電子書籍
人生を豊かに生きるためには
2021/04/09 00:12
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投稿者:ヤリスアゴウ - この投稿者のレビュー一覧を見る
人生を豊かに生きるためには、どのようなことを心がけるべきなのか。本書には、そのヒントが満載。癌患者と真摯に対峙し続ける筆者。ひとつひとつのエピソードに、一人一人の生き方が丹念に描写されている。老若男女、一度は、本書を手に取っていただきたい。
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リアルな診療経験からのメッセージ
2021/03/01 12:09
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投稿者:なのはな - この投稿者のレビュー一覧を見る
普通に暮らしている人はほとんど死について考えたりしません。病気になり、死が迫ってきて初めて死について考える人が多いでしょう。そうしてパニックになったり、生きる意味を失ったりした人々を診療してきた著者によるリアリティのあるエッセイ&メッセージになっています。死を怖がるのはダメなことではなく、そこから変わってゆくことで最後までしっかり生きていけるんだよ、と訴えかけています。私も一日一日を大切にしようと思って毎日過ごしていますが、とても参考になる本でした。
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死を意識して生きることで一日一日を大切に生きる。mustではなくwantを大切に、心のおもむくままに生きてみることが大切だとあらためて学んだ。死から目を背けて生きている人が多いと感じる。自分は大丈夫、人生百年時代だし。今やらなくてもいい。本当にそうでしょうか。私もうつ病で自殺を本気で考えた経験があり、今や死をとても身近に感じています。このつらい世界。死は一生懸命生きた人へのご褒美だと思ってます。もう十分いきたじゃんと、お迎えがくるまで、明日かもしれないけど、精一杯生きたいと思う。
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がん患者のQOL
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・レジリエンス(可塑性);
=様々な喪失を認め、新たな現実と向き合う力
・きちんと悲しむ場を提供する
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・「苦難との正しい向き合い方」はないが、段階はある
1)喪失と向き合う
→しっかり悲しんで、しっかり落ち込む
2)意味を見出す
→あきらめ、絶望から始まる
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・心的外傷後成長;
=病になり困難を克服することで、新たな世界観の獲得
→1)人生に対する感謝/2)新たな視点、可能性/3)他者との関係の変化/4)人間としての強さ/5)精神的変容
・心に蓋をしない、平静を装わない
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1)普通の基準をどこに置くか。
・将来のために「今」を犠牲にしていると、「今」の生き方がわからなくなる。
・生きていることが奇跡。ありがたみ。
・今日を健康で過ごせることがありがたし
2)先延ばしにしない
3)自分にとって大切な他者のために時間を使うようになる
・他人の苦しみに共感できる素地
→これは自分の強みだと思う
誰もが、いつ何が起きるかわからない世界に住んでいる
4)自分ってたいしたものだな、と思えるか。
5)人の力を超えた大きなものを感じるように
→旅中に死を意識したのかもしれない
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矛盾の内包。
もう1人の自分からの解放。
もう1人も、必要あって存在していた。
人は何歳でも変わることができる。
あるがままの気持ちを縛る自分の存在に気づく
親からの期待と自分の本音
→結局無意識に期待に沿うようにしてしまっているのではないか。
自己嫌悪になる時は本当に自己嫌悪なのか。
期待に応えられないことに対しての恐怖感ではないのか。
・父:「〜でなければダメだ」
・母:時に過剰な人間愛や自己犠牲
※羨ましいのはなぜか。自分ができないことを素直にやっている(ように見える)から。
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たとえ世界の終末が明日でも、私は今日リンゴの苗を植える
死生観。
どうせなら豊かな旅に。
自分にとって大切だと思う人との時間を最優先する
いまここにある時間を十二分に味わうこと
やりたくないことを引き受けすぎないこと
※やりたくない、という心の声と、それをやらないとダメだという心の声が両方ある場合はどうするのか?
「ああ、この方向でいいんだ」という感覚を大事に。
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死を意識しない世界はどこかで破綻する
等身大の人間認識
「死を見つめることは、どう生きるかを見つめること」
死を恐れるのはなぜか?
・死に至るまでのプロセスに対する恐怖
・自分がいなくなることによって生じる現実的な問題
・自分が消滅するという恐怖
Hope for the best, prepare for the worst.
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「死んだ後の自分のことを心配するならば、どうして生まれれてくる前の自分のことを心配しないのか」
一度だけの人生を一生懸命生きて、死に備える
フィナーレをどう迎えるか?
思いを受けて、繋ぐ。
命をつなぐ役割を果たす。
※※ことわざ、言い回しが好きだな
→当意即妙。うまく言い表す。先人の知恵に触れる。そしてい
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一日一日に感謝して、大切な人と一緒に時を過ごせることに感謝して、mustよりもwantを大切にして。
一年後、この世にいないとしても、悔いのない日々を。
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死を意識して生きる事の大事さを綴った本。
死というかなり重たいテーマではあるが、今ある普通の生活が当たり前ではなく、いつ死が訪れるか分からないと認識する事で、日々の一日一日の時間を大切にし生きる事が出来る。これは病気になって初めて理解できる事だが、この本に書かれたリアルな内容により、幸にして健康な自分にも死を意識する事の重要さが身に染みて分かった様に思う。(勿論実際病に罹った方と比べると理解度は限り無く少ないが、、)
自分が明日死ぬとしたら今日何をするのか?を日々真剣に考えて、自分のやりたい事を優先してやって、いつ死んでも悔いが無い様な生き方をしたい。
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あと一年しか生きられないとしたら、今の生き方が変わる。多くの人はmustで生きている。これをwantに変えていくことが、本来の自分らしい生き方になる。
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もしも一年後、この世にいないとしたら。。清水研先生の著書。精神科医・医学博士である清水研先生。死を意識して日々暮らせば、自分勝手で自己中心的な自分を捨てられるかもしれないし、自分勝手で自己中心的な他人に対しても優しくなれるかもしれない。傲慢な気持ちは捨てて、謙虚に生きるきっかけがもらえる一冊。
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■心的外傷後成長に関する研究から,その人の考えには5つの変化が生じうることが明らかになっている。
①人生に対する感謝
②新たな視点(可能性)
③他者との関係の変化
④人間としての強さ
⑤精神性的変容
■人が「死」を恐れるのはなぜか
①死に至るまでの過程に対する恐怖
・最後はどんなふうに苦しむのだろうか
・がんによる痛みはつらいのだろうか
②自分がいなくなることによって生じる現実的な問題
・まだ子供が小さいので子供の将来のことが心配
・高齢の両親が悲しむし,その世話はどうするのか
・今取り組んでいるライフワークが未完
③自分が消滅するという恐怖
・死後の世界は?
・自分が消滅するってど言ういうこと?
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精神科医である著者は、国立がんセンターでがん患者とその家族と向き合う毎日を送りつつ、終わりを意識して生きることの大切さを説く。
中世の頃の人たちよ多くは、宗教的な考えをもっていたため、「死」に対するイメージがあった。死語の世界が存在し、生前良い行いをすれば、極楽浄土へ行ける等がそのひとつだった。
しかし、現代の多くの人は、宗教を信じているという人は少なく、「死」とは、よくわからないものとして恐怖としてとらえ、考えることを先延ばしにしている。
はたしてそれでいいのかというと、自分はそうではなく、いつか必ずやってくる自分の「死」、または大切な人の「死」を明確にイメージして、その日のための準備、その日から見た、今の生き方、人との接し方を考えるほうが、よっぽど堅実だと思う。
著者も「死」を意識して初めて、生きることに光が当たると言っている。
私の母は、事故である日当然亡くなった。
その日以来、それまで当たり前にできていた母との会話、食事、全てのことが二度とできないものへと変わってしまった。
知ってのとおり、「死」は突然やってくることもある。みんなわかっているはずなのに、まさか自分が、まさか大切なあの人がと、先送りにしてばかり。
日本は、古くからの言霊文化のせいか、「死」を意識したり、言葉にすることは躊躇われるものだが、「死」を意識してこその今の幸せをしっかりと感じながら生きていきたい。
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精神腫瘍学を専門とされる精神科医である筆者が、国立がん研究センター中央病院で出会った人たちとの出会いから学んだ、「死を見つめ、今を大切に生きること」のすべて。
目次前のアンドレ・マルローの引用「僕が死を考えるのは、死ぬためじゃない。生きるためなんだ。」というところから心を奪われた。
生きるために、死をみつめること。生きるために、今を大切にすること。2人に1人は罹るという「がん」だけでなく、私たちは様々なことで躓き、死と向き合わざるを得ない瞬間がやってくる。それも唐突に。その瞬間までにいまどんなことができるのか。筆者は多くの患者に優しく寄り添いながら、そのヒントを私たちに教えてくれている。
具体例として挙げられている患者さんの中には、「最悪のくじを引いた」と嘆く人、「同じ病気になった人の力になるから」と誰かのために希望を持つ人、働けない自分に存在価値を感じられなくなる人、『must』の自分に縛られて、行き詰ってしまう人、いろいろな人がいる。それはただの個人差ではなく、心的外傷後成長における変化の過程のどこにいるのか、またどの変化が大きく出るのか、の違いにもよるのだろう。
心的外傷後成長における5つの変化とは、①人生に対する感謝、②新たな視点(可能性)、③他者との関係の変化、④人間としての強さ、⑤精神性的変容 であるという。
特に人生に対する感謝や、今までの自分の生活を捨てて新たな可能性や関係性を見出すことは大変なことであり、普段は意識できないことだと思う。だけれども、自分の気持ちに素直に従って生きてもいい、他人からの評価に縛られても幸せにはなれず、いまここにある時間を十二分に味わうのだ、という気持ちは確かに持っておきたい心がけである。
岸本英夫さんの言葉、「死を、「大切な人たちとの大きな別れ」ととらえ、良い別れをするために相応の準備をすることで、心が穏やかになる」というのも素敵な考えだと思った。
一度だけの人生を一生懸命生きて、死に備えるという姿勢。自分の『want』に耳を傾け、一日一日を大切に過ごすこと。沢山の「一生懸命生きた」人たちの声が紡いだ、大切な視点を学べたように思う。
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人間は誰でも1日生きるごとに死というものが身近になっていく。例外はない。それをただ大部分の人達は忘れている(忘れようとしている)だけだ。そんな風に良く言われるけれど、40歳をとっくに過ぎて50歳近くになった僕でも死についてまだまだ距離がある。そして(バカだなーとは思うけれど)自分は死なないのではないかとほんのちょっとだけ無意識に思っていたりもする。
だから、死について少しずつ考えてゆくことは意識的にやらないと駄目なのかもしれない。そういう点から考えると悪性腫瘍というのはそのきっかけを与えてくれるものなんだろうと思った。
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・1年後自分はこの世界にいないと考えて生活してみる。
今有るものは当たり前ではない。
・人生100年時代と言われるが、一日一日をおろそかにしないか心配。
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もしも、一年後、この世にいないとしたら。
他人からの評価に縛られていてもあまり幸せにはなれず、それよりも自分の気持ちに素直に従って生きても良いこと、自分にとって大切だと思う人との時間を優先すること、いまここにある時間を十二分に味わうこと
死を見つめることは、どう生きるかを見つめること
今起きていることはただの普通ではない。普通の連続が幸せなんです。
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淡々と書かれているが、様々な人の死を読むと当たり前だがとても辛くなる。がんによる体の苦しみだけでも大変だろうに、その上心までも苦悩しなくてはならないなんて、こんな無惨な最期はないと思う。できたら穏やかに感謝の念に包まれながら旅立ちたい。そのためにも悔いのない毎日にしたい。