投稿元:
レビューを見る
不思議で恐ろしいまま終わった一章が気になって、一気に読んでしまった。不気味でハラハラしたけど、読後すっきりしました。上質ホラーで夏にぴったり。尾道に旅行するのがちょっと怖い。笑
投稿元:
レビューを見る
夜行(小学舘文庫)
著作者:
春風の花を散らすと見る夢はさめても胸の騒ぐなりけりー西行法師
怪談・ファンタジー・かつてない物語
タイムライン
https://booklog.jp/timeline/us
投稿元:
レビューを見る
10/4発売
森見登美彦さん『夜行』
岸田道生という画家が描いた「夜行」の意味することとは。
かつてない怪談×青春×ファンタジーの物語。
投稿元:
レビューを見る
なんだか夢のような話。
幻想的というか、そういえば内田百閒先生の短編と似たような印象だなぁ。それで結局どうなったんだろう?と思うものの真相は人によって見方によって変わるのかもしれない。
ちょっと不気味なんだけれども、裏か表かのどちらかで居なくなった人がきちんと生活して居ればそれはそれで良いのかもなぁなんて思ったり。
投稿元:
レビューを見る
『ペンギン』に続き、モリミー作品八作目。ある女性が失踪し、ちょうど十年を経て、また同じメンバーで火祭に参加することに——。彼らは再び彼女に会うことが出来るのか…。コロナ禍じゃなきゃ、夜行列車に乗って旅に出たくなる感じ(*´꒳`*) 道中はホラーっぽく、いつものモリミー節(?)はあまり感じなかった。最後は衝撃でした!?まるでカセットテープのようだ。
投稿元:
レビューを見る
再読2回目。
最初、ホラー小説風のファンタジーなのかと思った...。どの世界が現実で、自分が何処にいるのか分からなくなる感じは、いつもながらの森見作品。堪能しました。
投稿元:
レビューを見る
読んでいるうちに自分がどこにいるのかわからなくなるような、フワフワとした気分になる小説。今、自分が生きている世界は、本当に今まで生きてきた世界と同じ時間軸にあるのか。
投稿元:
レビューを見る
うーん。
もちろん面白い点も見つけられるけれど、森見作品への期待度が高すぎるのか、今ひとつ。
一つ一つのエピソードがそのままで、有機的に結びつくようには見えず、京都を舞台にしている時の森見氏の必然というか自信のような展開が感じられない。
各エピソードの終わり方が現実との境目が失われている様相を呈しており、物語全体の導き手自身が揺らいだ存在であることが暗示されているけれど、最終話ではネガとポジな世界の存在という収束で片付けられており、そこに価値観は絡まなかったのかな、という疑問が残る。
長谷川さんに対する想いがスマートにしか描かれておらず、これは森見作品怖いもの系だから仕方ない?これをエンタメ系に移し替えたはちゃめちゃな作品が頭の中で立ち上がってきました。
投稿元:
レビューを見る
※重要な部分のネタバレあり
不思議な物語。
【夜行列車の淋しさを封じ込めた小説】と言う作者の言葉通り、夜行列車に乗っているような、何とも言えない不思議で淋しい雰囲気がずっと漂っている小説だった。
最後の章を読み進めると、え、まさか!?と思い、不安が増していき、、、不安は的中。失踪していたのは、長谷川さんではなく僕(大橋君)。怖い。
尾道、奥飛騨、津軽・・・どの章も、夜の深さに自分が取り込まれて戻ってこられなくなりそうな不安感と旅先の幻想的な雰囲気があって、森見さんの世界に引き込まれる。
ただ、やはり、私個人のファンタジー苦手問題は、なかなか頑固なようで。
なんかこう、読み終わった後の、ふわふわした感じや不安感が残ったままの感じとか。それがファンタジーの良さなのだろうなと思うものの、その感じが苦手。
投稿元:
レビューを見る
怖くて途中でやめてたけど、何とか読了…
予想以上にホラー。
どういうお話になるのかな?と思ってたらなるほど、夜と朝、見えてる世界と見えていない世界…
ここは夜なのかしら、それとも朝なのかしら。
投稿元:
レビューを見る
読んでいてずっと心がふわふわしていてずっと不思議な気持ちになりました。森見作品は四畳半神話体系に続き2作目。夜行は四畳半神話体系と比べ、情景描写が多かった気がする。個人的には森見さんの心情の描写や人間の動作、様子の描写の方が好きだなと思いました。
投稿元:
レビューを見る
2020年初読書。
個人的にはとても怖かった、特に津軽の章がなんとも言えず不気味で怖かった。
自分で訪れたことがあるのは尾道と奥飛騨だけだったけど、あまり具体的イメージは伴ってこなかった。
章毎に読むとすごく怖いのに頑なに「怪談」にまとめようとしない森見氏の不思議さを感じた。
「夜行電車のような小説を」みたいな森見氏のコメントが挟まれてたカードに書かれていたのだけど、夜行列車乗ってこんな怖い目に遭うんなら夜行列車は乗りたくない、乗りたくないがそこまで言うなら夜行列車は一度は乗ってみたい…みたいな地味なジレンマに勝手に突き落とされたところで読んでいた。
投稿元:
レビューを見る
得も言われぬ不気味さを感じました。
夜行と曙光という二つの連作を対にさせ、二つの世界を行き来する。それが楽しいという作品はたくさんありますが、そういえばパラレルワールドに無理やり連れてこられると普通に怖いなという当たり前(?)の気持ちにさせてくれました。
私には難しく、おそらく何回も読み返さないといけないと思いますが、何となくこの本を読んで、世界には確かなものなんていうのは無いんだなと思いました。
投稿元:
レビューを見る
森見さんの作品は初めてで直木賞&本屋大賞ダブルノミネート作品
ということで手に取りました。
十年前、鞍馬で同スクールに通う仲間と火祭りを
見物に出かけ、その時に女性が姿を消した。
その仲間が尾道、奥飛騨、津軽、天竜峡の土地で
不思議な出来事を語り合い、
岸田という銅版画家の描いた「夜行」という
連作絵画を目にしていた。
果たして彼女がいなくなったことと絵画との関係から、
何か起こるのだろうかという今までにない物語。
普段あまりファンタジー、怪談というのをあまり読まないので
このようなモヤモヤとした感じで良いのかと思って読んでいました。
けれど一つ一つの章では情景が細かく綺麗なので
想像しやすい所があったり、ホラーや怪談のような所では
ゾクゾクと怖くなりそれでも読みたくなり一気にに読んでしましました。
岸田という銅板画家の描いた「夜行」ということが
この作品ではキーポイントとなりますが、
作品からも分かるように
「夜はどこにでも通じているの。世界はつねに夜なのよ」
ということで自分にいる世界では夜であっても、
逆の世界から見ると昼であり、
それは「曙光」が始まった夜でもあり、
「夜行」が始まった夜でもあるということで
この世はパラレルワールドで表裏一体なのかというのを
感じさせられました。
独特な雰囲気の中に紛れ込んで
少し頭の中も迷走状態になりましたが、
何とも不思議な世界に浸れて時には
こうゆう作品も面白いなと思いました。
尾道、奥飛騨、津軽、天竜峡などの
旅先での物語はかなり怖さがあるので、
旅先で読む場合には注意して下さい。
ファンタジーや怪談などが混ざっている作品というのは
これという結末が無いのでレビューが難しく、
表現するのが難しいですが、時には日常を離れて
別の世界を味わうのも面白いかと思いました。
森見さんが他の作品ではどのような雰囲気なのか
気になる作品にもなったので、
他の作品も読んでみたいと思いました。
投稿元:
レビューを見る
5人の旅の話が、岸田道生の銅版画を通してちょっとずつ共通している部分がある。
最初は、どういうことなのか分からず怖さや気持ち悪さを感じるのだけど、2人目、3人目と話が進んでいくうちになんとなく全貌が見えてきて、解読しながら読むのがおもしろい。
それでも不可解な部分はあって、いろんな解釈ができそう。