紙の本
女探偵 葉村晶シリーズのはじまり
2017/04/27 07:06
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投稿者:まんだかず - この投稿者のレビュー一覧を見る
短編集です。
ちょっと不幸な生い立ちの葉村晶。
そして身にかかる出来事もちょっと不幸ばかり。
でもそんななかでも明るく?クールに生きています。
20代のこのころは探偵と言うよりフリーター
恋することもなくお金もない。
でも仕事はきっちりこなします。
紙の本
ストーリーマキャラクターも正統派ミステリ
2002/04/16 21:39
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投稿者:鴇 - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙は柔らかい感じであるが、中身はハードボイルドタッチのミステリである。探偵役は葉村晶というフリーターの女性&ちょっと間抜けな感じの小林警部補。このふたりが交互に探偵役をつとめるという短編集。
晶はその一見冷たすぎるようにみえて、実際も凄くクールなのがかっこいい。生き方や考え方は潔いほどさっぱりしている。そんなふうにキャラクターも魅力だ。人間がよく描けてるとはこういうことかと思った。人間がかけているミステリは物凄く円滑に進む。犯行の動機もすんなり理解できるし、矛盾も気にならない…というか矛盾はないように思える。凝った仕掛けはないが、良心的、という点に関してはなかなかGOOD!
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なかなかの毒
2019/11/04 16:30
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
葉村晶初登場ですかね。
小林警部補と御子柴刑事もそうなのかな?
葉村晶のほうは、けっこうブラックですね。
物語以前の人間関係なんかを説明なしで、いきなり本編に組み込んでくるのも
いつもの感じですね。
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さしたる望みもなく 転々と職を変えながら辛うじて生きている風情の葉村晶(はむらあきら)と 茫洋とした中年男にしか見えないが 冴えた推理力の持ち主である 警部補 小林舜太郎が関わる事件を 交互に並べた短編集。
フリーター葉村晶は 世間の大人から見ると いい加減を絵に描いたような娘である。
しかし短期間で転々と職を替えることが 様々な経験ができるというメリットになり にわか探偵もどきの推理の役に立っていることは否めない。
短期間しか働かない職場でも その時にはそれなりに一生懸命働いており 憎めない。
事件を呼ぶ人間というのは いるものだなぁ、などと 変なところに感心してしまう。
一方の 小林舜太郎警部補は とても優秀とは思えない外見を持ち 実は鋭い推理をするという ありがちなキャラクターなのだが 小市民的なところがやはり憎めない。
コメディタッチのミステリィ というところだろうか。気軽に楽しめた。
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探偵葉村晶の初登場の作品。
一条刑事も出てきます。
葉村晶がすごい好きなのです。
かっこいい。
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初めてこの方の作品を読んだが、なかなか読みやすく、また読んでみようと思った。主人公がある程度決まった短編が多く、短編同士のつながりもあり、おもしろかった。
2007年3月6日
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ちょっと切なくちょっと怖い連作短編集です。
ルーム・クリーナー、電話相談、興信所など色々アルバイトして生計を立ててる女性・葉村晶。
娘に借りたピンクの子供用自転車に乗って現場に駆けつける小林警部補。
二人が巻き込まれ八つの事件とは?
間の抜けた隣人が引き起こす、ちょっと悲しい騒動はいつも危険すぎる!
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巻き込まれ型トラブルメーカー・葉村晶シリーズの第一作。行く先々でトラブルに巻き込まれる葉山晶と、更に彼女に巻き込まれる(とばっちり?)小林警部補の二人の視点から描いた8編を収録。最後に明かされる真相は晶にとって非常に残酷なことですが、乗り越えていって欲しいです…といってもトラブルに出会わない晶なんて晶じゃないとも思ったり。(事実、彼女の前途は多難)
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トラブルメイカーのフリーター・葉村晶と冴えない小林警部補の二人が出会った事件を短編8本で収録。ただのハッピーエンドでは終わらない、一癖も二癖もある終わり方は、この本の推薦者の好みに非常にマッチしているなぁとしみじみ思いました。
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語り部が交互に変わる連作短編集。
女ハードボイルド!!の、葉村晶側が好み。こんな人間になりたい。
逆に小林警部補側は微妙。のらりくらりとかわす様が苛々する。もっとバッサリ行ってほしい。
しかし全般的に満足。続シリーズも読んでみます。
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葉村晶・小林警部補。
氏の放つ二大シリーズの主人公がコラボレーション!!
二人が巻き込まれるハードボイルドで悲しい8つの事件とは?
読者に放つプレゼント、ここに登場。
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趣味はフリーター。ルーム・クリーナー、電話相談、興信所をやりながら、事件に巻き込まれる葉村晶と、ぼーっとした小林刑事。一話完結で話は進んでいきますが、最後はドッキング。ここらあたりが、若竹さんの作品らしい。どちらかというと、葉村晶の方が、個性的で、ハードボイルドなので好きなのでした。
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再読。やっぱりこの人の作品に描かれる「悪意」が好きだなー。シビアでドライな雰囲気だから、後味良くはないけどじめっと引きずったりしないし。
一番好きなのは「ロバの穴」。これはほんっとうに怖い。ホラーとしても使えるくらい。だけどこれこぞが「悪意」というものなんだな。そしてこれくらいの思いってのは、誰しもが一度は持ったことくらいあるはず(何かしらの行動を起こすかどうかはともかく)。だからこそ、非常に身近に思える分怖くもある、そういうお話。
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20110210読了
葉村晶と小林警部補の短編集。交互にメインになり、最後はコラボ。
どちらかというと小林警部補はありがちなキャラ設定だったりするので、葉村晶のほうがやはり好き...というか、こういう形式はどちらかが贔屓になっちゃうよねーという感じ。晶から始まったのもあるでしょうな。
誰しもが持ち合わせる日常の中の悪意が、誰かを侵食し、事件が起こる。そういうのがゾッとするけど魅力的。気をつけよう、とも思えるし。
最後の話はショボーンとする。
「海の底」 葉村晶
ルームクリーナーの職についている葉村晶はとあるホテルに呼び出された。
「冬物語」 小林警部補
雪深い冬の山奥の別荘で、男はかつての友人を呼び出した。
「ロバの穴」 葉村晶
話を聞くだけのテレフォン・サービス会社に勤め始めた晶。この会社では自殺者が多いという。
「殺人工作」 小林警部補
これから人を殺すつもり。三杉若葉は親友の遺体を上司である助教授の家へ持っていく。
「あんたのせいよ」 葉村晶
調査会社で探偵職についた晶は、かつての同級生から電話で無理なお願いを受ける。人のせいにしてばかりいる人たちのおこした事件。
「プレゼント」 小林警部補
佐伯里梨が殺されてちょうど一年。その時に同席していた人たちが集められた。
「再生」 葉村晶
調査会社の所長の友人である作家が、アリバイのために録画したビデオを再生したら、そこにはとんでもないものが映っていたという。
「トラブル・メイカー」 葉村晶&小林警部補
山奥で見つかった瀕死の女性のポケットには、葉村晶とサインのあるカードが。調査会社を辞めた晶は元同級生の知人という男から依頼を受けていた。
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再読。葉村晶と小林警部補が交互にメインになる短編集。
最後はコラボ、これが一番面白ろかった。
葉村晶のほうは、何でも人のせいにする人、悪意、意地の悪さなど、シニカルで面白い。