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ガール・ミーツ・ガールの爽やかさ、というのは、こんな感じなんだろうと本書を読んで思った。
真面目で面倒見の良い少女・彗花と、問題児でぶっきらぼうな不良少女・蓮との奇妙な同居生活は、まったく性質の違う人間同士が、なにかを一から作り上げることを中心(作中では「創作漫画」である)にしてお互いを知り、交流を深めていくドラマが丁寧に描かれている。
この作者の魅力は、まさに隣にいるような(学生の時分なら、クラスメートに一人はいそうな)感覚のキャラクターと同時に、フィクションらしいケレン味を味わいながらも、どこか読み手の現実と地続きになった世界のことだと思わせる説得力だと思う。蓮のバックボーンは、決してフィクション(作り話)めいたものではなく、この現実のどこかで息をひそめて過ごしている人々そのものだというリアリティがあった。
なにかを創りあげる達成感と、ひたむきに、もがいて自分の世界を表現しようとする情熱へのきらめき、熱量を感じて、胸がいっぱいになった。と同時に、そのきらめきを感じ取り、前へ進むことの出来る主人公のやさしさと強さが、読み手たる私もエールをもらえた気がした。
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おー、これは名作だよ。こう言うの、めっちゃ好き!
ちょっと不良っぽい同級生の女の子と一緒に住むことになった少女が、その子の秘密を知って……と言うガールミーツガール話。
前半の主人公のワクワクする胸の高鳴りがすごく良くわかって楽しかった。
それだけでも青春なのに、後半の苦しい展開からのまるでヒーローのような登場場面の凄さ。
主人公の感情爆発の言葉に泣きそうになった。
そんなハイライトの後にさらに二つ目のハイライトがあるなんて!
二人のやり取りの場面にもう一度泣きそうになった。
あー、青春だなあ。
そしてこれは確かに女の子同士だからできるお話だなあと思った。
あー、感動した。
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テンポよく話が進んで、小気味良いです。
主人公の双子の兄妹がいいね。
これ、母親が帰ってきたらどーすんだろ。