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銀の船と青い海 みんなのレビュー

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みんなのレビュー8件

みんなの評価4.2

評価内訳

  • 星 5 (4件)
  • 星 4 (1件)
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  • 星 1 (0件)
8 件中 1 件~ 8 件を表示

紙の本

夢の中を彷徨うような、追憶の童話集

2016/06/20 21:30

5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:星月夜 - この投稿者のレビュー一覧を見る

カラーイラストが50点、
単行本初収録の「さなぎ」「少女ろまん」を含めて童話27編が掲載された、
モーさまの魅力が詰まったイラスト・童話集です。

ちなみに、表紙絵は、
萩尾望都作品集12「トーマの心臓2」に収録されていたカラーイラストで、
プチコミックス版でモーさまの漫画を集めていた私には、懐かしかった。
ファンの方、リリカルな作品が好きな方にはオススメします。

ここからは、ネタバレを含む感想になります。

お気に入りの作品は、
姫と王子の、来世での出会いを願う「夢の旅路」、
オルゴールへの憧れを、美しい文章で表現した「オルゴール」、
カード遊びから派生した、兄弟の不思議な体験をキラキラと描いた「銀の船と青い海」、
夜空柄のカーテンの、ロマンチックな童話「銀河」、などなど。

「少女ろまん」の「初夏」は、初夏の空気を感じる、美しい散文詩。
「…過ぎたもののいくつかは わたしの浅い夢の底に残った」…
このイラスト・童話集のようで、
夢の底に残った、過ぎたものの幾つかを、描いて、追憶したような作品集です。

モーさまの描く四季の移り変わりは、美しくて、心や五感に響きます。
特に、モーさまの描く夏が好き。
南国(九州)出身だからなのか、モーさまの描く絵から、
夏の風や香り、太陽の陽射し、草いきれを感じて…。
北国育ちの私には、眩しく感じます。
「夢の旅路」の樒の花なども、北国育ちの私には、馴染みのない草花でした。

最近読んだ短編「湖畔にて エーリク 14と半分の年の夏」の、
湖畔の夏の風景の描き方も印象的で、眩しく、懐かしく、美しかったです。

童話集の冒頭の詩(序文)に描かれた夏も、美しくてお気に入りです。

「思い出の 海の音がする 
風や砂や 波や鳴く貝や 
水鳥たちの 雲や雨や
光や人やらの 一まいの絵 
くりかえす夏の 
思い出の音がする」
くりかえす夏の思い出の、海の音や、風や砂や、波や鳴く貝や…
それらの風景や音を、絵や台詞から読者に連想させる、モーさまの凄い表現力。

「オルゴール」で描かれた冬も好き。
南国育ちのモーさまは、オルゴールの中に、冬景色を感じたようで…。
馴染みのない雪景色を、まだ手に入れぬオルゴールの中に感じたのでしょうか。

「…さながら私の夢やあこがれや思い出の里が、
竹林に囲まれた上に、真白な雪がふり積み、
すっぽりと手におおうようにまるいまるい心になって、
その図ごと、あの箱の、あのふしぎな場に、おさまっている。
また、雪の中の、人里はなれたさらに小さな里が、
やさしさや想いだけに囲まれて、あの箱の中にこもっている…」
この一節から、北国育ちの私は、
しんしんと、粉雪がふる静寂の中を、傘もささずに歩いた、遠い冬のあの日を思い出しました。

オルゴールの中に、追憶の雪景色が広がっている…。
オルゴールを見るたびに、
やさしさや想いに囲まれた、雪の中の小さな里、
しんしんと雪がふり積もる、北国の小さな里の、あの懐かしい風景を、
オルゴールの箱の中に感じることでしょう。

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紙の本

漫画家、荻原望都氏の世界が存分に楽しめる作品です!

2020/05/20 09:08

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、令和元年、女性漫画家として初の文化功労者に選出された荻原望都氏の童話集です。同書には、漫画家である彼女が描いたイラストもあちこちに散りばめられ、また27編の童話が美しくストーリーを語ってくれます。ある時には、ロマンチックだったり、また別の時にはホラーだったりと、絵と物語の両方で荻原ワールドが楽しめます。「賞子の作文」、「さなぎ」、「少女ろまん」など、荻原作品を十分に堪能してください。

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紙の本

萩尾望都さんがギュっと詰まっている

2016/05/23 22:41

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:綺羅雲母 - この投稿者のレビュー一覧を見る

美しいカラーイラストと、そこに添えられた詩や小文が実に魅力的。
きゅんと甘酸っぱい初恋。すうっと眼奥に沁みる水と青の世界。叶わぬ夢と恋の苦さ。エゴと愛情と残酷の花物語。日向の匂いがする緑の園。二人の小悪魔を抱え込む羽目になった独身主義のおじ様の物語。
懐かしの缶入りドロップを傾けるように、様々な色や味わいを楽しめます。
萩尾望都さん調に、ノスタルジック、ロマンチックなものからSF、ファンタジーまで様々。
イラストは全頁の半分弱で、ちょっと物足りない感じもありますが、残り二十数篇の童話もまた、萩尾さんの思想が散りばめられていて興味深く読めました。

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紙の本

イラストとポエム

2020/02/29 17:39

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:nako - この投稿者のレビュー一覧を見る

萩尾望都さんの作品なので漫画かと思って購入したら、イラストとポエムでした。とてもリリカルな内容で、気に入りました。

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2015/02/06 17:29

投稿元:ブクログ

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2015/03/14 20:57

投稿元:ブクログ

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2015/03/23 00:11

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2016/05/26 12:54

投稿元:ブクログ

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