紙の本
爽やかな読後感
2024/03/30 16:42
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投稿者:とりまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
小学5年生の静枝はある日、近所の古い神社で不思議な服を着た男の子の幽霊と出会う。
彼は千年前の平安時代の男の子マコマと言って、何故か静枝だけに見えて話せる。どうも神社を作った祖先の血縁らしい。
和歌をたくさん知る物静かな彼は、静枝が話す事から思いもかけない答えを導き出して…。
こういう安楽椅子探偵もあるんですね。
和歌になぞらえて人の気持ちを推しはかり、答えを出していくのは雅でした。
探偵役のマコマが控えめな性格なのも好感が持てます。
最後マコマが天に還る場面は思ったよりあっさりでしたが、これはこれで良いかも。
冒頭の静枝のお姉ちゃんの紹介文「インターネットにハマっている」というのが刊行された時代を感じさせますね。
令和の時代にマコマがいたらスマホをどう思うのかな?
3巻まで出ているので読んでみようと思います。
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面白かった。
言葉で伝える事、人の心の変化、変わらないもの。
初恋。
ラストの誘拐事件、上手かった。
よくつなげたなぁ、と。
もっと評価されるべき。
続編(?)の千年の時を忘れても気になる。
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いまを生きる小学5年生の静枝と、平安時代から来た不思議な少年マコマとの、千年の時をこえた出会い。
万葉集の歌を絡めながら展開する物語は、ややあっさりな印象を受けますが、爽やかな終わり方はとても満足な読後感を残してくれます。
イラストは、『文学少女』シリーズの竹岡美穂さんです
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自分に小学生の娘がいたらぜひ読ませてあげたい作品。沢村さんの本が読みたくて、小中学生向けの本にまで手をだしてしまった・・。おばさんにはもうこそばゆいけど、万葉集入門にいいと思います。
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表紙の絵が可愛かったので読んでみました。小学生の静枝が和歌をまつる神社で出会った、不思議な少年マコマ。彼は、平安時代からやってきたらしい。けれど何故か彼の姿は静枝にしか見えず、静枝は彼のことが気になるのだけれど・・・。高校生のお姉ちゃんは何故髪を切ったり結んだりするのを嫌がるのか、クラスメートのひいおばあちゃんが見た景色はいったい何だったのか、担任の先生の家族(?)が誘拐された事件の真相は・・・。些細な日常の事件を万葉集の歌を通して解く、「安楽椅子探偵モノ」としても楽しめるし、小学生の女の子の初恋物語としても楽しめる一冊でした。
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主人公は小学五年生の女の子で姉は高校生と言う我が家とよく似た所には親近感が湧きますが、あくまでも小学生向けのお話なので大人がどうこう言ってはいけません。
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以前万葉集は全然興味がなかったが
この本を読んで、好きになった!
ひとつひとつの和歌にどんな意味が、
隠されているのか考えるのが面白そう!
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ほんわりしたお話。主人公は「恋」というものがよくわからなくて、告白されたのに逃げ出してしまった自分自身に少し、嫌気が差している。
そんな子が、平安時代に生きていた幽霊?と出会い、和歌を学ぶことで言葉を伝えることの大切さを知るというお話。
作者が和歌に興味を持って書いたというお話なので、作中に登場する和歌は恐らく念入りに選ばれているのだろうと思った。言葉について大切にされているんだなというのが伝わってきたし、主人公が自分の悩みを乗り越えて成長する、というのもわかりやすいし、あぁ可愛いなぁ、と思う(笑)
ただ幽霊×少女という組み合わせから、だいたいどういう展開になるのかはある程度想像がついてしまって、少し物足りないという気がした。
児童書だから、子供が読む分には十分面白いとは思うのだけれど・・・
最後結末まで読んでも、切なくなるというよりほっこりする感じでした。
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ちょっとオカルト的な本
信じるか信じないかは自己判断です。
生きている人に対する思いであれ、亡くなっている人への思いであれ、それは叶う
と思わせる作品だった。
その思いが、相手の幸せをただひたすらに思う気持ちであれば