紙の本
とにかく探す!
2019/08/02 23:15
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投稿者:しんごろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
どんな譜面でも世界中を駆け巡って、どんな楽譜でも必ず見つけ出す楽譜探索人の6話からなる短編。イギリス、オーストリア、ルーマニア、中国、フランスと、とにかく駆け巡る。各国の戦争、歴史が絡み読んでて、正直、説明みたいのが多くて、頭に入ってこない話もありましたが、まずまず良かったです。1話ぐらい明るい感じの話もほしかったかな。「本気」と書いてマジ、「愛」と書いてラブ的みたいなルビが、クセになるというか気になるわ。全く謎な楽譜探索人は、一体どんな男なのか知りたくなりましたね。
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楽譜をモチーフにした幻想短編集。
『幻の楽譜』なんて、それだけで充分ワクワクする。音楽はその場で消えてゆく……というか、録音技術が発達するまでは、ただ楽譜だけが記録するための、唯一の手段だったわけで、そういう意味でも、幻想小説のモチーフにはピッタリだろう。また、舞台となる場所の設定も良かった。
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音楽を題材にした本は沢山あるものの「楽譜をキーアイテムとした短編集」というのは珍しく、それだけでも思わず手に取ってみたくなる人も多いのではないでしょうか。
「綿密に計算された虚構の世界」というか、作品が持つ世界観がとても作り込まれているので、実際の人間が演じる芝居として観てもとても面白いのではないかと思います。
物語は面白いのですが、ルビを多用する文体は好みが分かれるかもしれません。
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音楽のことは分からないが、幻想的な世界観が心地よい
もしかしたら分かる人だと、消化不良を起こしたりするのかも知れない
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楽譜を探す専門の探偵。
戦争絡みが多くて
ちょっと不思議な話が多かったです。
音楽にはあまり興味が無いんで
分からない部分も多々ありましたが
京劇とか気になった。
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古い記憶とともに残る音楽。その忘れらない音楽を探し求める依頼人に入手困難な譜面を届ける男。その譜面は、記憶の中の謎を解き明かしていく。短編6話。前作はゾッとするイメージだったが、今回はどこかホッとするものを残してくれる印象。心温まるロマンスの『悲喜劇ならばディオラマ座』もいいけど、とても幻想的な『城塞の亡霊』がおもしろかった。
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こちらを先に読んでしまったけど、「奇譚を売る店」の方が1冊目?らしい。
漢字の横にドイツ語とかフランス語とか中国語とかでルビが振ってあると何かわくわくする笑
作中に出てくる楽譜は、実際どのくらいまで考えてるんだろう…イメージなのか、ちゃんと音符までできているのか。聴けないのが残念。
中国人監督が撮った映画も、中身が気になりすぎる。
「ザルツブルグの自動風琴」
話としてはこれがいちばん好き。
螺旋状に昇っていく音楽、も美しいし、
コーヒーとかお菓子とかの名前が素敵で、どんなものか調べたら全部ちゃんとあって、全部おいしそう…
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楽譜とそこに纏わる物語。城塞の亡霊が特に好み。いつか聴かせてもらいたいが、2度と聴きたくはない。そんな魅惑的で恐慌的な音楽が鳴り響く世界観。