純粋だったあの頃の思い。完全共感!!
2019/05/25 14:50
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投稿者:robertcrayband - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校生男子・瞬。その高校生らしい行動と、脳内で繰り広げられる哲学的な思考の混じり合いが、とても面白く、共感できる。
彼が恋に落ちる年上の女性・那知さん。こちらはちょっと掴み所のない天然ボケな人だけど、一つの才能が露顕すると共に、どんどん魅力溢れる女性になっていく。
これは瞬の目線で那知さんを好きになるよなぁと読み進めていくが、すぐ恋に落ちるのでなく、同じ目標に向かって行動を共にするという展開がうまい!そして、同士から恋人へと変わる次の展開がまた見事!
二人の恋を多くの読者はどう捉えるだろう。
僕は100%応援してしまった。
映画のようなメリハリある展開で、一気読み。
いやぁ~、すごく好き!
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*いくら身体を重ねても、完全に満たされることはない。だから俺は、今日もまた会いに来てしまう――。高校二年生の瞬の前に現れたのは、20歳以上の年の差がありながら、まるで魂を分けあったかのように心が通じる女性、那知だった。那知がかつて諦めた夢を叶えるため、気持ちをひとつにした二人はしだいに強く惹かれあう。だが、それは互いを失うかもしれない怖さを孕んだ日々の始まりでもあった…*
れん・あい【恋愛】特定の異性に特別の愛情をいだいて、二人だけで一緒に居たい、出来るなら合体したいという気持ちを持ちながら、それが、常にはかなえられないで、ひどく心を苦しめる・(まれにかなえられて歓喜する)状態。
合体ー!!身も蓋もない!けど、ま、真理ではある…ところを、瞬は合体ではなく、合作で二人の距離を縮めようとする。高校生と子持ち主婦の関係性としたら、ここの流れは自然で良かった。結局は合体しちゃうんだけどね…
ただまあ、全体的に粗いと言うか、突込みどころが多過ぎて、強く惹かれ合う二人の心情には全く入っていけず。設定、ちょっと無理があるかな…
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高校生男子・瞬。その高校生らしい行動と、脳内で繰り広げられる哲学的な思考の混じり合いが、とても面白く、共感できる。
彼が恋に落ちる年上の女性・那知さん。こちらはちょっと掴み所のない天然ボケな人だけど、一つの才能が露顕すると共に、どんどん魅力溢れる女性になっていく。
これは瞬の目線で那知さんを好きになるよなぁと読み進めていくが、すぐ恋に落ちるのでなく、同じ目標に向かって行動を共にするという展開がうまい!そして、同士から恋人へと変わる次の展開がまた見事!
二人の恋を多くの読者はどう捉えるだろう。
僕は100%応援してしまった。
映画のようなメリハリある展開で、一気読み。
いやぁ~、すごく好き!
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高校2年と20歳年上の女性との恋愛.こういう事もあるかもしれないと気持ちの揺れ動く様子が自然だった.それよりもカリスマ主婦モデルとの親子関係の方が不自然な感じで,将来的にもこちらが問題になりそう.
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高校生男子らしさと
大人びて冷静な主人公 瞬 の両方
がよくあらわされていて
途中からは一気に読んでしまった。
ツインフレームという言葉が印象に残る。
ストーリーは割と予想通り。
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男子高校生目線の話なので洞察力も甘く、女性側の心情が全く描かれていないのが残念。特異なシチュエーションなので共感はし辛いですが、読後は爽やかでした。
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〇ある眼鏡屋をめぐる、高校生の青春哲学物語。彼は何を見つけるだろうか?
メガネ男子・白砂瞬は、大学受験が近づく中父親の経営する眼鏡店で店番をするのが放課後のもっぱらの過ごし方だった。あるときそこに来た、メガネを作りに来たひどい視力の38歳女性・一村那知がパートとして働くことになる。絵のうまい彼女と古いマンガで意気投合し、そしてマンガアシスタントをしていたと知った瞬は、マンガ賞へ応募することを提案し手伝うと言い出して執筆がはじまるが・・・
白砂家は、恋愛結婚だったのに母が父をこきおろし、妹は生意気。その長男が瞬。どこにでもありそうな家族だが、なんだかいびつに読者は感じるはずだ。
一村家は、昔仕事していた那知が結婚し子どもを産んだときに、子供を守り切れず悔やんで離婚する。
その2つの家族にはさまれる瞬の、思春期最中の葛藤やうっとうしく思う感じは、なんだか懐かしくさえ感じるのではないか。友達にいたとか、自分もそうだったとか。
白砂家のいびつさは、最後に破裂する形で明かされるが、そこまで読者の興味をひっぱってやまない。
瞬がある女性に惹かれてしまうが、それはなぜだろうか。家族にヒントがあるのかもしれないが、瞬の家庭での抑圧、やりたいことを見つけられていない苛立ち、瞬のやさしさ、すべてが複雑に絡み合って、物語を作り上げる。
ここに紹介していない様々な登場人物のエピソードも面白く、高校生が「哲学」する様を見せつけられながらも、ずっと飽きずに読ませる小説になっていると思う。
結論は残念だったが、登場人物それぞれが成長できたという点ではハッピーエンドなのでは?
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評価:3.7
誰がどう手を施せば事態を免れられたのだろう。世間体を気にしない不純な関係に陥ってしまった瞬だが、これはどうしようも無かったと感じる。
シラクミが、もっと過程を省みて自分のエゴを息子に押し付けなければ…と感じた。不純な関係に至ってしまう社会問題は枚挙にいとまがない。それについて考えさせられる題材だった。
ただ、どうも男性作家の突発的な性衝動は苦手だ。欲望を忠実にオブラートに包まずに描写しているから。
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色々設定に凝っているが、簡単に言うと、同級生の母親と燃えるような恋をして、破局した男子高校生の物語。
残念ながら、好みの話ではなかった。恋は盲目だというのがメインテーマだろうが、どうもこういうストーリーのために不幸を装う体があからさまな小説は苦手。
好みはともかく、思春期の少年が禁断の恋をする物語を描きたかったのか?それなら漫画の部分は不要だと思うし、それ以外にも少々荒っぽい展開もあったのが残念。
作者は俺と同年代(たぶん同学年)、だからこその小道具(マカロニほうれん荘)なんだろうが、俺ら世代でこの物語を描けるのは、エエ意味にも悪い意味にも気持ちが若いなぁとは思った。
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眼鏡屋の息子、高校生男子の瞬と、そこで働くことになった38歳の那知さんの恋愛。
漫画の話で意気投合だけど、実は同級生の母だというなかなかヘビーな状況。
そして母はカリスマ主婦モデル。
ちょっとおませな中学生の妹、母との関係は微妙な父。
同級生のイマドキ高校生の坪内。
幼馴染で、瞬を気にかける八重山さん。
ありそうな状況となさそうな状況がうまく合わさって、あるかも、と思いながら読んだ。瞬が真面目に進むから、思わず応援したくなる。
運命の人、出会う運命、結ばれない運命、人生は長い。
僕の後ろに道はできる。きっと。
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息子の同級生を好きになる、という
なかなかの設定でした。
人を好きになるということに年齢は関係ない
というか、恋愛というものを越えたような関係として
描かれていたような気もします。
「ツインフレーム」という言葉も初めて聞きました。
主人公がこの先、普通に恋愛をするのか
ちょっと見てみたい気がしました。
私の中でイメージとして膨らんだ「那知さん」は
表紙の絵とそっくりで、良いイラストだなと思いました。
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17歳の瞬が、自宅1階の眼鏡店で出会った女性。
彼女は、20歳以上も歳の離れた同級生の元母親。
最初から何故か気になる存在で…。
マンガを通じて気持ちをひとつにした二人は、強く惹かれあう。
驚くような展開なんだが、何故か違和感なく進んでいく…。
歳の差なんて、同じ目標に向かっていくなら意外でもないのかもしれない。
気にならないことなのかもしれないと思った。
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高校2年生の瞬とバツイチ38歳那知の出会いと恋を描いたお話。
初めての恋ですっかり周りが見えなくなっている高校生と、色々なつらい経験をしたために臆病になり年齢差や常識から一歩を踏み出せない女性の気持ち、どちらもよくわかる。二人のその後、10年後くらいにどうなっているのかを読みたいなと思った。この選択を思い出として次のステップに進んだのか、それともずっと想い続けているのか。いい大人としては、本当に好きなら自立してからまたお付き合いしなさい、と思ってしまうけど、高校生としては突っ走っちゃうよね。
大人だなあと思ったのは那知の息子で、瞬と同学年でもある孝之の態度。同居していないとはいえ、自分の母親が同学年の子とそういう関係をもっている(まだ16歳だもんね)と知ったら立ち直れないよ、たぶん。なのに、瞬への対応が大人でびっくりした。
逆に、どうなのかなと感じたのは瞬の母親の行動。瞬に対する噂を本人に確かめもしないで、あんな突飛な行動を起こすのはちょっとどうなのかなと思った。結局、大事なのは瞬ではなくて、自分の母親としてのプライドみたいな感じがした。たまたま好きになった相手の年齢がかなり上だっただけであって、それが何か問題なんだろうか?不倫でもないし。もうちょっと息子の気持ちを聞いてあげてもいいんじゃないかなと感じた。その上で、親としての自分の考えを伝えて話し合ってみればいいんじゃないのかなあ。