紙の本
源氏物語を知る上で原本以外で最初に読むべき本の一つ
2016/02/24 22:19
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Shigenobu Fujioka - この投稿者のレビュー一覧を見る
源氏物語研究の第一人者による、源氏物語の世界に誘ういわばガイドブック。
岩波書店の依頼から、完成させるまでに10年を要したという。
基本的には、物語の流れに添いつつ、桐壺から宇治十帖までを紹介している。
所々で、筆者の長年の研究に培われた、含蓄のある見解が披露されて、読者をハッとさせる。あとがきで、この本を出来の悪い子と呼んで謙遜しているが、紛れもなく、源氏物語を知る上で、原本以外では最初に読むべき本の一つだろう。
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原典を読む力がないので、この本でストーリを押さえ、傍らに対訳を置きながら挑戦しようとした若き日の思い出。
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内容紹介:光源氏の青春の出発を語る「桐壺」を初巻として,源氏物語五四巻は成り立っている.著者は,この作品の顕著な特徴が,物語の成立していく過程によって主題・方法が発展していくところにあることを指摘し,そうした視角から,物語の全貌とその本質を,作者紫式部の内面的な生活とのかかわりにおいて生きいきととらえる。(出版社より)
資料番号:010787356
請求記号:913.3/ ア
資料区分:文庫・新書
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源氏物語は大作なので、全部をまだ読んではいません。
何年たっても読み進まないので、ときどきは、本書のような情報源を頼りに、忘れてしまった中身を思い起こすことも楽しみです。
源氏物語の展示をしている、奈良、京都の展示場や、名古屋の徳川美術館などを訪問するのも楽しいです。
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源氏物語の復習のために読む.
源氏物語のあらすじを知るためにこの本はたぶん向いていない.一度通読した人向け.この本で読む源氏物語は著者の内部でより劇的に増幅されているような印象を受けた.ときどき引用される原文には訳が全くついていないので,私には意味がほとんど分からない.難しい.このように難しめなので,専門的な入門書といった位置づけが適切かもしれない.
紫式部がこの物語を執筆した背景や,物語にこめたメッセージの読み解きがあって,素人の私にもそれなりに興味深い.
1968年初版.時代を反映してか不必要に難しい言い回しがあったり,読めない漢字があったりする.解説のない専門用語も散見.こういう本は辞書の気軽に引ける電子本がいいのかもしれない.岩波が電子化するとはとても思えないけれど.
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源氏物語を直接読むには知識が足りないのであらましだけでも理解しようと購入。この本だけでも面白かったが、やはり源氏物語も読んでみたい。読んでみたいが読まなければならない本が溜まりすぎて手が伸びない…