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多少グロイけどこれはこれじゃなきゃ書けないもんやと思うし、皆が避けたがるけどあれはあれで一種の現実やとも思う。
特に精神と肉体の関係の感じ方が好き。肉体の反乱…ありそうやん!個人的には精神が肉体を抑制するためのもんやという逆の発想したけど。
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芥川賞を受賞したときから、いろいろ言われているけど、書いてる芯にあることはすごく真っ当な感じがして、私は金原ひとみのことが好きだ。それでも暴力的なシーンだけはどうしても馴染めないが。で、この作品。好きな人に殺されたい、好きすぎて殺されたい。もうなんでもいいから「あなた」に殺されたい。歪かもしれないけど、これは恋愛小説。好きな人に殺されるほど執着されたいっていう気持ちはすごくよく分かる。良識的に言えば、こういう「好き」は狂気じみてる、とは思う。でもそれは口にしないだけで、誰もが持ってるものじゃないのかしら。そういう臭いものの蓋を開けようとしているところに、私はこの作者の書く姿勢を真摯だと思うけど、嫌悪感を覚える人もいるんだろうなー。
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痛いのに目を逸らせないのは、そこにいるのがあたしだから。
村野さんが、あまりにあたしの理想のど真ん中をついているので、びっくりした。あんな風に結婚できたらどんなにいいだろう。
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キャバクラ嬢のアヤは大学時代の同級生であるホクトと些細なきっかけから同居を始めた。彼は小児性愛者で、大人の女には見向きもしないのだった。ある日、ホクトの知人である村野という冷淡な男に出会い、アヤは強い執着を抱く。しかし、ホクトが家に赤ん坊を連れ込んだことから、すべてが歪み始めた…。欲望の極限まで疾走する愛を描き、いびつな真珠のように美しく衝撃的な恋愛小説。 (amazonより抜粋)
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赤ちゃんにしか性欲が湧かない幼児性愛者のホクトとキャバクラで働くアヤがひょんなことからルームシェアをすることに。
ホクトの同僚の村野さんを愛してしまったアヤは、自傷行為をし、あげくのはてに村野さんに殺してほしいと願うようになる。屈折した愛が描かれいる。
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秀逸です。
帯に村上の龍さんが「歪んでいて美しい、現代のバロック」と書いていたけど、大賛成。芥川賞の「蛇とピアス」から、いちレベル上がりました。
龍さんとか、「蛇」がOKの人は是非!
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度肝を抜かれる圧倒的存在感。
心の奥ではこう思ってる、隠したものを
再認識させられるようなストーリー。
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エロかったりグロかったりするんですけど、これを読んで誰が得をするんだろうかと。
個人的にはエログロは平気なんですけど、その先にあるものが見えなかった。他のレビューにはエログロの先に見える文学性みたいなもんについて書いてあるが、ちょっと分からんかった。
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初・金原ひとみ。好き嫌い分かれると思うけど自分はかなり好きでした、村野さんが大人の男って感じで良かった…。
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ややこしい性愛模様。
小児性愛者にオエオエなりながら
冷淡なサディストや数々の男や
血と精液のニオイがぷんぷんする。
この作者、絶対精神的に本気のマゾである、ぜーったい。
私ドMぅ〜とか言って男に媚びてる、なんちゃってSMのM女なんかとは違う。描写でわかる。
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なにしても、うまくいかない。同居してる男はウサギでも鶏でもヤッちゃう野郎。いい事なんて一つもないストーリーだけど、なぜか読み終わった後すっきりする。
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すごい表現だなあ!と思った。自分の体と心はべっこ、みたいな。『だから何だっつーんだよ。(p54/l7)』ぐらいから、自分に対して第三者的な立場で何がなんでも反抗するシーンなんか特に!です。ううん何書いてるか自分でもよくわからん笑
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好きな人の埋められない穴を他の男で埋める、痛々しい程の女。この世界はSとかMとかの簡単な割り振りで決められる世界じゃない。
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愛って、それ自体が狂気なんじゃないのかなあ。皆きっと、気付かずとも、それを隠して生きているんだ。それで一生に1度や2度くらい、我に返って「死」を意識する。 この本を読んだら、そんな気がした。
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痛々しいのに心地良く読めた。表現が潔く直接的なところが私は読みやすいと思いました。他サイトのレビューなどを拝見すると「グロい」や「気持ち悪い」と書かれていたけれど、個人的にはそうでもないかなぁ〜という感想です。