紙の本
読まないともったいない
2021/07/10 06:47
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひろさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「七色いんこ」という漫画は、ネットで検索するまでその存在を知りませんでした。
しかも、表紙に怪しい恰好(?)の男が描かれているので、何をテーマにした漫画なのか一目では想像できず、最初は興味なしの状態でした。
しかし、実際に漫画を読んでみると、短編で作風が明るく、読みやすく、作品のテーマである演劇と物語が上手に絡んでいるので、面白いです。
文庫版とコミックス版がありますが、個人的にはコミックス版の方をおすすめします。
本のサイズが大きく、全巻揃えたときの値段が若干安く、演劇の解説が収録されているからです。
投稿元:
レビューを見る
やはりあの「ブラックジャック」の後の連載であることを考えると、形式が似ているだけに見劣りしてしまう。けれどこれだけ演劇と絡められる力には脱帽。
投稿元:
レビューを見る
実在の演劇作品をモチーフにした一話完結型作品。
主人公は代役専門の素人役者にして稀代の泥棒七色いんこ。
彼を追う女刑事千里万里子、奇妙な居候となった
玉サブローを中心に毎回繰り広げられる様々なドラマを横軸に、
いんこ自身の生い立ちやこれまでの人生を縦軸にとった構成。
「終幕」ではそれが見事に交差し、
感動的な結末につながっていきます。
『ブラック・ジャック』の二番煎じであるという意見が
当時は多かったようですが
キャラクターたちのコメディ的な振る舞いや、
多用されるメタギャグや時事ネタ、ナンセンス、
楽屋オチネタなどから、手塚氏が楽しんで描いていることが
伝わってくる作品であり、『B・J』よりだいぶ
肩の力を抜いて楽しめると思う。
投稿元:
レビューを見る
いんこ大好きー。
これを機にお芝居を見るようになった。
一話一話完結しつつも、しっかり前後でつながりもあって、やはり治虫先生は素晴らしい方だと思います。
投稿元:
レビューを見る
こんなにキュートでセクシーなヒーロー他にいません!
もう勘弁してってくらい萌えます!
手塚作品の中ではそんなに有名ではないですが私的にはブラックジャックの次に好きな作品です。
投稿元:
レビューを見る
上演中に起こった事件に関して一切の関与、口出しをしないことを条件に突然のオファーでも未報酬で引き受けてくれる謎のアマ役者七色いんこ、練習時間もリハも少ない中、アマとは思えない素晴らしい演技で観客を魅了し音もなく去ってゆく謎の人。
そんないんこを追う刑事マリコと彼の意図とは!!???
2人の本当の関係は一体なんなのか!!???
最後まで、、、読破するべきだ!!??絶対に!!???><
さすがは漫画の神様手塚治虫です!!!???
これがきっかけで彼の作品にドップリしました!!!
演劇に関して興味を持てたのもこれがきっかけですw
最後はハッピーエンド??バッドエンド???
ラストの退きがまた、わたしの中の物語への想いを強めると思いました、やはり構成が上手いです。
1巻〜7巻 完結。
投稿元:
レビューを見る
手塚治虫の七色いんこを読みました。またまた、長女にすすめられて読みましたが、手塚治虫のコミックを読んだのは久しぶりです。少年チャンピオンに連載されていたそうで、ジュブナイルといえる作品でしたが、手塚治虫らしさが懐かしくてあっという間に読んでしまいました。最後のエンディングもありきたりにしないところが手塚治虫ですね。
投稿元:
レビューを見る
全七巻を少しづつ読み、ついに読破。(1年近くかかったか?)
所々忘れてしまった部分も。
読んだことない方は、第一話「ハムレット」と最終話「終幕」だけでも読まれたら、
この名作のいい所どりを味わえます。
最後、いんこはどうなるのでしょうか?
あと、最初、いんこは鳥の助手を飼っていましたが、いつの間にかいなくなっていました。ウィキペディアでも記述はありません。
少年チャンピオン・コミックス版では、各話冒頭に、モチーフとなった演劇の解説があります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%83%E8%89%B2%E3%81%84%E3%82%93%E3%81%93
http://tezukaosamu.net/jp/manga/320.html
投稿元:
レビューを見る
全巻(といっても3巻だけど)再読
演劇を題材にしたマンガとして主人公の行動設定に無理ある失敗作
けれど例によって基礎がしっかりしているキャラクタのおかげで
それなりによめる手塚作品
投稿元:
レビューを見る
初期のチャンピオンコミックスで全7巻読了。
やっぱり文庫だとちっちゃくて読みにくいし、「7」色いんこが全「7」巻っていうのがカッコイイですよね。
とはいえ、他の方もおっしゃるとおり、1巻と7巻だけ読めばストーリー的に全く問題ないです。間の巻は単話エピソードだけで、全体に関わる話や伏線などはありません。
超多作な手塚作品の中でそれほど良作には入らないと思いますが、もちろん漫画の神様としてのクォリティはありますので、飽きずに全話読めますし、やはり連載を同時に何本も持ちながらこれだけのものを描けるのはすごいと思います。
徹頭徹尾、演劇を題材にした作品ですが、いかんせんあまりにも古いので、歴史物やファンタジーと違い題材の古さが致命的になってしまっています。
さらに残念なのは、編集者がなぜそうしたのか謎なのですが、各話が(連載当時上演されていた?)実際の演劇を題材にしているのですが、その演劇を識者が解説した文章が付載されています。
それ自体はいいのですが、なぜか漫画のネタバレを含むその解説文が各話の後ではなく、先に載っているのです。なんてこった。
まあこれは初期の単行本のことなので、文庫版や愛蔵版では改良されているかもしれませんが、
これから読む方は、解説は漫画の後に読むようにご注意を。
ま、それにしても先に書いたとおり、手塚作品をコンプリートしようという人か、演劇好きの人くらいしか読む人いないかなぁ。って感じです。