紙の本
フランスの始まりから現代までを一冊で読むことができます
2019/11/05 22:32
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
西洋近現代史研究の第一人者による現代人必読の書。歴史学の大家が、二千年以上に及ぶフランス史を、わかりやすく紐解いています。フランス革命、国民国家、ナショナリズム、世界大戦、移民問題、EUの未来……。フランス史を知れば、世界史や現代社会がわかる。歴史の中に現代を読み解く鍵がある。現在のEUを考えるにあたっても、非常に示唆に富む一冊です。
紙の本
思想や経済状況の変化を踏まえて、歴史的な出来事を解説しています。
2022/03/27 17:35
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投稿者:akihiro - この投稿者のレビュー一覧を見る
周辺をイギリス、ドイツ、スペイン、イタリアに囲まれているため、フランスを軸に歴史を学ぶことで、周辺国との関係が捉えやすくなりました。地図や王室の家系図も載っていて読みやすいです。
政教分離や言語統一など、今のフランスの姿になるまでの経緯を色々と学ぶことができました。教会が大きな役割を担っていた頃の統治体制について、日本の幕藩体制と似ている点と異なる点についての説明が印象に残りました。
出来事の紹介だけでなく、筆者の解釈も書かれています。歴史に絶対的に正しい解釈はないと思いますが、当時の思想なども踏まえて客観的にまとめられており、一つの捉え方として勉強になりました。
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フランス史を勉強した方が良い理由が、胸がスッキリするほど共感できた。まだ読み途中だが、冒頭で筆者の主旨に賛同できる場合大抵は続きも面白いので、個人的には楽しみな本の一つ。
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フランスの成り立ちから現代に至るまでの流れについて書かれた本。フランスだけでなく、フランス周辺の国や、ヨーロッパに興味がある人にもお勧め。
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フランス史を軽く浚うのに適した入門書。百年戦争やフランス革命、二つの世界大戦などのメジャーなトピックについてはその背景やプロセス、影響さらには他地域との関係など多くを学べた。フランス革命とその後の度重なる政治体制の変遷は特に興味深く、王制への反対が当初かられほど圧倒的な意見ではなく立憲制を求める声も多かったことを知った。この辺りに関してはより深く別の書籍で知りたいと思う。文化的な側面についても紙面が割かれていたが全体的には政治史がメイン。もう少し年表があるとより分かりやすいと感じた。
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マリーアントワネットの日記を読んで、フランス史に興味が出て購入。
ケルトからEU成立までの2000年を超える歴史が400ページほどでつらつらと綴られている。
高校で世界史を学んでいたが、人名や地名といった固有名詞を記憶していただけで、いざ説明をするとなると「ナポレオンはすごい人」「ルイ16世とマリーアントワネットは悪い人」ぐらいしか言えなかったので、そういった覚えているだけの固有名詞たちに本書のおかげでたくさんの情報を紐づけることができた。本はいつもノートをとりながら読んでいるのだが、40ページを超えたぐらいだ。
読んでて楽しかったのは中世から絶対王政が始まる前。人名は「○○何世」しかいなくてややこしく、出来事は冷静に考えてみたらむちゃくちゃしてる感じが大好き。百年戦争や聖バルテルミの虐殺あたりが勢いあっておすすめだ。
学生の時は苦行だった中世が楽しく読めたのは、本のはじめに「一国の歴史の集まりで世界史をみないように」と著者が注意してくれたからだ。繰り返し警告してくれているが、国のかたち、政治のありよう、人々の常識が今と昔とでは全く違うことを念頭に置くことでこんなにも昔の時代を読むのが楽しいものなのかと読み進めながらびっくりした。
読み切るのに2週間近くかかってしまったが、その2週間は知識欲が満たされてとても幸せだった。興味のある方、ぜひ手にとってほしい。
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正確にはフランスという国と言うよりも、フランス辺りの歴史という感じでしょうか。
入門書としてとても分かりやすく、雑然としていた頭の中の情報を整理できた。
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著者ご自身によるフランス史のレクチャーを編集者やプロライターが再構成した、という体裁らしいです。
なので、講義を聞いているようでとてもわかりやすかったです。
図版も豊富ですし、フランス史のはじめの一歩としてオススメ。
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フランス旅行前に頑張って読んだ。
世界史にある程度精通している人なら楽々読めるのかもしれないけど、恥ずかしながら無知なので難しい部分もあった。それでも大体の部分は理解でき、たまに挿入されている地図や絵画なども良かった。
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このシリーズの中国史が分かりやすく、ではフランス史も…と思っていたがどうしても分からない…。
文化なのか似た名前が多いからなのか…出直す必要がありそう。
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フランス通史。
2000年を一冊で語るのだから割愛する点が多くなるとは思うが、やはりどうしても「ここをサラッと飛ばすのか!?」と思う箇所がいくつかあった。
また、文章が時系列を行ったり来たりだったり、何を主張したいか分かりづらく、自分には合っていないと感じた。
ともかく、フランスの通史を概観するという目的は達成できたので、今後さらに深掘りできる書籍に取り組みたい。