紙の本
変とは?
2019/05/26 21:49
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投稿者:じゅんべぇ - この投稿者のレビュー一覧を見る
変な人が世界を救う!という話で面白いです。
それぞれの研究も突出していて面白い。安全と安心の話は身につまされるものがあります。
本当に今の世界に必要なことは何か、考えさせられると同時に、「ダイバーシティ」を本当の意味で達成するには?と思わず考えてしまいます。
紙の本
公開講座
2019/05/30 03:14
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投稿者:きりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
京大の変人による「公開講座」なのですが、とっても面白かった。変というよりわが道を行く、ですよ。視点が違います。
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<目次>
はじめに ”変人”がいるから人類は繁栄してきた
第1章 「地球の教室」 毒ガスに満ちた「奇妙な惑星」へようこそ~学校では教えてくれない!恐怖の「地球46億年史」
第2章 「経営の教室」 なぜ鮨屋のおやじは怒っているのか~「お客さまは神さま」ではない!
第3章 「法哲学の教室」 人間は”おおざっぱ”がちょうどいい~安心、安全が人類を滅ぼす
第4章 「社会デザインの教室」 なぜ、遠足のおやつは”300円以内”なのか~人は「不便」じゃないと萌えない
第5章 「生物の教室」 ズルい生き物、ヘンな生き物~”単細胞生物”から、進化の極みが見えてくる
第6章 「予測の教室」 「ぼちぼと」という最強の生存戦略~未来はわからないけど、なるようになっている
おわりに これからも京大は「変人製造所」として(ときどき)世界を変えていく
<内容>
二宮敦人の『東京藝大』の亜流を想像したら、だいぶ違った。簡単に言えば、京大教授陣による公開講座だ。そして、面白い!これを生で見たらもっと面白いだろう(たぶん、生でやったものを紙に起こしたものだ)。「変人」と呼ぶが、研究としてはどれも超真っ当な物。ぜひ、読むべし!
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変人の定義の問題である.世の全ての事象に疑いを持つことなく流される(死んでいないだけで生きていない)人々を常人,そうでない人を変人,というなら,どちらが生に対して真摯に向き合い葛藤することで,人としてあり得べき姿であるかは議論の余地もない.
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変人が多いと言われている京都大学で教鞭を執る先生方の本による授業。
難しい所もあったが、具体例などを示して分かり易く伝えようとしてくれていた。卒業論文執筆前に読めば、論文構成のヒントが得られたのではないかと思った。
個人的には2、3、4章が興味深かった。常識を疑う事が人生を豊かにする方法なのではないかと思った。
全体を通して、(6章にも書かれていたが)一つの分野を極める事こそ学問であり、それにより力がつくのだと思った。続編も読みたい!
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先生方の話で印象に残ったもの
地球の話(人間環境学研究科 小木教授)
地球は10万年ごとに氷河期が訪れる。現在は間氷期というものらしい。20万年前、30万年前、40万年前のいずれも氷河期が終わり気温が急上昇したら、すぐに気温は下がり始めるのだが、現在のサイクルだけ間氷期に入っているにも拘らず、極めて例外的に、1万年気温が低下していないという。この稀な現象が、250万年続く人類の歴史の中で、この数千年間のみ高度な文明が発展した理由と考えられるという。
地球は今まさにハビタブルゾーンの境界線に位置する。危ういバランスの中で生かされている星。
食の安全(人間環境学研究科 那須教授)
今の日本の食の安心・安全は妙な方向に暴走してる。食品偽装・産地偽装が度々起こり、その度に食の安全が叫ばれるが、例えば中國産のウナギを国産と偽る。これは不当に価格を高くした詐欺で、食の安全とは関係ない。中国産のウナギは今や国産と同じくらい美味しいし、体にも害はなく、しかも安い。ルールを守ってさえいれば安心安全で、守っていなければ危険という世間にはびこる「常識」に直面するたびに眉をしかめてしまう。
制約・不便の必要性(情報学研究科 川上教授)
遠足のおやつが300円と制約されているとワクワク感が高まる。無制限では感動は生まれない。制約には物の価値を上げ、モチベーションを高める性質がある。
嵐山星野リゾートの歩いていけないホテル。バリアフリーならぬバリアアリーの階段だらけの老人ホーム。わざわざ足でこぐ車いす…。
なんでも完全自動化は弊害が大きい。便利を突き詰めると普通の人間にはコントロール不能となる。
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変人という天才達の集まり、各分野の着眼点も面白く、深い読み物、さすが!
「遠足のおやつ300円まで」秀逸!
不便益とは!
東大は官僚養成学校、京大は西園寺公望が、自由な学風の学校作ろうとしたのが始まり
東京は討論、ディベート
京大は対話、ダイアローグ、発見方式
Together and Alone ともに、一人で
全地球凍結、Snowball Earth
ヘーゲルの弁証法、ある一つの物事にはそれを否定する物事が含まれ、矛盾するものだという事
寿司屋のオヤジは職人肌で客なんか関係ねぇ、自分の仕事をしているんだ!とみせる
京大変人伝説/
鯨が魚類である理由を述べよ!最終レポートの提出日は教授の退職後⁉️
試験問題で、どんなことをしてもいいから、解けるものなら解いてみろ!という問題!
ドイツ語の試験で、何を持ち込んでも良い、と言われ知り合いのドイツ人を持ち込んだ生徒(笑
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まずまず面白いがタイトルから浮かぶ京大の変人譚がたくさん載ってる本ではなかった
169ページの不便益原理カードが面白い
何かを改良?するときアイデア出しに使えそう
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結構面白かった。母に勧めたけどもあまりピンと来ない様子。色々な分野の入り口をユーモア交えて紹介してくれるので、読みやすいと思う。ほほう、そうなんだーとゆるく読めるのであまりストレスはない。
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小曾根哲教授の地球学、神川龍馬助教の進化生物学が面白かった。▼地球岩石学者の小木曽教授の『常識を越えるノート』:1)地球はいま46億歳。気が遠くなるほどの悠久の時間を生きている。2)火星と金星には生物はいないのに、地球だけ「”たまたま”いい条件が重なって生命が生まれた。3)原始の生物にとって酸素は猛毒。酸素に適応できた”変な生き物”だけが残った。4)恐竜を絶滅させた隕石は、またやってきてもおかしくない。5)地球はだんだん冷えているが、太陽はさらに明るく熱くなっている。地球は今、そのはざまで微妙なバランスを保っている。▼進化生物学者の神川助教の『常識を越えるノート』:1)細胞同士で合体すると、意外なパワーアップをはかることがある。2)生物学的にいうと、人間はわりにカビに近い。3)マラリア原虫は光合成をやめて、人間を殺すことを選んだ。4)地球上には、まだ発見されていない生き物がゴマンと存在する。5)”変人”のはみ出し者が進化のチャンスを得る。▼地球物理学者の酒井敏教授の『常識を越えるノート』:1)天気予報は1週間が限界。2)世間の物事には「カオス」と「フラクタル図形」が満ちている。3)小さなことが積み重なって、予想もできなかったことが起こる。4)無計画につくられたネットワークは意外と強い。5)「ぼちぼちいこう」をモットーに。あまりに計画的に生きようとするのは徒労。
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どの講義もさすが京大 と思える自由さがあり
研究者として 自ら変人であろうとする
そんな気風に魅力を感じます
常識的な考え方に一石投じる面白さでした
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京大と銘打つ通り、京大の先生方の特別講義の集めたもの。変人なのかもしれないが、文章や中身は至ってまとも、むしろ読みやすい。
世知辛い世の中になったのは、同調圧力のせいであり、それに負けるなと頑張っている人たちに向けたエールでもありました。
やはり京大の方々は面白い人多いですよね。自分の周りでもそう思う。
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【ギフテッドではない楽天家】
考え方が実におもしろいです。
おもしろい考え方を許容できる風土がすばらしい!
人と違うことを考え、意見を述べると除け者にされる環境ではこのような発想は育ちません。
人と違うと安心できない人もいるでしょうが、わたしは基本的に人と違うことを好みます。
「常に少数派」これがわたしの座右の銘です。(←知らんがな)
常日頃から過半数を超える人と違う動きを心がけています。
結構、楽しいですよ。是非やってみてください。
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変わったこと(誰も手を出さないようなこと)を究める人がいるから、新たな発見・見方が生まれ、私たちの生活が色鮮やかになっているということを実感できる本でした。
本書では6人の京大の先生が、私たちにも身近なテーマをすごく分かりやすく説明してくださっており、目から鱗の話も多かったです。
個人的には、高級鮨店の板前の無愛想さが生むサービスとしての価値の話が面白かったです。
お金になる研究に国は重点的に投資したいんでしょうが、京大には「何か変な研究やってるな」って言われるような面白い研究を続けてほしいなと思います。
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様々な分野の京大教授から学問のエッセンスを分かりやすく得られる。単なる雑学の寄せ集めではなくそこから一歩踏み込んで、世の中の見方、社会と自然との繋がりや矛盾に対する価値観も変わる。今よりも少し気楽に生きやすくする為の視野を優しく広げてもらった心地。