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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者が語るように確かに豊臣家の家臣を一覧した著作物はなかったに違いない。従来から直属の部下も少なく天下統一時も大名の連合体に等しく家臣団とは言えないからだろう。この本の内容もそういうきらいがある。
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豊臣家に臣従したことのある武将を仕え始めた年代により各世代に分け、その系譜を姻戚関係を主にして解説してある。かなりマイナーな武将も項目として取り上げられている。豊臣家が滅ぼされたこともあってその家臣の系譜ははっきり判明していないところがある。最新の学説への目配りもある。
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豊臣家の家臣を年代や出身地別に分類している。
最初に家臣団の年代を織田と徳川と比較している表があり、そこからの考察も興味深い。
豊臣家臣の子孫が徳川時代になってどのような縁戚を結んだかで趨勢がわかったりするのも面白かった。
有名な竹中半兵衛と黒田官兵衛は二人とも兵衛で「二兵衛」と呼ばれることもあるそうな。
官兵衛は「かんべい」ではなく正確には「かんびょうえ」と呼ばれていた。
キリシタン史料で「Cambioye」と発音されていることが記されているそうな。
知っている家臣の部分しかちゃんと読まなかったが、詳細に読み込むと閨閥による関係性や、時の有力者との関係がわかって新たな発見がある。
色々な歴史研究があって、その一端に触れることでキャラが想像出来て面白かった。
適当な飛ばし読みだったが実に楽しめた(だったらちゃんと読めば良いのに)
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信長の家臣が秀吉の家臣になり、家康の家臣になっていくさまが、婚姻関係からも説明されているのが面白い。当たり前と言えば当たり前だが、時代の変わり目が忠実に反映されている。
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すごい細かい!
系図が入り組んでいます。
これは、かなり入念に調べられていますね。
系図が大好物の私にはぴったりのシリーズです。