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東西シリーズ 4作目
2020/12/10 21:39
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投稿者:なつゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
『東の満月、西の新月』の続き、シリーズとしては完結
大藪会の総裁が逝去し廉の去就にともない九堂が下克上を宣言したり、東の一ノ瀬組と西の岩城組の共存の方法を颯太が廉に提案したり
ハラハラドキドキの連続だったけれどうまいこと着地して良かった
シリーズ中一番好きかな
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壊れていく廉さんが痛々しく何故こんなに辛い目にあうのかと。そしてその辛さから救いだしてあげたいと引き上げる九堂さん自身も苦悩していて。お互いの魂がお互いを救いあげようとする姿、その様子を受け止める洋平さんの心に胸が響くのです。
この巻はジェットコースターさながらに、場面が展開し心揺さぶられ感動し読了感が半端なく気持ちいいです。極道としての顔、愛する人としての顔と愛、義兄弟としての愛、シリーズ総仕上げ感もあり、それぞれの成長と今後の展開にも期待してしまいます。本当に素晴らしいです!
シリーズ通して「家族」がテーマだったと思います。そこから敦志さんは、はみ出してしまったのでしょう。敦志さんがほっしたのは「ポジション」だったから。そこがこの後へと繋がるのですねぇ。再読しないと。決して安穏とは生きられない世界で、若い二人が共に大切な人達に囲まれて、魂の番と共にさらに新しい世界を築くのではないかと、期待していまいますね。
続き・・・欲しいです!!!
九堂さんと次郎さんが好きです!!
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シリーズ最終巻。
大藪会系列、関西岩城組組長の廉。
廉には魂の番である若頭の久堂がいる。
大藪会の総裁が逝去しその新総裁に任命された廉。
想定外の事態の中で廉と久堂は対立する事となり…。
廉と久堂、お互いどんな存在であるのか、そして2人の絆の強さ(言葉では現せられないもっともっと奥深い繋がり)がズンっと心に響きました。
久堂の下克上の真意、疑う気持ちが生まれてもやはりそこは、と。
悩み苦しみ、そして颯太の決意にて東(颯太)と共に歩む道を選んだ廉。
その過程での廉への想いに暴走してしまった敦志の行動が、母への想いとリンクしてしまい切なかった。
でも許される事ではなく久堂が廉に「そこまでで」と許してしまうのには驚きました。
廉の新総裁、岩城組のこれからそして廉と颯太の盃が無事(?)が済み訪れた平和。
平和と言ってもまだまだこれから大変な道だけど廉と久堂、颯太と次郎、そして竜城の元にしっかりと戻った龍一郎ならどんな困難も乗り越えていけるだろうと思います。
甘さに辛さに残酷さetcと絶妙なバランスで進んだ「龍と竜」「獣」「東西」シリーズここまで長い濃いお話、読み終えられて良かったです。
先生から
「人と人との繋がりは心・魂・体・言葉…様々ありますが、その形をどうやって表現するか、必死で文字を絞りだした巻でした」とリプ頂き、まさにその通りでした。
まだまだ語りたい事ありますが拙い私ではこれ以上は、なので気になる方はぜひ読んで頂きたいです!
ではこの後は「龍と竜~清明~」、「獣・夜叉」へ行きます。