れていて、そこでの見聞や観察が作品には随分と反映されているように見受けられた。作中人物達が在る街の様子、ことに冬季の感じは「判る…」という感じで惹かれた。ドクターヘリも、作者は体験してみようと、タイミングが合わずに何度かの再挑戦をしながら搭乗してみたらしいが、医師達とヘリコプター運用担当者達とのやり取り等、凄く真に迫る感じで引き込まれた。
なかなかに興味深い物語だ。御薦め!