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ラッキースケベを経験しておきながら男装している主人公が女性だと気付かない鈍いヒーローなのに(まあ気付かれると色々厄介な状況ではあったが)最終決戦では案外手が早かったヒーロー。
いや、君まだ気付いていないよね。
男性でもいいかと開き直ったか。
ともかく、あの場面では読んでいるこちらも大分驚かされました。
ラストの話からしてしまいましたが、呪いのせいで男装し男と偽って生きるしかなくなってしまった陰陽師の女性と、検非違使の男性コンビが平安京を思わせる都であやかし絡みの事件を解決していく物語。
あとがきにもありましたが、平安警察・刑事ものと称すると非常に分かりやすい。
一時間ドラマを見るように一話一話コンパクトに、でも推理要素や戦闘シーンなどの見どころをちゃんと押さえていて読みやすかったです。
特に第二章の話が、刑事や探偵ものを見るような謎解き感があってワクワクしました。
そう、歴史小説風ではありますが、文章そのものからして非常に読みやすく、するする読めたのも個人的にはポイント高かったです。
サブキャラも憎めない親しみやすいキャラも多かったですし。
ヒーローのお姉さんが巫女さんなのに、今回はあまり巫女らしい出番がなかったので、もし続編あるならお姉さんの活躍にも期待したいところ。
何より、女バレした後のヒーローの言動が非常に気になるので、この恋がどうなるのかも見られたらなと切に願います。
勿論、息ぴったりな二人の「刑事」っぷりも見たいです。
今回みたいなコンパクトな事件ものもたくさん読めたら嬉しいなあ。