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前に読んだあの人か!みたいな記憶は消えていたが面白かった。観覧車はそのままでも良かったんじゃないかな…。
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記憶屋シリーズのスピンオフ作品。
「記憶屋」の最後、真希が遼一に
話した会話の真相?がわかる話や、
高原弁護士が記憶屋を知るきっかけ
になった話。帰らぬ人を待ち続ける
女性の話の中篇2本ちょいの
ボリュームでした。
「記憶」を消す消さないの話は
確かに消した方がその後の人生に
おいてそれ以外に方法がないと
思いつつも、現実では
そういったどうにもならない
ことを何とかしようとして
生きていくことに本当に
意味があるのではないかと思った。
ただ、突発的な事故や
事件みたいなものはもともと
体験することのなかった
ものなので実際に「記憶」が
消せたらいいのになとも思う。
ただ、作中で高原弁護士が
言っていた「記憶」を部分的に
消すことは「小規模な自殺」的な
言葉にハッとさせられた。
たしかに今まで自分を形成
してきたであろうその「記憶」を
消すのだからそういう一面も
あると考えさせれました。
「ライ・フォー・マイ・レディ」
の話で、「なんだって!」
と思う話の展開に驚きつつ、
主人公?である真希ちゃんは
すごい人生を歩まなければ
ならないんだなと思いました。
ホラー小説の「記憶屋」シリーズ、
なんだかんだと全シリーズを通して
ホラー要素はどこ?と思いつつ、
色んな人の様々な人間的な心の
葛藤を考える本なんだと思いました。
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都市伝説の怪人『記憶屋』。辛い記憶を消してくれるというそれは実在しているのか。
本作はスピンオフ作品集で、本編を読まれた方はより楽しめるかと思います。前作を読んだ時も(5年前!)思いましたが、記憶を消すのは悪なんですかね。トラウマになってそこから動けなくて苦しんでいるのなら、ってどうしても思ってしまう。もちろんどんな辛い思いをしても、苦しみながらも乗り越えられる人もいますよね。けど、ね。
そういう力がもし自分にあれば…と思うと、どうかな。私には背負い切れない。
せつないなぁ。
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【収録作品】in the cabin 5:27 PM/フォー・ザ・フューチャー/ライ・フォー・マイ・レディ/in the cabin 5:22PM
忘れてしまうことが怖い。そして、ずるいことのようにも感じてしまう。自然に忘れてしまう(記憶に蓋をする)こともよくあるから、何が違うと言われれば微妙なのだが。ただ、他者の記憶を「その人のために」と、消すのは傲慢。
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これまで出てきた登場人物の背景が知れておもしろかった。いろんなところがつながっていた。
サラッと読めてスッキリ。
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入江美月の過去の交通事故に絡んで、意外な方向に展開する第一話だが、記憶屋の存在が通奏低音で流れる筋書きだ.弁護士の高原は入江から記憶屋の話を聞いたが、クライアントの瀬川いずみが自動車事故の影響で外出できないという話も聞いた.だが突然いずみの状況が好転してほっとしたが、入江から以前の事故絡みで現在の夫・片山の出会いの顛末を知り、同時に高原自身の病気にも思案することになった.幸い入江の状況も好転することになった.第2話では紗奈枝が夫として秘めていた洋祐のことを鈴岡が調べ、倉橋亜紗子と彼女の母が紗奈枝に伝えたことで、彼女が落ち込むが、これも突然解消するストーリーだ.それぞれに記憶屋がうまく悪い記憶を消してくれたようだ.
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2021.08.04. 読了。
これまでのシリーズの前日譚。
短編三編。良くも悪くも軽く、読みやすい。
次続編でたとしても、読むか迷うなぁ。
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人生は、山あり、谷あり。苦しいことも、悲しいことも、楽しいことも!それを乗り越えて成長していくねん。
後から考えたら、良い事も悪い事もええ思い出になるねん!
しかしなぁ〜それはあくまで、正論というか、理想論なんかもね〜
思い出なんか無くなっても良い!=記憶屋。もありなんかもしれん。
苦しいこと思い出して、生きる気力さえなくしてしまうんやったら、別に無くなっても良いのかも…生きてた証なくなるんやから、ツライ気もするけど、当人が望むのであれば…
そんな悲しい人らの話なんで、涙〜涙〜涙〜です。
スピンオフらしいけど、そんなのあんまり意識せずに読めるし、泣ける!
記憶屋さんも、封印とか言ってないで、頑張って、しんどい人助けてあげて〜な〜
でも、全部がこう上手くいかんから封印なんかな…
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消したい記憶を消してくれる「記憶屋」。そんな記憶屋を頼るという選択をとった人たちが抱えていた苦悩や葛藤を描いた物語。
記憶屋Iの前日譚となるスピンオフ作品が描かれています。トラウマになり乗り越えられないほど辛い記憶であれば、忘れてしまう方がいい時もある。そんな人たちの葛藤を描いた、悲しく切ないお話でした。
本シリーズは記憶屋Iを読んでから本作を続けて読み、記憶屋IIとIIIへと進むのがおすすめです。
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記憶屋は1が好きで、この0には1に登場する高原弁護士のスピンオフがあるので満足です。もう1つの話は真希の祖父の若かりし日の話となります。
個人的にはラノベはあまり読まないですが記憶屋シリーズはまあ好きです。
もし記憶屋がいるとして自分には消したい記憶はあるんだろうか?と考えたけれど、いけないことや恥ずかしいことは過去にあったと思うけれど、それも含め今の自分だと思うので消さなくていいかな。
しかし未来に向かって進めないほどの辛い記憶があるのであれば記憶屋という存在もまた意味のあるものなのかもしれない。
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本当に消したい記憶があっても消さなかったからこそ今がある、消していればもしかしたらってIFを考えるのは慰めにしかならないのかも知れない。記憶を消しても同じ結果になることもあるの。そう今回のスピンオフを読んで思いました。記憶屋シリーズを知らない人もここから読むのもオススメです!!
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「フォー・ザ・フューチャー」
間接的に傷を負ったが。
目の前で起きた出来事が原因でと言われても、被害者ではないのだから対応に困るだろうな。
分かっていて送り出したのは良くないが、一人で背負い続けるには重いだろ。
「ライ・フォー・マイ・レディ」
帰ってこなかったもの。
真実を知ることは大切ではあるだろうが、必ずしも全てを知っておくべきではないのかもな。
親切心なのか正義感か分からないが、心が壊れてしまうと予想できないのか。
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愛する人の記憶を消してその苦しみから救おうとした美月と亜紗子。苦渋の選択の末、記憶屋に頼んだのであって決して安易な行為とは思いたくない。しかし、それが最良だったのかはわからない。何れにせよ切ないなと思える。そして、その記憶屋の正体はというと、亜紗子の身近な人だっただけにやるせない。エピローグの真希と遼一。本文の後日譚で慎一の孫娘の真希。遼一を思う真希の気持ちが切なくも優しい気持ちになれる。