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辻村さんファンだからと、手に取った本だったけれど
行ったことのない東京曾舘の歴史とその人たちのストーリーにふれて、愛着をもつことができた。
するすると読めて、さらりと涙を盗んでいくのはさすが。
いちばん心に残っているのは、
下巻で今読んだからかな。
あの日の一夜に寄せて
煉瓦の壁を背に
この二編。
上巻のバーテンダーさんのお話も、プロの仕事と心意気を見せられてグッときた。
いつかプルニエと東京曾舘のバーに行ってみたいな。
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旧館に引き続き読んだ。
この短編を書いたとされる作家が作品の中で登場してくるのだが、彼にまつわるエピソードはとても良い。
両親に対して、自分のやっていることに対して理解を全く得られておらず、反発する反面、それでも気にかけてくれる両親が最後まで憎みきれず、縁を切ったあとでもお互い少しずつ歩み寄ろうとする姿がすごく印象的。
縁を切るのも、歩み寄ろうとするきっかけが起きたのも東京會舘のレストランでの出来事だったのだが、その時の會舘スタッフの渡邉さんの対応が素晴らしすぎる。
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建て替えられた新館が舞台。
ここでも従業員のプロ意識の高さは確実に引き継がれている。
クッキングスクール、東日本大震災、マナー教室、芥川賞・直木賞の授賞式、3代に渡る結婚式。
それぞれに纏わる物語が心に響く。
旧館で使用されていた3基のシャンデリアのその後についても、東京會舘の精神が感じられて、胸を打たれた。
旧館を知っているお客様、新館しか知らないお客様、両方のお客様に思い出として残っていく様が、新生東京會舘となった現在の建物にも引き継がれていくことを期待する。
東京會舘には行ったことはないけれど、いつか行ってみたいと思った。
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何故だかこの本はどうしても読まなくてはいけないような気がした。唯一無二の建物が持つ、唯一無二の物語たち。仕事に対するプライド、家族との愛や確執、戦争と平和。いろんなものが詰まっていた。
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上巻から引き続き、どんどん読み進めたくなります。登場人物、みんな好きになります!久々に自分にハマった作品でした。
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2022.07.08
ハリーポッターが観れなくて
東京にいるなら東京會舘行ってくればよかった…
第六章 建て替えの際の奥様の話
泣いてしまったなぁ
辻村深月の文章はなんでこうも惹きつけられるんだろう
大好きです
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昭和から平成、そして令和へ。
上巻は時代に翻弄された東京會舘、といった印象が強かったが、下巻は東京會舘ならではのエピソードが満載。
東京會舘だから出来た、生まれた、育まれた。
一つ一つの物語がぐっと胸に迫る。
一度は行ってみたい。
自分も東京會舘の物語に触れてみたい。
素敵な本に出会えた。
折を見て読み返したい一冊。
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下巻、一気に読みました。
一話一話がどれもしみじみと温かくて、
電車の中でウルウルしながら読みました。
上巻は、時代背景も自分が生まれる前ということで、
ちょっと淡々と読んでしまった感じですが、
下巻は徐々に現在に近づいて来たのと、
知っている方の名前や現実も混ざり合って、
すごく身近に感じました。
一番好きなのは、あの日の一夜に寄せて。
ある夫婦のお話ですが、
最後の旦那さんの行動の奥にある気持ちを思って、涙。
そうそう、きっと、食事を作るというのは、
相手を思う気持ちと繋がってるんだよね。と。
料理やサービスだけでなく、
常に人を敬う気持ちや、プロとしての誇りや仕事への姿勢など、
東京會舘の方々の姿に心が温かくなりました。
ちなみに、最後まで大きな事件はなく静かでしたが、
最後は上下巻合わせていろいろなストーリーが気持ちよく繋がって行くのも快感^_^
このお話を読んで、
素直にこんな気持ちになれる自分でよかった、
と思える素敵な一冊でした。
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昭和から平成へ。そして2度目の東京會舘の建て替え。ひとつ前の東京會舘の姿が自分にとっては古い東京會舘という認識だったけど。戦前や戦後直後を経験しているひとにとっては、それほど古くないのかもしれない。
ある作家にとっては直木賞を採るために戻ってくるべき場所であり。親子の絶縁宣言をした場所であり。再び親子に戻れた場所であるということ。
建物は外からひとを守ってくれる場所であり、その建物を作ったひとの思いが溢れる場所でもある。自分がその建物に相応しい生き方や振る舞いをしてきたか。ふと、そんなことを考えてしまいました。
新しくなった令和の東京會舘はまだ、行ってみたいですね。
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とてもよかった。
上巻よりも感情移入してしまい
思わずうるっとくる場面も
物語を通して
東京會舘と近づいたからなのか
時代が今に近づいたからなのか
下巻の方がより一層楽しめた
長編の方が好きだが
下巻は1作品ごとの内容が厚く感じられた
東京のものではないので、
恥ずかしながら東京會舘は知らなかったのだが
もうすっかりファンです
いつか食事にでも伺いたい
サービス業がすきで
スタッフの細やかな気遣いなど
読んでてとても気持ちが良かった
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大正、昭和、平成そして令和と連綿と紡がれる人生模様。東京會舘を舞台に會舘にかかわった人たちの素敵な物語がここに。
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上巻はハマり切っていなかったですが、下巻はスラスラページが進み、涙が出そうになる箇所も多くありました。
また、東京會舘や文芸界についての新しい発見も多くありました。
一つ一つの人との関わりや、一つ一つの仕事を大切にしたいなと感じた作品でした。
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東京会館に関わる人々の心温まる話で、東京会館の歴史もわかる。下巻も同じようなストーリーが続くが、電車の中で涙してしまう場面が数回あった。実在する人物の話も多いが、このような思い入れを持つことが出来る場所がある人は幸せだと思った。また、物語になるような建物や組織も多くはないだろう。建物が建て替えられても、ストーリーが続くのはそれを支えている人々の思いであることがわかる。最後に、自分にはそのような場所があるかと自問させられる小説だった。
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とくに、「煉瓦の壁を背に」が最高で
自分の固定的価値観を押し付ける親を絶交して
悔しさをバネに、直木賞を取るというストーリーに号泣。
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おもしろかったです。
とりあえず、東京會舘に行ってみたくなりました。
短編集なのに物語同士の繋がりも感じられ、なんだかとても胸が熱くなりました。実際に存在している建物がモデルなので、作中で描かれているアイテムが実際にはどのようなものなのだろうと思わせてきます。