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≪目次≫
序章 留学生の「働くなぜ」
第1章 仕事の窓ー「働くなぜ」を解き明かす鍵
第2章 なぜ人は仕事を嫌い、仕事に希望を託すのかー「仕事の窓」の 四象限
第3章 なぜ石の上に三年、下積み十年ー「仕事の窓」のからくり
第4章 なぜ「就職」でなく、「就社」かー長期観察・長期育成・長期雇用
第5章 なぜ仕事に「前向き」になれないのかー職業観の形成
終章 やるべきことを、やりたいことにー命の使い方
≪内容≫
キャリア形成に必要な「職業観」「就職」などの教科書のような本。著者は、多くの本を読み、勉強している様子がうかがえ、かなり信用できる本だと思う。そして、高校教員など「キャリア教育」を学ぶべきものは読むべき本だと思う。
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「働く」と「稼ぐ」を明確に定義した整理付けは、結構新鮮だった。また、仕事の分類軸として「生業」と「天職」を使った4象限の仕事の整理は、かなり納得感がって興味深い。
仕事を自分中心に考えず、他者を中心に考えることで意味づけを深化させることは、とても大切なことだと感じる。
自己中心的な考え方に起因する限界を越え、より高い次元に自分を導くことになる。それは、「求められる人材像」に他ならない。
「社会に貢献する人材は、社会を意識して働く人である」と、論じている点が、特に共感できた。
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高校の進路指導で、自分のやりたいこと、向いていることを探しなさい、とか書いてあるから、自分がやりたくない仕事だとすぐに辞めちゃうんだろうな。
人は量を通して初めて仕事や職場、会社の本質をつかみ、かんを養い、術を磨くことができる。
おじさんたちはぼけーってしながらも若手を見てる。
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希望学の支援をしてきたって触れ込みもあったので読んでみたけれど、うーん…
職業観の話とか、仕事というものに対する考え方みたいなのは、納得する部分もあったし、これぐらいの年代の人はこういう考え方なんだな、という面白さはあったけれど、残業の話とか、時間に対する意識・感覚みたいなものとかが今一つ腑に落ちないというか、製鉄屋さんの人…巨大インフラの元に仕事してきた人なんかな、という感じが否めない。
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メモ。守・破・離。先人の教えを守り、その習いから離れて己を磨き、果てに真理に到達できること。
著者自身も本のなかに書いていたけど、一定規模以上、長期雇用が前提の考え方のように感じる。
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就職ではなく就社、年功制に見えて実は高度に洗練された能力主義である日本型雇用と育成制度は、戦後めざましい成果を収め、現在に至った。
その現在、職業観を持ち得ず、働くことに前向きになれない人が増えている。それは、既に日本が「最先端」に立っているからであると著者は指摘する。その上で企業と人がさらに前へ進むには何が必要なのかを、日本型雇用システムの歴史を振り返りながら考察している。
― 人は「量」を通して初めて仕事や職場や会社の本質をつかみ、勘を養い、術を磨くことができます。私はいまだかつて「量」によって鍛えられないプロフェッショナルに出会ったことがありません。(文中より)
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新日鐵入社、現・新日鐵住金ソリューションズ人事部長の中澤二朗(1951-)による仕事論。
【構成】
序 章 留学生の「働くなぜ」
第1章 仕事の窓-「働くなぜ」を解き明かす鍵
第2章 なぜ人は仕事を嫌い、仕事に希望を託すのか-「仕事の窓」の4象限
第3章 なぜ石の上に三年、下積み十年-「仕事の窓」のからくり
第4章 なぜ「就職」ではなく「就社」か-長期観察・長期育成・長期雇用
第5章 なぜ仕事に「前向き」になれないのか-職業観の形成
終 章 やるべきことを、やりたいことに-命の使い方
人事屋という生き物は口だけで生きているので、語りたがり屋が多い。
そして、営業本と並んで「仕事とは論」をたくさん世に送り出している。
そして多くの場合は、現状を緻密に分析するというよりは自身の経験に即して主観的な感想を垂れ流している。あるいは、ベンチャー起業者が手がけるような夢と希望ばかりの語りは、その対局にあるが主観論であることに違いはない。
そこにいくと、本書はそれら類書よりは読む価値がある。
やたらと根性論や浪花節を強調するわけでもなく、仕事は基本的に地味で単調だし、地道に続けていきながら見えてくるものがあるんだよと説かれる。
当たり前と言えば当たり前であり、「何を今さら」と思う人も多いと思うが
現状を認知して、地に足をつけるところから議論をスタートできていない人間がいる中ではそれも必要なことだろう。
思い出話的な要素もあるし、どこまでいっても大手鉄鋼メーカーという特殊な立場を離れた意見は見当たらないが、「それなりに理解ある人事屋さん」の思考方法をつかむにはいいだろう。それはとりも直さず、一般的な大企業が若手社員に求めていることであろう。
ただ、現在の若手が直面しているジレンマはより深刻で複雑だということを、筆者は知っておくべきだろう。
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「しごと壁」「しごと穴」がキーワード。この概念がしっくりこなかったので、読み進んでも著者の本意との解離感を感じていました。
読み終えるこりに「しごと壁」「しごと穴」の意味に気がつき、しっくりきました。
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働くということについて。
仕事をマトリックス化しているんだけど、それが妙にわかりづらい。
ずっとそのマトリックスがベースになるので結構ぐだぐだ。
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働く意味とは?
→職業人生40年の土台の作り方として、
1.姿勢とPDCAを回す力から成る仕事に向き合う基本
2.いつもと違う仕事を3割行う仕事の窓
3.いつもと同じ仕事の量を通して仕事や会社の本質を掴み、勘を養える
4.石の上に3年
5.下積み10年
天職に就きたい、人のために尽くしたい、やりたいことをやりたいと願うなら、他社意識がなければならない
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就職活動を一応行っている身としては、「なぜ働くのか?」ということに興味をもち、読んでみた。
本書が最終的に何を言いたかったのかを自分的に要約すると、
「まずは働いて目の前の仕事しっかりやれ、地味だけど必要で大事だから毎日同じことやってるんだぞ、だから基本的な毎日の仕事をしっかりな。それが人の役にもたってるし、基本的な仕事を頑張ればお前はほかの仕事もしっかり任せられる人と思われるからな。やるべきことをやりたいことにする見方をする。それが大事だぞ」
といったところでしょうか。
言いたいことはわかったのですが、ちょこちょこ言い返したくなるような部分もありました。
しかし、日本社会が未だに”就職”ではなく、”就社”であることを考えると現実的で実用的な書だとは思います。
内定が決まった就活生とか、新社会人とかは読んでみてもいいかもしれません。
ただ、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」という言葉もあるように、別に著者や本書が気に食わないわけではありませんが、ちょくちょくいちゃもんをつけたくなる部分も出てきてほかの部分にもいちゃもんをつけたくなるような気分に・・・ってスイマセン(笑)
それが☆2つに反映されているかも(笑)
ただ、仕事をしていく上でのキャリア形成にはいい本だと思います。読むときには手元に電子辞書があるとなおいいと思います。著者は四字熟語が好きなのか、ちょくちょく出てくる印象でした。
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結構前からチョビチョビ読んでいた本
やっと読み終わりました・・・
ちょっと期待していた内容と違ってたなぁ~
付箋部分をご紹介します
・ところが仕事を「手段」とみなす人にはその覚悟がありません。そこには仕事を貫き
「通す」覚悟がないのです(p58)
・世の中には動脈産業があれば静脈産業もあります。生にかかわる仕事があれば死にかかわる
仕事、忘れ去られる仕事もまたあるのです。要するに、そのどちらかが欠けてもこの世の中は
回らないのです。・・・中略・・・それでも萎える気持ちをどうやって支えるか。
答えはただ一つ。「人のため」です。その「人のため」があるかないか(p83)
・大江さんは私に、「やりたいこと」ではなく、「やるべきこと」をやりなさいという
メッセージを遺してくれたように思っています(p90)
・市川春猿の言葉
自分を持つことは大事です。確固とした自分を持っていなければ、つらいことは乗り越えられません。
夢だってつかめません。でも、それは頑固とは違う。人の言うことをいったん受け入れて、自分の
フィルターを通し、取捨選択をする。そして、必要なことだけ引き出しに入れておく。
これができる人こそが、皆を引きつけるような魅力を持てるのだと、私は思いますよ(p119)
・「真の課題」とは何かを先ずは互いに再確認する。西郷南洲の遺訓にしたがえば
「人を相手にせず、天を相手にせよ」です(p177)
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2013年刊行。さらっと流し読み。企業人に焦点を当てて書かれており、ちょっと「?」と感じる部分もあったのですが、個人的に「日本型雇用システム」を考える資料としてありかなと思いました。