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    みんなのレビュー1件

    みんなの評価4.3

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    紙の本

    帰ってきた赤石さん

    2009/03/06 16:21

    1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

    投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る

    『オトナのベルダンディ』で『オトナのめそん一刻』な赤石係長と黄味島クンの恋物語が約3年振りに帰ってきた。つつがなく新婚生活を送っていた黄味島クンに、サラリーパーソンなら避けて通れない辞令が下されて赤石さんと離れ離れになるところから始まる。業績不振な営業所の立て直しを期待されるのだが、これにはどうやら裏がありそう。離れて暮す不安から赤石さんがどう思っているのか、自分と離れて寂しくないのか、自分がどれだけ必要とされているのかを心配する黄味島クンには、容姿端麗で才色兼備なデキる女を娶った男の悲哀が漂っているが、赤石さんだって内心穏やかじゃないことを何気ないセリフや情交時の振る舞いでさり気なく見せるあたりは、女流作家ならではの絶妙なニュアンスの出し方だと思う。つまり、ストレートな言葉にするのは恥ずかしいから察してね、というやつだが、きちんと言葉にしてくれないと分からないし言葉にして欲しいのが男であり、これが往々にしてすれ違いの原因になったりもするので、今回もすれ違い物語になるのかも。また、赴いた先の営業所がまるでヤル気なしで、いつもどんちゃん騒ぎなところがますます一刻館っぽくなっていてコメディ要素を高めている。もちろんこっちはこっちで女性陣には事欠かない訳で、流されやすい黄味島クンが果たして耐えられるのか、と思う間もなく流されちゃってるし……これを浮気じゃないと言うのは男の都合でしょ。赤石さんの最後の言葉が次巻以降の波乱を予感させる。また、これから懐かしいメンバーも登場するそうだが黒崎はいらんなぁ。赤石さんサイドはできればそっとしておいて欲しいのだが。ところでタイトルにある『R』の意味って何?今回登場しなかった緋村さんも気になる。

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