反対尋問 みんなのレビュー

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投稿者：ちこ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、アメリカの法律家、弁護士などにとって長らくバイブル的存在の書として重宝されている反対尋問の技術を収録した一冊です。裁判においてその審判に大きな影響を与える証人による証言は、常に真実とは限りません。そこで、一見するとまさに完璧の証言と思える内容であっても、その証言の論旨を切り崩し、真実の姿を追求することが裁判関係者には求められています。同書は、そのために編まれた反対尋問を効果的に行うための必要が技術やテクニックを豊富な事例を参照しながら紹介したものです。同書の構成は、大きく２部に分かれ、第1部の「反対尋問の原理」では、「反対尋問の態度・作法」、「反対尋問の内容」、「偽証した証人への反対尋問」、「鑑定人への反対尋問」などが、第2部の「著名な反対尋問の実例」では、「レジナルド・ヴァンダービルト夫人への反対尋問」、「レオナード・キップ・ラインランダーへの反対尋問」、「セシル・バレット夫妻への反対尋問」、「エイダならびにフィービ・ブラッシュ姉妹への反対尋問」、「マルティネス嬢への反対尋問」などが掲載され、非常によく分かるようになっています。