紙の本
ミステリー忍歴史小説
2019/07/04 06:23
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投稿者:藤 - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白くて一気に読んでしまいました。
伏線がたくさんあって何度も読み返してしまいます。
歴史小説が好きで、忍び物が好きで、たまたま目について読んだのですが、こんなに面白ミステリーだったとは。
得した気分です。あの時手にとってよかった。
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服部半蔵の命令に寄り、伊賀忍者5人と甲賀忍者5人が忍法とトリックを駆使して殺し合いをする物語。それだけだと山田風太郎の忍法帖のリライトに成り兼ねないが、この作品ではそれと並行して、5人が抜けた伊賀の里で次々と村人が殺される事件が描かれ、そのフーダニットとホワイダニットも楽しめる凝った構成になっている。
面白く読めたのは確かだが、密室トリックと言っても忍法絡みだからどんな手でも使えるし、論理的な考えの忍者がいるのも何か不自然だった。色々と盛り込んだせいで、緊張感が薄れてしまった感じがした。
この著者がいろんなパターンのミステリが書けるのには感心したけどね。
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伊賀VS甲賀、5対5の忍者同士の殺し合い。
山田風太郎みたいな設定だが、あそこまで人間離れした能力はなく、頭脳戦なところがしっかりミステリしている。
忍者同士の殺人トリックの他、精鋭が抜けたあとの里での連続殺人、幕府は何故この殺し合いを命じたのか、など謎が盛りだくさんで面白かった。
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忍法帖と密室ミステリのコンビネーションにひかれて読んでみた。が、山田風太郎のような度肝をぬく奇妙奇天烈さがなかったので地味だった。やはりロジックを重んじると現実から離れられなくなって忍法帖の奇抜さが薄れてしまうのか?あと少しで世紀の傑作になりそうな気はするので、何かが惜しい。