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いっぱい食べる君が好き、という某CMが頭を過ぎりました。
ただ美味しそうな食事の描写に和めたのは途中まで。
言われてみれば、確かに少し違和感はありました。
最初は、ああ奥さんおめでたかな? なんてお気楽に思っていたら、金魚の謎の件で、もしかして奥さん不治の病かしらと不穏な気配を覚えて。
そうこうしていたら、それ以上の爆弾を投下されて吹き飛びました。
え、飲み食いできるなんて聞いてないぞ(精一杯のネタバレ回避表現)
仲のいい二人を見ているのが好きだったから、これは悲しいお涙頂戴話かと身構えていたら、ラスト付近でまた想像していない爆弾投下2回目。
悲しい涙が嬉しくて温かい涙に変わりました。
探偵物ミステリらしく、どんでん返しが爽快でした。
こういうどんでん返しなら、どんと来い。
日常ミステリ部分も、奥さんの鋭い観察眼から得た情報から旦那様が真相を暴くコンビネーションが見事でした。
また、前述の件についての伏線も、今思うと細かく用意されていたと思います。
これは二度読み必至ですわ。
とにかく色々驚かされた作品でしたが、ある意味驚いたのは、諸々の真相もそうですが、旦那様の名前の件。
このせいで、当初は旦那様は広辞苑が人型を取ったファンタジー的存在か何かかと勘違いしてしまいましたが、そう言う意味だったんかい! という。
これも予想を裏切ってくれて、面白かったです。
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探偵事務所の同僚で夫婦でもある千世子と広辞。感情で動く千世子と知識を屈指している広辞のやり取りが楽しい。人を見ることに関しては、千世子の方が優れていたりして、いいコンビだよな。と思った。いつも冷静に見える広辞が動揺するのは千世子に関することだけだと思うし。ご飯を美味しそうに食べているところなんて、ほっこりしながら見ていたけれど、読んでいて何となく感じる違和感が気になって仕方がなかった。理由が分かると、もう一度最初から読み直したくなる。そんな本だった。
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日常的なミステリーかと思いきや、だんだんと違った方向へ話が向かって一気に読んでしまいました。
感情的で前向きな千世子さんと冷静な広辞くんのコンビネーションはとてもよく、さらに二人の愛情に溢れていました。
美味しそうにご飯を食べる描写もよかったです。
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所長不在の探偵事務所で働く夫婦は
今日も依頼をこなしていく。
ちょっとおっちょこちょいな奥さんと
生き字引かと思うような会話の旦那さんで
少しずつ依頼を解決していくだけ、の話。
…かと思ったら、最後にはびっくり展開が。
いや、旦那さんがすでにこういう性格なので
微妙に思われていても気にもしなかったのですが
こういう伏線だったのか、と。
びっくりな存在でした。