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認知症になった85歳の妻を、93歳の夫が介護。
「超老々介護」の現実を、ドキュメンタリー映画監督の娘が書いたものです。
私の場合は、義母91歳が認知症と思う。
現在の状態は、
・炊飯はできるが、おかずを作ることはできない。
・トイレは、普通に出来ている。
・食事は、目の前に用意しないと、中々食べない。
・新聞は、毎朝、新聞受けからもってきている。
・自宅から一歩も出ない。
・ゴミ出し、買物はできない。
・入浴は一人でするが、見守りが必要。
娘(私の妻)が、近くに住んでいるので、ゴミ出し、買物、食事作りなどをしているので、何とか生活はしている。
何とかなっているから、切迫感がないのか、要介護認定を受けていない。
●2021年2月25日、追記。
昨日(2月24日)の毎日新聞の夕刊に、関連記事あり。
著者は、1961年、広島県呉市生まれ。東京大学文学部卒の才媛。
一人っ子で独身の59歳。
多分、学年でいうと、私の一つ下になる。
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同名映画の詳細を綴った本。
広島に住む認知症と診断された母85歳を、93歳の父が介護するという、老老介護の現実を、東京に住むフリーランスディレクターの娘が映像と残した記録。
ほっこりいい感じに描かれていますが、現実はきっと壮絶なんだろうなあ。端々に目を覆いたくなるような描写が出てきて胸が締め付けられます。
ああ、ボケたくないなあ。とはいえ、病気なんだから、いつなんどき誰がかかってもおかしくはないのでしょうけど。
映画の方も見てみたいと思います
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まさに今親の介護問題が重なり、娘の視線で両親の姿を客観的に見るこの本に少し冷静さを取り戻すことができた。
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母の書棚にあった本。
職業柄、認知症の方と関わることが多い中で読むと、家族の心情を考えさせられる。
それと同時に母が祖母のことで今まさに悩んでいる要因と重なる場面もあり、涙が出そうになった。
作者さんは自分の気持ちを隠すことなくさらけ出していて、すごい。こういうことってなかなかできることではないなと思う。
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夫婦愛、親子の絆、認知症と介護のリアル。これから何らかの形で自分も体験する事として、読んで良かったです。
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認知症、老老介護、遠距離介護、介護離職などという現在の日本の高齢者問題について考えさせられる一冊。
「介護はプロとシェアしなさい」「家族はその人を愛することが一番の仕事」と本書の中で、認知症専門医である和光病院の今井医師の言葉が印象的だった。でも理想である面もあるかもしれない。親が要介護で認知症になった時、そんな親を心から愛することはできるのかな・・・。と思ってしまう。
この家族は上手く介護保険の制度に乗れたけれど、家族だけで抱えてしまう人たちは多いと思う。外部の介入は大切。
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認知症の母と向き合ううちに気づいた救い、ブラックな部分で書くか悩んだとあった箇所がいちばん共鳴しました。母が認知症になることで、神様が『「緩やかで諦めのつく死」を用意してくれた』(225頁)もとの母に戻らないことを理解し、母が少しずつ死んでいっていると感じ、悲しみや欠落感に急に襲われないような耐性をつけている。これもまた、人生はままならないという生き様を見せつけた最後の命懸けの子育てだと受け止める。こういう考えを知っておけば、来たる日にオロオロしないですむのかもしれません。
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NHKラジオ「マイあさ!著者からの手紙」から。
そういえば、少し前にBSフジで見た記憶がある。
その続編新刊の紹介であった。
テレビドキュメンタリーの信友さんとラジオの穏やかな声がなぜかリンクしない。
ということで、第1弾から読むことに。
さてさて、第2弾新刊を読むのが楽しみです。
この感想も含めて、次回作で。
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同じタイトルのドキュメンタリー映画の上映会があったのですが、予定が合わず、ガッカリしていたら同名の本を見つけました。
東京でフリーのディレクターをしている娘が自分がカメラを回すために練習台として呉の実家の両親を撮影し、取りためていたところ、母親が認知症に。
家のことを母親に任せてきていた父親が身の回りのことが出来なくなってきた母親に代わり家事全般を行い、母親をフォローしていきます。
夫90代、妻80代の老々介護。
娘東京、両親広島県の遠距離介護。
認知症になる前の母親と認知症になった後の母親の両方の姿が映画では見られるそうです。
映像として残っていることで、その人の、本来の人と成りが分かり、このような両方の姿が分かるドキュメンタリーは珍しいのだそうです。
離れて暮らす娘としての思い、認知症で混乱したり気持ちが変化していく妻を身近で見ている夫としての思い、そして認知症になり色々なことを忘れたり分からなくなっていくことを不安に思いながら暮らす当人の思い。
そのどれもがとてもリアルに表れていて、心の移ろいが読み手の心の深いところにまで届くようでした。
これからの日本で誰にでも起こりうることで、本当は隠したい心の正直な気持ちをすべて吐露されたことで、自分だったら‥と未来を想像したり、現にそういった状況に置かれている人たちは勇気をもらえるかも知れません。
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私は理学療法士で認知症の事もある程度理解しております。患者さん、患者さんのご家族のことなど当事者の方々の考えが散りばめられていてとても勉強になる内容でした。誰でもあり得る話ですので是非多くの方に読んでもらいたい内容でした。
そして『介護は親が命懸けでしてくれる最後の子育て』『人生はクローズアップで見ると悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ』このフレーズは大変感銘を受けました。読んでよかったです。ありがとうございます。映画も見てみようと思います。
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「介護はプロとシェアしなさい」一番訴えたい。「老いというのはイメージの良いものではないのかもしれません。でも、それを含めて人生なんよ。」最後に語る。でも本当にそうだろうか。少し疑問です。
どうせ死んでしまうんだから、最期は、醜態だろうが、傍若無人だろうが、悪態だろうが、どうでもいい! そんな訳はないでしょう。最後まで、生きてこられたことに感謝しながら、生活をしてゆく。とても素敵だと感じます。もし、それが出来なくなったら、…。やっぱり考えてしまいます。
勿論、綺麗ごとだけではないかもしれない。今はまだ、介護する人数が多いから、余裕があって、回っているだけかもしれない。ちょうど、お父さんが頑張ってギリギリで暮らしている状態。もし、介護する人の数が減ったら、バランスが維持されないかもしれない。
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テレビのドキュメンタリーで観たことを覚えていて、その後映画化もされたことも知りました。映画は未だ観られていないけれど、本も出ていると知り今作を読みました。90代の耳が遠く腰も曲がった父親が、80代の認知症を患った母親の介護を担う…離れて暮らす娘が制作者と娘の視点から、その現状を映像に残しながらも両親の人格を認め関わっていく…そんな内容です。信友さんも、信友さんの両親も決して特別ではなく、こうやって介護に関わっている方が沢山います。この作品は、今介護に携わっている方にも、そうでない方にも、介護職の方にも、多くの方に勧めたいです!あと、信友さんのお母様、認知症を発症する前にモットーとしていた言葉、『うじうじ悩んでいても時間の無駄。何事もおもしろがらんと損よ。前向きに行こう!』これ、すごく好きです!
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信友直子さん(著者)による、認知症の母親と健全な父親を描いたノンフィクション。
祖父が認知症だったので、時折信友さんの母親と自分の祖父の姿が重なった。
60年の繋がりって本当にすごい。信友さんのお父様が本当にかっこよかった。こんな人と結婚したいなぁ。
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今、半分くらい。
すでに涙。
認知症になった自分を申し訳ないと思うお母さんの姿。
認知症って、一度に全てが分からなくなるわけじゃないから、本人も分からなくなっていく過程が不安なんだな、と。
そう思ったら親が認知症になることより、自分がなるのが恐ろしくなった。
今、出来てること、理解してること、分からなくなる、周りに迷惑をかける、老いてどうなるかは分からないけど、この夫婦みたいに認め合えたらよいなぁ。
後半は介護認定を受けてサービスを受ける過程が分かりやすく、現実に役立ちそうだった。そしてとにかく両親の互いへの愛情と娘への愛情、感謝の気持ちに涙が出て。
緩やかに、確実に老いの先にある別れを感じながら、そこに愛情があるこの家庭はある意味羨ましい。
身近な周りの人を大事に、生きなくちゃと思った。
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自分も認知症になったらとか、逆に介護する立場になったらとか、色々考えさせられた。老いていく姿を見せる事が、最後の子育てと書かれていて、心に残った。