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いつか、反攻の日
2020/08/22 11:49
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投稿者:遊糸 - この投稿者のレビュー一覧を見る
米軍陣地へ新たなルートからの侵入により
物資の調達に成功した。
「僕らは力を合わせて
また少しずつ
日常を取り戻していった
ケガが治って
作業に加わる人たちが
いる一方
苦しみながら
亡くなる人たち
もいる
今
生き残ってる人数は
42人」
そしてまた
夏が来た
ペリリュー島では束の間の
安定した日々が過ぎていったが
その間に沖縄は米軍に制圧され
本土も各地で空襲を受け
広島・長崎に原爆が投下されていた。
そして、無条件降伏……。
島に生き残った日本兵たちは
それを知る由もなく、いつか来るべき……
「反攻の日
その日を待ちながら
僕らは潜伏を続け
更に1年が過ぎたーー」
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ペリリュー島の敗残兵が、米軍基地に忍び込んで食料を盗みながら生き永らえる様子がリアルに描かれている。しばらく戦闘が起きないうちに(=戦局が定まったのちに)半年がたち、本国では無条件降伏による敗戦が決まってしまった。ペリリュー島では、そのことすら知らずに時が経っていく。。。
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ペリリュー島で孤立し、必死に生きる兵たち。
常に死と隣り合わせのまま過ぎていく日々。
日本では沖縄に侵攻され、原爆が投下され、
そしてついに「その日」が訪れる…。
正直、「あと少しだ」と思っていました。
「その日」さえ訪れれば、彼らの苦しい生活にも
終わりがくるのだと。でも、戦争は、孤立は、
そんなに簡単なものではありませんでした。
まだ続く彼らの「戦い」の日々。
彼らへの救いの手は、いったいどこからどうやって
もたらされるのでしょう。悲痛。でも目を逸らせません。
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昭和20年8月15日の日本降伏を知らないまま、ペリリユ-で生き残った兵士たちは、反抗の日を待ちながら潜伏を続けている。本編が最終巻とならず、更に1年が過ぎていく。読むのが辛すぎる。
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表紙の青空と笑顔が美しくて悲しい。
ここまで一気読みしてきた。2019/12/29現在の最新刊。来月の新刊がもう待ち遠しい。
片倉兵長、相変わらずの敵も味方も邪魔な奴はぶっ殺すマンでブレない。あんなことあったのに、なにこの人、鬼?怖いよ。しかも衝撃の真実「寺生まれ」。寺生まれのKさんマジやばい。
入木さん、英語堪能マン。マジ即戦力。
高木、サイコパス高木。怖い。超怖い。
少尉、尊い、上司にしたい。
伍長、健か。生きてほしい。
着々と、本土が攻撃され、原爆が落とされ、戦争が終わる。そうおわる。
終わっても、この島の戦いは終わらなかった。史実だから、この島で何人の日本兵が生き残ったか知っている。ああ、まだ死ぬ。まだ死ぬのか。
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米軍の掃討作戦により甚大な被害を受けつつも、島田少尉以下の残存兵は反攻を期して米軍の物資集積所に忍び込んでは物資調達を繰り返していた。その後ペリリュー島での戦闘は小康状態に入るが、米軍はいわゆる「飛び石作戦」でフィリピン、沖縄、そして日本本土へと迫る。そうとは知らない島田少尉らは、敵情の変化を日本軍の反攻によるものと推測し、密かに反撃の準備を開始する。行動を秘匿するため少尉は日本兵の遺体の埋葬も禁じるが、自らに言い聞かせるように呟いた言葉が痛々しい。「思えば、このペリリュー島でこれまで多くの仲間が倒れてきた。もはや島全土が我ら日本軍将兵の『墓』のようなものだ」
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必死で生き延びようとする日本兵たち。
しかし、米軍は掃討を完了したものとして、攻勢は弱まります。
そして敗戦。
米軍は少しずつ撤退を始めますが、ペリリューの兵たちはその事実を知らず、反攻の機会を待って潜伏を続けます。
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アメリカ人も闘いたくない。日本人も。何の為に戦うのか。個人には、恨みもない。戦争は、不条理。人は、愚かだ。
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終戦から1年
あれだけ頻繁に米軍基地に侵入してても
気付かないのであれば、その理由も欲しいところ。