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この本は江戸時代の「おさめかまいじょう」という遊女の性技指南書(秘技指南書)を解説している。中には豊富な春画があり、文章だけで創造できないものを補足している。雑学としては勿論、現代でも通用する内容であるのに驚かされる
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通勤で電車に乗る時間が往復で4時間近くあり、勉強の時間が持ててありがたいと思っています。
さて本書は子孫繁栄以外の楽しみのほうを豊富な春画と、分かりやすい解説で、当時の風俗を教えてくれます。
ただページをめくるといきなり現れる「豊富な春画」は、通勤電車の車内で読むのにはちと難点となります。あるていどは裏のページが透けていますから、次にイラストが来るな・・・というのは分かりますが、アノ部分のどアップであったり、真っ最中の描写であったり、車内で読むにはスリル満点です。
結論:通勤時間が長くて退屈だという方に、本書をお勧めします。
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帯に白抜きで「郭に残された門外不出の秘伝書!」。新潮選書ではあるけれど、このタイトルに帯文句の数々、図版多数……、さすがに外出先では読めない、やっぱり門外不出。いきなりこれに☆五つ進呈すると、品性を疑われるかもしれないが(?、そんなことはないと思う)、珍しいものを読ませてもらった、と満足。これもまた、お江戸の一面だよなぁ、と感慨しばし。
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すごく貴重なんじゃないかと思える、遊女屋の主人が書いた指南書。
商品としての性をどう管理するかのビジネス書。
効率的、合理的な性サービス論をマニュアルにしている。
内容も、書物的な価値も高いものなのだけど、
本文、現代訳、解説、で同じ内容が3回も繰り返されるのがうざい。
これを現代にひっぱりだしてきた事は功績だけれども、
本文のクオリティに対して、訳が劣るような。
それほど、遊女屋の主人がすごい知的かつ、内容が衝撃的なんだけど。
せめて解説は、本文の知識や時代背景をもっと掘り下げたり、
現代科学と比較したりして、もっと意味深いものにしてほしかった。
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「庶民文化の研究」という文脈で登場したモノのようだ。なかなかに面白かった…
「庶民文化の研究」と言うが、逆に言えば「研究の材料になるような史料が豊富」という意味にもなる。“庶民文化”というような部分で或る程度豊富な史料―書き残されたもの―が在るという事実…多少驚く…
本書の中心的な内容は、伊予道後の遊女屋が伝えたという文献からのものである。
遊女屋での、女性の管理に関する事柄を記した文書が伝えられているというのだ。逆に言えば、伝えたいと思ったことを持っていた人(=文献を記した人)、先達の経験や考えを参考にしようとした人達(=文献を読んで利用した人達)共に読み書きが当たり前に出来ていたことになる。文献が記され、利用されていた「18世紀後半から19世紀前半」というような時期、各国の“遊女屋”に相当する場所で、こういうことが考えられたであろうか?
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購入。
江戸時代の風俗経営マニュアル『おさめかまいじょう』の部分訳と解説。他に川柳の題材になった性文化の解説もある。
現代と大して変わらなくて驚く。