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紙の本
マキオちゃんとチアキちゃん。
2003/05/25 10:26
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:吉田くに - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は宇宙飛行士・向井千秋さんの夫である向井万起男さんが妻の宇宙
飛行への道のりをご自身が非常に楽しみながら愛情たっぷりに綴った本と
いえます。
にらめっこから始まったお二人の出会い、結婚、千秋さんの生い立ち、
性格と夢、世界の宇宙飛行士などについて万起男さんの性格がにじみ出て
いる文章で書かれており、こう言っては失礼ですがお医者様とは思えない
程愉快です。常識を超越した妻の食事の量に度肝を抜かれたり、お洒落に
無頓着な彼女から逆に衣服を巻き上げられてもやはり何といっても屈託の
ない妻の明るい笑顔が大好きなようで文面から愛情を感じますし、つられて
読者もニンマリしてしまいます。一直線に夢を追い続ける千秋さんに時折
力になってやれず夫として無力感を感じたこともあったようですがそれでも
見守り続けて、食事など出来る限りの応援をして一緒に喜びあったりする
姿が非常に純粋で良いです。
また性別や年齢にこだわらず、夢に向かってひたむきに頑張る向井千秋
さんは同姓から見ても凛々しく、おまけに彼女の面白い個性には思わず笑
いころげてしまいます。近頃笑っていない方、大きな夢をお持ちの方に本
書をお薦めしたいと思います。
妻の千秋さんと夫婦になったことによって日米の夫婦観の違いなども直
接肌で感じたり、万起男さんの男として、夫としての視野が毎回大きく広
がっているように思いますし、千秋さんにとっても万起男さんが自分の夢
を応援してくれるかけがえのない夫なのでお互いに「チアキちゃんじゃな
きゃ!」「マキオちゃんじゃなきゃ!」と微笑ましい位必要としあってい
ます。美味しそうにお二人でご飯をほおばる様子は本当に楽しそうです。
改めて生涯を共にするパートナーの温かさと大切さを実感できる本です。
お互いの呼び名である「マキオちゃん」と「チアキちゃん」、ちょっと
個性的なお二人がこれからもずっと幸せでありますように。
紙の本
夫から妻へのラブレター
2001/03/05 14:19
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:emis - この投稿者のレビュー一覧を見る
ここまで夫に愛されている妻って、なかなかいないんじゃないかなーと、読んでいてとても羨ましくなった。非凡な才能、行動力を持つ千秋さんを、大きな愛情で包むような視線で語る文章は、どこまでも優しい。これはまさに夫から妻へのラブレターのよう。
そして、NASAでの訓練や、宇宙飛行士の家族の交流や生活ぶりなどもとても身近に感じながら読むことが出来る。
飾らない、優しく暖かい文章で、気持ち良く読める一冊。
紙の本
向井万起男さん
2019/11/21 19:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
向井万起男さんを初めてテレビで見た時、大変失礼ながらその怪しげな風貌に度肝を抜かれました。でも、勿論ただの怪しい人ではなく立派なお医者さんなんですね。
紙の本
おまかせします。
2010/01/16 22:37
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る
君についていこう 向井万起男(まきお) 講談社+α文庫(ぷらすあるふぁ)
宇宙飛行士向井千秋さんのご主人のエッセイというか、手記というか、奥さん紹介文、宇宙飛行士たちの様子を紹介した文章になっています。もう15年ぐらい前の作品になりますので、そのときと現在では、ふたりの心境も変化していることでしょう。
ご主人は病理学の医師、千秋さんは心臓外科医として慶応大学医学部で出会います。そして、ふたりとも宇宙飛行士になりたかったのです。されど、ふたりとも特別な性格の人たちではありません。
100ページを過ぎたあたりから面白くなります。100ページまでは、ご主人の男尊女卑意識、男女差別当然の意見が読んでいて気になります。その点で、読み手の評価が分かれるでしょう。好き嫌いが別れる作品です。
案の定、結婚を申し込んだ相手である千秋さんからその点を指摘されます。ご主人は男尊女卑を改めるからと千秋さんを説得します。しかし、その後の結婚生活をみてみると女性蔑視(べっし)は改まっていません。
100ページを過ぎると千秋さんの詳しい紹介が始まります。大食漢とか洋服が少ない。夫婦になっても居場所を夫に連絡しない。どこへいったかと調べると、アメリカ合衆国にいた。読み手は笑えます。奥さんはひとり暮らし同然です。そんな奥さんに翻弄(ほんろう)されながら、やがてご主人は「君についていこう」となるのです。結婚に躊躇(ちゅうちょ)している女性にとって、とくに結婚後も出産後も仕事を続けていきたい女性にとっては、参考になる作品です。
ずっこけ夫と凛(りん)とした妻がキャッチフレーズです。既婚の男性が読むと、自分の奥さんに似ている面を千秋さんに見つけることができるでしょう。女性の言動とか女性観はずいぶん変化しました。ことに男は50歳を過ぎると人生は下り坂です。それまでは、妻を始めとした家族をリードしていたとしても、50歳過ぎたら自分の意見を引っ込めた方がいい。周囲の者の言うことを聞いて、周囲の者の希望がかなうように協力してあげた方がいい。周囲の者たちに自分の身をまかせて引っ張ってもらったほうが楽だし、何かにこだわる必要もない。きみにおまかせしますのひとことで、みんなが自分を愛してくれます。
紙の本
とんちき面白エッセイ
2005/02/19 05:42
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きらきら星 - この投稿者のレビュー一覧を見る
これほど面白いエッセイはなかなかない。向井千秋氏は日本初の女性宇宙飛行士だ。著者である夫、万起男氏のエッセイは他人がまとめたものとはひと味違うエピソード満載。千秋さんが多忙な心臓外科医でありながら英会話教室に通って試験勉強をがんばったこと。自転車に乗る夫のそばを走って体を鍛えたこと。努力しても跳べない宇宙飛行士として終わるんじゃないか、と時には弱気になってしまったこと。彼女の不安を敏感に察知しながら応援する万起男さんからは温かい愛情が感じられる。しかし結局彼女は宇宙を飛んだ。彼女は天才ではなく大変な努力家だった。だから本書は誰でも努力を重ねれば可能性があると伝えている。
だが本書の魅力はサクセスストーリーでなく、向井家の奇想天外なずっこけエピソード。例えば「明るい孤児一人旅」体質の妻は連絡なしに米NASAに突然行ってしまったり、ベッドが一つしかなかったらベッドで寝るのは夫、床で寝るのは妻…などなど。向井家の秘密は読んでのお楽しみ。男女を問わず中学生から大人まで幅広い人に愉しんでもらえる本だと思う。
紙の本
時空を超えて、結ばれる
2001/05/25 01:43
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:高倉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
結婚した時、後輩の医者だった女房はすでに日本人初の女性宇宙飛行士を目指していた。訓練続きで、めったに一緒に暮らせないけれど、二人のおしゃべりは止まらない。
チアキちゃん、マキオちゃんと呼び合いながら、宇宙を目指す女房に、病理学者の夫はついていく。明るく、楽しく、勇気がわく新時代のユーモア・エッセイ。