ウンベルト・エーコの文体練習［完全版］ みんなのレビュー

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：docuciaA　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

各所で本書へのレビューを見ると「元ネタがわからないと楽しめない」という声を見かけますが、それを理由にこの本を手に取るのをやめてしまったとしたらとても勿体ない！
私自身、元ネタはほとんどしっかり読んだことのないものばかりでしたし、途中正直よくわからないと思う箇所も少なからずありました。でもわからないところは一旦とばしてでも、最後まで読み進める価値有りです。
短編集なので通勤通学中の読書にももってこい。笑いが抑えられなくてもマスクをしていれば安全ですし、ソーシャルディスタンスを保つのにも有効です。
『薔薇の名前』を読んだひとにもそうでないひとにも、オススメしたい楽しい一冊です！

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：ちこ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、イタリアの小説家であり、エッセイストでもあり、また文芸評論家でもあり、哲学者であり、さらには記号学者でもあったウンベルト・エーコによる作品です。同書は、多彩な才能に溢れたエーコによる最高の楽しいエッセイ集です。彼は同書の中で、「パロディーと戯れる私には、モラルも批評精神も皆無だ」といってのけます。同書には、老女たちの性的魅力を綴った手記「ノニータ」をはじめ、古今東西の文学作品、映画、取扱い説明書など、変幻自在のパロディーが沢山収録されています。