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『ONE PIECE』の尾田栄一郎氏、『あさりちゃん』の室山まゆみ氏、『ストップ!! ひばりくん!』の江口寿史……と、熊本県は多数のマンガ家を輩出している。『巨人の星』の川崎のぼる氏は、現在、熊本県に住んでいるようだ。
マンガの魅力にとりつかれてしまった著者は、その熊本県に「合志マンガミュージアム」を作ってしまう。
安定した県庁職員の地位を捨てて、興味のある仕事、やってみたい仕事に没頭していく著者。誰もが憧れる生き方だ。が、実際のところ、家族ができたり、組織の中でポジションを得てしまうと、多くの人にとって難しい選択だろう。
マンガ史や中古マンガの世界は本書で読んでもらうとして、非常に気になったのは、1996年に熊本の放送局が制作したという『おじさんのマンガ道』なる番組だ。
〈同番組では、横山光輝、小島剛夕、平田弘史、長井勝一、つげ忠男、永島慎二にインタビューすることができた〉という。しかも、取材時に使用したビデオまで残っているとか。どこかで、見られないものだろうか。