電子書籍
相変わらず面白かったです!
2019/10/22 14:11
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ミント - この投稿者のレビュー一覧を見る
人の心と自然の力を大切に丁寧に生活しなきゃと思わされます。怖いだけじゃない深みのある小説です。
電子書籍
怖かった
2020/01/31 09:24
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投稿者:まかゆら - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回はなかなかに怖かったです。
前作、前々作はそれほど……で、一作目と二作目は怖かった。
そして今作はそれ以上?もしかしたらシリーズの中で一番怖かったかもしれません。
一作目、二作目を再度読んだら変わるかもしれませんが、とりあえず、良いホラー具合で良かったです。
今回もクズは変わらずクズでした。
長坂さんのクズ具合がある意味際立っていて、もう、まじでこいつ、一度地獄見た方がいいと思えるくらいクズでした。
ここまでクズだと、彼にも何かサニワではないけど、何かしらの役割があるのでは?と思えてくるのですが、どうでしょう?
濃いキャラなのは間違いないので、シリーズ最後まで出てきそうですね。
紙の本
満足度でいえば高め
2020/01/13 01:21
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投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
待ちかねたパグ男災厄回。
なにもないままけっこうページが進むので、
このままなにもお咎めないのかとドキドキした。
内容的にはわりと強めだったのかもしれないけれど、
シーンが短かったのであまり爽快感はなし。
ちゃんと懲りている?
内容的には、サニワや穏温羅流の謎に向けたつなぎ的な部分の要素も強く、
やっぱりこれほど長坂が悪辣な人物である必要はなかった気がする。
ここまでマイナスに描いたのなら、そこへの罰で1冊くらい使ってほしい。
それでこそのフィクション、エンタメと思うのだけれども。
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プロローグが終わったら、第一章のタイトルが「長坂パグ男の新事務所」。げげっ、いきなりパグ男かよ。萎えそうになって笑いました。
とにかく楽しみで仕方ない本シリーズ。シリーズ初の洋モノ怪異にあさま山荘事件が絡められていて、『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』(2007)を観て以来、「総括」という言葉が使えなくなった私としてはマジで怖い。幽霊は信じないタチですが、やはり禁忌に触れてはいけないと思う。
やたら可愛げの出てきた春菜ちゃん、妄想シーンが恥ずかしい(笑)。「曳き屋に曳けないものはない」って、カッケー。映像化するとしたらいったい誰が仙龍か、そればかり考えてしまうのでした。
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曳き家シリーズ最新刊。
今回は洋風の教会が舞台で、和風が続いたシリーズの中では異色作。ゴシック建築が好きな方は、聖堂や内陣の描写にわくわくするかもしれません。
今巻は春菜の宿敵パグ男に焦点があたりますが、厚かましさやいやらしさ全開で暴走します。
そういう作者が配置した憎まれ役だと思ってなまぬるくも微笑ましく見てたんですが、今回は傍若無人が過ぎるというか、パグ男を下げて春菜や仙龍を上げてる……?って勘繰りたくなるストレス描写にちょっとイラッとしました。
それでこそパグ男なんですが、最終章で「春菜ちゃんには貸しがあるしね。一肌脱ぐよ」と実はいいヤツなところを見せてくれるんじゃないかと期待してます。期待してますよ!(強調)
仙龍の春菜の恋模様は相変わらずじれったいです。
っていうか、仕事以外で会うことないって……さすがにメルアド交換はしろよ……してるのか?二人とも意地っ張りで奥手すぎるというか、傍から見れば両想いに近いのでじれじれします。
春菜の愉快な仲間たちも健在で、特にコーイチは株を上げました。
青虫を助ける優しさやクライマックスで身を挺しパグ男を助ける男気にじーんとした……「春菜はコーイチが大好きだ。」の一文には「私も!!!!」と力強く同意してしまいました。
コーイチと春菜と仙龍が三角関係になる展開はありえなさそうですが、コーイチにはどうか変わらずそのまま、春菜と仙龍の良き弟分枠でいてほしいです。
怪現象自体は結構陰惨でグロいのですが、教授・和尚・コーイチが揃い踏みするとコミカルな雰囲気で中和されスイスイ読めます。
「生き延びたい家が人を呼ぶ」って発想も面白かった。
このシリーズを読むまで曳き家の仕事を知らず、建築方面にも疎かったのですが、「建物の因縁を、多くの人の訪れによって浄化する」というのが素敵でした。
過去に起きてしまった惨劇は変えられなくても、今を生きる人々の祈りや信仰の書き換えで建物が息を吹き返す。
その一端に携わる仕事に誇りを持つ仙龍や春菜を見てると、建物の延命と共に嘗てそこに生きた人の縁も繋げたくなる。
職業小説としても含蓄深いです。
因縁物件の根幹をなすエピソードはどれもありきたりというか、どこかで聞いた話で拍子抜けなことも多いのですが、今回はしっかり読み応えがありました!
プロローグのリンチ事件からスリリングでのめりこんだし、悪魔が関与する怪現象の数々と、神父一家を襲った惨劇の謎が絡んでリーダビリティの高いホラーに仕上がってました。
難点をあげるなら、表紙の写真の女性でしょうか。
妻にしては若いし、娘にしては大きいし……アンナのイメージならせめて子供を使ってほしかった。
最後に春菜に見えた仙龍の鎖ですが……コレ、増減の法則性がわからない……
単純にデカいヤマを片付けたから鎖が一気に消えるってわけでもないし、「次は増えるの減るの!?」ってハラハラドキドキしますが、なんだかゲームっぽくも感じてきました……
寿命を縛られてる仙龍や、彼の身を案じてる春菜にしたら不謹慎な話ですが、なにかしら法��性が見えてこないと手の打ちようがないし、そろそろ二人の恋愛の進展と共に余命への実際的な対処がほしいです。
好きなシリーズだけど、だからこそ引き延ばされてグダグダは嫌だなあ……
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シリーズ最新作。
パグ男が出てくるのか…って思ってたけど、読んだら止まらなくなった^^;
怖いから夜読みたくないのに、止められなくて大変だった。シリーズで1番怖いかも…次のも楽しみです。来年初夏が待ち遠しいなぁ。
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関わる職人たちがスペシャリストすぎてかっこいい。事故物件の教会で起きた事故や怪異は、これまでと比べるとわかりやすい。日本のホラーは暗くてじめっとして恐ろしいから…。過去に教会で起きたことよりも、あさま山荘を思わせる学生たちの粛清行動が怖かった。
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2020/1/22
大好きな内藤了。早く読みたいけど読み終わりたくない。
でも心配で怖くて焦って読み進めちゃうんだよね。
仙龍や春菜に会えるのはうれしいんだけど、会える時はいつも危ない目に逢ってるんだな。
すでに友達のような気持ちになってるのでいたたまれない。
しかも今回はもうパグ男が憎たらしくて、魂穢れるけどもひどい目に遭えと思わずにはいられない。
でも春菜は偉いんだ。土壇場でもパグ男を見捨てない。
私なんてもうほっとけと思うのに。
だから救えるんだね。
春菜の心の声の仙龍好きがいつの間にかこんなにストレートに。
最後遂に仙龍のデレが見られてにやけるどころか瞬時に泣いた。
諦めるな、頑張れ春菜!って心の底から思った。
いや、当然春菜は諦めたりしないやろうけど。
続きがめちゃめちゃ楽しみです。
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今回はいつも以上に怖かったので、夜は読まず、三日月堂との並行読みでした。
長坂所長、ここで役立つために、あんなに嫌な奴だったのねと思いました(笑)。ついに吠え面をかかせてやったぞ!感満載で、すっきしました。
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シリーズ第6弾。
プロローグが怖すぎる!今回は異国の怪異!
明治時代建造の教会で、文化財的価値があり、
パグ男の新事務所の予定で、筋金入りの事故物件!
映画でも見ているようなシーンの連続でテンポがいい。
パグ男にはギャフンと言わせ、お金のやり繰りまで
見事にやってのけた。いやぁ~スッキリしたぁ。
驚いたのは、仙龍達を救った意外な現象。
さすがに鳥肌立ちました。感動で!
シリーズ第7弾は初夏発売予定!
物語は、核心へ。「怨毒草紙」
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今回の舞台は廃教会。なんとパグ男が新事務所にしようと買い取った曰くつき。プロローグで過去の出来事が当事者視点で語られ、もうすでに怖いのですが、実際に春菜や仙龍が関わるようになる現在、廃教会はまるで生きているように来るものを拒み背筋が寒くなります。和のおどろおどろしさと洋の悪魔的怖さとは同じシリーズでもずいぶん雰囲気が変わるものだと驚きつつ、今回も堪能しました。サニワとしての役割、仙龍についた鎖…初夏に発売されるという次作は物語の核心に迫っていくようです。今からとても楽しみです。
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悪魔憑く牧師は妻子の首を持ち去り消えたそうだ。 設計士・長坂が買い取った曰くつきの廃教会。蝿の死骸が飛び回り工具が宙を舞い指を切り落とす異様を目の当たりにした春菜と曳き屋・仙龍は、過去の凄惨な雪山学生リンチ殺人に隠された所以を辿る。底知れない悪意が春菜を狙うなか、サタンの家に隠された因を見つけるべく、仙龍は長坂を使った予想外の作戦を提言する――!
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今回はこのシリーズに珍しい洋建築。そしてそこに巣食う悪魔。さすがというかなんというか、怪異もパワフルで因縁もおぞましいことこのうえなし。果たしてこんなものを無事に祓うことができるのか。いつも以上にどきどきさせられる展開でした。
廃教会のたたずまいが美しく感じられるだけに、絡みつく因縁の重さが何ともいえず。そこに絡む過去の事件も酸鼻極まりないし。だけれど読み終えて一番恐ろしく悲しく思えたのは、五十年間孤独に闘い続けたあの人の姿でした。これはもう祈りを捧げる以外にないでしょう。
しかし春菜の見事な社会人っぷりには驚嘆です。好き嫌いは仕事に関係ないといえ、なかなかの難行なのによくぞここまで強かに成長してくれました、という印象(笑)。
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前作のなかで感じた春奈のイラつく感じがなくなっていて安心した。
今作でもこれまでと同じ感じで心霊的な事象を(バカみたいに)否定し続けるのなら、作品全体は好きでも読み始めから中盤までが不快すぎるので切ろうかと考えていたところだった。本作の流れなら次作以降も安心できそうでよかった。
"現在"の時間軸での被害者が多く、これまでのシリーズの中でも救われることの少ない作品のような気がするが、読後に不快な感じはしない。
前半は、悪魔が心理的な介入だけでなく物理的にも影響力を行使してくる描写に、怖いと言うよりも不安(絶望感)が大きく、仙龍らが合流した時の安堵感がすごかった。
中盤で状況がはっきりすると、悪魔の能力の行使範囲やその能力を弱める案も出てきて恐怖感は抑えられる。
後半ではそれ以上のひねりはなくスッキリと建物を浄化できて一件落着。
前半の絶望と後半の爽やかさはいつも通りで面白かった。このシリーズは、ヘンな見せ場を作ろうと終盤にどんでん返しをしたりしないので、ビックリ系ホラーのような"悪い"緊張感が無く、安心して読んでいられる。
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50年前大学生による集団リンチ殺人事件があった。
その生き残りの植木はある物を持って教会に行った。
彼には不気味な悪魔の石像がくっきりと胸に火傷の痕として残っていた。彼は牧師ならこの悪夢を封印出来ると思い託したのだがその後牧師の妻と娘は首を持ち去られ、牧師は行方不明になった。牧師は悪魔の依り代となり地下の墓地で50年もの間屍蝋化していたのだった。仙龍達は家を持ち上げ地下に太陽の光を当てて浄化した。
う〜ん。
今回は悪魔か。
何だか微妙。
てか、私、春菜が嫌いだと気付いた。
いい子ちゃんぶる辺りが嫌い。
主人公の事嫌いだけど他のメンバーは好きだから続きも読んじゃうんだな。