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投稿者:白菜 - この投稿者のレビュー一覧を見る
見るからに溢れる特徴ありきの世界観。
こうゆうのは読んでおくべし。
裏切らなかったのでオススメします。
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本屋で見かけて表紙で気になって、そのすぐあとにpixivでディスカバリーで見かけてブクマした絵(この本に関連してたわけではなかった)の作者がこの方で、これは買うしかないなと思った。一枚の絵でも物語を感じられて一目惚れに近かった。
恋愛を描いた話を読むのがあんまり得意じゃない。漫画でも小説でも、「恋愛」というだけですごく分厚いフィルターをかけてしまって冷静に読めない。(ボーイズラブは別、このあたり考え出すとめちゃくちゃ長くなってしまう)
何の前情報もなしにこれ読み始めて途中で「あ、これもしかして恋愛か?」と気付いた時(これが恋愛漫画(恋愛漫画ってジャンルあるのか?)にカテゴライズされるのかどうかは知らないけど)身構えながら読んでた。しかも10代の恋愛となるとさらに警戒心が増す。
なので、「十代のうちに手に入れられなかったものには一生執着する」ってセリフが出てきた時びくってした。
当たり前だけど、別に恋愛のことを描いてるわけじゃなくて、恋愛も出てくるけど、それを通して人を描いているんだなあと…そんなのどの話もそうなんだろうけど、改めて?あ、そうだよなあ、って思ったというか…
あとがきで、商品として成り立っていないと言われた、とかなんとか書かれてたけど、確かにわかる。起伏があるわけでもなくて、ほとんど音も色もない静かな映画をぼんやり観たって感じがする。でもなんだろう、なんかいいんだよなあ。っていう、漫画。
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なんてヘヴンリーな漫画だろう。ちょうどいい距離感で話してくれる。私はその低い声を聞きながら窓の向こうでゆれる木々を見ている。愛することは近くにいることだけじゃないんだね。
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本当に、切れ味鋭いナイフのような。勢いよくではなく、静かに刃先が引かれてそっと血が出るような作品。
それはそれは静かに痛く、これまでの漫画の在り方をひっくり返す天才的な作品じゃなかろうか。
面白いか?
ー痛い。
もう一度読みたいか?
ー痛い。
あとがきがまた興味深く、「作品として成り立ってない」なんて言ったのは、どこのどいつだ出てこいよ と真っ向から談判したい念に駆られる。
この作品を世に出してくれたことに感謝したい。
最近見ないレベルの骨太で気骨ある作品です。
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本を閉じてから、はぁぁ〜ってなんとも言えない溜息が出た。
あとがきにも、「わかりやすい要素がない」なんてあったけど…なんてことない会話ややり取りが非常に丁寧で、とても大切なものなんだなぁって伝わってきた。
温度とか、空気の質感、匂いとかこんな感じなんだろうなぁ〜と容易に想像できる作品が基本好きなのですが、久しぶりに出会えて嬉しいです。
作品の、彼らのその先が見える終わり方で、終始爽やかなとても良い作品です。
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ここ数年で読んで一番良かったと思えた本だった。
なんてことない会話の中になんてことない日常となんてことある2人の高校生の葛藤があった。
高校生の頃って本当にそうだった。
なんてことないことを装いながらなんてことある思いをずっとずっと秘めていた。
人にも読んでほしくてもう一冊買って配ったりもした。
とてもいい本に出会った。
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あとがきの言葉を読んで、「わかりやすい要素がない」ことこそがこの漫画の魅力なのだと気づいた。
大仰な喜怒哀楽、ドラマチックな過去なんかは確かに作品のインパクトにはつながるけれど、そのぶんキャラクター自身を殺してしまう場合もあるんじゃないかな。
『花と頬』に出てくる、頬子や八尋くんを始めとするキャラクターたちは、ちゃんと「生きている」のが伝わってくる。ほんとうにこの世界のどこかで、この物語はいまも進行しているのではないかと思わせてくれる。
これは「わかりやすい要素がある」作品では絶対に描けないことなのだと思う。
小説を読んでいてこういう感動をおぼえることは何度かあったのだけど、漫画ではこれが初めてかもしれない。
だからこそ、漫画という形態でこういった作品を読めたことが嬉しい。これからも応援しています。
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ミュージシャンの娘と、そのファンの男の子の話。頬子の両親や福岡の家庭教師の事などはっきりさせないまま話が終わるのであれこれ考える余白がある作品でした。
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分かりやすい要素がない。そう編集者に評されたとされるこの作品だけれど、じっさい人生にわかりやすい盛り上がりも展開なんてものもない。他人のこと以上にわからない自分のことで手一杯で、だからこそ傷つきながら、迷いながら、傷付けながら手探りで進んでゆく。生きるのは痛いこと。誰もが痛みを抱えている。すぱりと切れ味のよい薄い紙のように切り付けて、血が出てしまう。そんな作品である。
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何かわからないけど、すごい期待値をもって読んでしまったため、あーー普通?って感じだった
でも好き 変な期待値さえ持たなければもっと面白かったと思う
本が好きな女の子と音楽が好きな男の子
女の子が意外と恋する乙女って感じ 夢現というより頑張って話を続けたいとか興味無いのに尋ねたりとか
恋愛(もの)がわからない男の子
お父さんとお母さんの関係って私は良い形だなって思った。人それぞれ得意不得意があって、ちゃんと好きなのに何故か上手くいかない 傷つけたくないのに傷つけてしまうって凄く共感できるから、環境とかも込で1番いい距離感を見つけてるんだなって感じ
登場人物の過去とか抱えてるものが全部描かれてる訳じゃなくて、ちょっと垣間見える感じがリアルだった
グルーピー
衒学的
へび
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何も起きないマンガはドシドシ出版されるべきだがそれはそれとしてつまらない。劣化『花束みたいな恋をした』。
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映画のような空気感が素敵でした。
ただ、個人的に登場人物の心理がなかなか理解できず、一人一人の背景や、なにがどうして通じたのか?展開が終始わからなかったのが読んでて申し訳ない気持ちに… 率直に言うと疎外感。