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「さよならドビュッシー」の冒頭にちょいと出てくるあまりにも強烈な個性の玄太郎おじいちゃんが主人公になって活躍!介護者みちこを巻き込んで犯人探しに乗り出します。
5つの短編ミステリーからなってますが、特に最後の話は岬先生が登場し、だからプレリュードなのだなと納得。
もう一度「さよならドビュッシー」を読み返したくなってしまいました。
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短編ミステリー集であったが
車いす要介護老人の「香月源玄太郎」が難問奇問を解き明かす面白い本であった!
とてもとても要介護者とは思えない活躍振りと気丈さに感動!
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読了後の爽快感が凄い。
『さよなら~』『おやすみ~』のシリーズだけれど、音楽的要素はほんの少しであとは事件と謎解き……というよりは、主人公である玄太郎おじいちゃんの生き方が重視されてる。
玄太郎おじいちゃんは下半身不随という境遇でありながらも、考え方がポジティブで物凄く元気。「カネにはカネを、権力には権力を」を素で実行し、口は悪いけれど筋の通った鋼の精神の持ち主。こんな人が身近にいたら崇拝してしまうかもしれない。
最後の話が『さよならドビュッシー』の冒頭の別視点が描かれていて、まさに前奏曲。
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タイトル通り、前奏曲だった。
だけど音楽的要素がなく、それは残念。
だけど先生との繋がりなど、そうだったのかぁと!
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さよならドビュッシーでは、あっさり亡くなってしまったおじい様の話。エピソードに事欠かない人物なのは、描かれていたがまさしく。亡くなったので、今後、岬先生シリーズに登場しないのが悔やまれる。
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【さよならドビュッシー】ではすぐに亡くなってしまった玄太郎さんのお話。
玄太郎さんの推理力と観察力、ハンパないです。
音楽のネタはドビュッシーやラフマニノフほど沢山はでてこないけど、最後に岬先生が出てきたときは、玄太郎さんが少しだけ柔らかくなったような印象でした。
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以前読んだ『さよならドビュッシー』の前奏曲
玄太郎おじいちゃんは火事で死んじゃっていたので
あまり印象に残っていなかったんだけど
この小説の玄太郎おじいちゃんは、とても魅力的
「障害障害と言うが,何をもって障害と言うのか。案外、それは本人次第では
ないかな。わし自身は障害ではなく単に足腰が弱ったくらいにしか思っておら
んが、世の中には多少指の自由が利かんぐらいで人生を拗ねる者もおる。そう
考えるとなぁ、障害というものは外観よりもその裡で本人がどう捉えているか
によるものではないかな。」
「この国の政治家はやれ無能だやれ幼稚だと言われとるが、それでも代議士で
ございとのうのうとしていられるのは、国民が有能だからじゃよ。普段は無責
任な奴らのラッパに踊らされ、右なら右、左なら左と付和雷同しているようで
も、いざ国難となればリーダーなんぞ不在でも一つになって立ち向かう気概が
ある。それが戦争という曲面で作用してしまう不幸もあるが、たかが政治の動
きに一喜一憂する必要はない。」
ってね、なんか元気になるおじいちゃん
短編なので、するすると一気に読めました
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まさにプレリュードですね。
文庫化にあたって改題して正解でした。
時系列がハッキリして「さらなら…」以前のストーリーだと明確にわかりますね!
「さらなら…」では、あっと言う間に消えてしまった脇役が、こちらでは主人公で、かなり濃いキャラクターです(笑)
爽快な読後感は本編以上かも♪
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『さよならドビュッシー』『おやすみラフマニノフ』のような音楽の描写を楽しみに読んだので、期待はずれでした。笑
今回は音楽が殆ど関係ないおはなしの詰まった短編集。
主人公の、車イスの玄太郎おじいちゃんの毒舌っぷりが痛快でした。
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『さよならドビュッシー』のストーリー前を描く。前奏曲を読んでから本編を読まれると驚いてしまうのではないだろうか。ここまで強烈なキャラクターが、本編ではそこまで存在感がないのだから。
時間軸は前後したお話もあるけれど、短編の形をとっているので、割と読みやすかった。「生還」と「最後の挨拶」がよかったかなぁ。とくに「最後の挨拶」はべただけれども、父とはどういった存在なのか、示してくれている。
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さよならドビュッシー、が面白かった人には是非とも読んでほしい!
「要介護探偵」というのも新しいし、それがまた豪放磊落なジジイだってところもイイ。
ミステリーなのにアクションエンターテイメントみたいなスピード感で、サクサク読めた。
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確かに「前奏曲(プレリュード)」ですねw 玄太郎じいちゃん、すごいけどやっぱり物足りないなぁ~と思っていたら、ラストは岬先生登場で一気に挽回!!
有能なのに真摯で控え目なところが、ホントに素敵~♪ 本篇は先に読んでしたので、ラストは胸が締め付けられましたが、いやー、素晴らしい!岬先生のような人、どこか身近にいないかなぁ~~www
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『さよならドビュッシー』を先に読んでいたので、霧が晴れて行く印象を受けました。
香月玄太郎じいさんの傑物で暴君的でもあるのに、筋が通った罵倒振りがなんとも痛快です。
その玄太郎さんの鋭い観察力が、事件を解決して行く。
政界にも警察も一目置く人物であり、こんな人物が実在したら、現代の世の中は、もっとマシになったんじゃないかしら。
下半身不随になった後の、介護のみち子さんとの会話もクスッとさせられ、みち子さん目線での玄太郎観察も面白い。
最終章には岬先生も登場し、なるほどこうして『さよならドビュッシー』へと続くのかと。
どちらを先に読んでも楽しめると思いますが、私は前奏曲を後に読んで、入りやすかったように思いますね。
『さよならドビュッシー』の玄太郎さんは、こんな人物だったのかと、ちょっと切なくなったりもしました。
それにしても、著者の半端ない知識の豊富さに感心させられるばかり。
とても読み応えのある一冊でした。
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2012-73
玄太郎さんの本領発揮!!
これ読んだら正直、ドビュッシーで亡くなるのが本当に勿体ない!!
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本当は岬先生が好きなんだよなぁ。クラシックを聞きながら楽しみたいんだよなぁ。なんて思いながら読み始めたけど、玄太郎もなかなか魅力的な人だった。無理なことも言うけど、叱責にはその人への愛情が感じられるんだよねぇ。身近にいたら大変だろうけど、こういう人が1人くらいいてくれてもいいなとも思う。
中山七里さんの作品を読むのは3冊目になるけど、どれも先が読めないのはすごいなと思う。もともと、あんまり推理しないで説明を待つ方だけど、もしかしたら…が全然ない。何何?の疑問がす~っと続いて、最後の最後でやっとそうだったのか~と息がつける展開が好き。
でも、やっぱりお気に入りは『さよならドビュッシー』だな~。