- みんなの評価
3件
ぼけますから、よろしくお願いします。
著者 信友直子
「今年はぼけますから、よろしくお願いします」広島県呉市。87歳の正月、母は娘に突然宣言した。その言葉通り徐々に変わっていく母。「私はばかになったんじゃわ」と繰り返し「迷惑になるけん、もう死にたい」と喚く母を「誰でも年とりゃあ、おかしゅうなるわいのう」と励まし支えたのは96歳の父だった――。老老介護の現実と互いを思いやる家族の愛情、深く優しい夫婦の絆を綴る感動の記録。
ぼけますから、よろしくお願いします。 おかえりお母さん(新潮文庫)
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ぼけますから、よろしくお願いします。
2022/09/02 21:06
泣き笑い
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オムラ椅子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人生って、泣き笑いなんだなと強く思った本でした。
自分や自分の大事な家族が、
年をとり、老いていき、いつか生を終えることを、
泣きたいほどつらく感じることもありますが、
その過程に驚くほど幸せな瞬間も訪れるのだと。
広島県の呉の言葉がやさしくて心地よかったです。
ぼけますから、よろしくお願いします。
2024/01/15 21:44
家族愛
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:大賀蓮 - この投稿者のレビュー一覧を見る
高齢のご両親を持つ著者の家族愛を綴った本。認知症の母と耳が遠い父はひとり娘の著者から遠く離れた一軒家で暮らしている。自分達を気遣う娘に心配させないよう気を配る年老いた夫婦。高齢化が進む日本国ではおそらくどの家族でも経験したか、しているか、するであろう日常のトラブルがユーモラスに描かれている。読者は家族のあり方についてひとつの指針を得るに違い無い。
ぼけますから、よろしくお願いします。 おかえりお母さん
2022/05/11 15:42
老いて死ぬこと
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
人が老いて死ぬということは、とても大変なことだ、本人とっても、家族にとっても。著者の両親もそうだが、超高齢者になっても夫婦として生活できる間は、一緒に生きていたいと思うのだろう。一人でできないことは二人でシェアして担い、二人で出来ないことは、介護のプロの手助けを得ることになる。年寄りにとっての社会参加は、社会に甘えることであり、同時に社会に「ありがとう」と伝えることとは、至言であると思った。