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哲学科の大学教授による哲学の本。猫が基本的な問題について、猫目線で解を示す形で進行する。哲学がどんな学問かもなんとなく掴める。
ネクラとネアカ、幸せの青い鳥、将棋が遊びになる話、犬が碁を打つ話、いやなことをしなければならない時の話などが印象に残っている。
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川上未映子さんがあさイチで紹介されて、すぐに図書館で予約してやっと読めた。
この本も最近の私で言う神谷美恵子「生きがいについて」同様、図書館で借りるのではなく、手元に置いて事あるごとに手に取りたい本だ。
"「遊ぶ」っていうのはね、自分のしたいことをして「楽しむ」ことさ。そのときやっていることの中だけで完全に満ち足りている状態のことなんだよ。そのときやっていることの外にどんな目的も意味も求める必要がないような状態のことなんだ。つもり、なんのためにでもなく生きている状態だな。ただそれが楽しいから遊ぶんで、それによってなにが実現されるからでもないんだよ。" 13ページ
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タイトルに「子供のため」とあり、対話形式で読みやすく書かれてはいますが、大人が読んでも正直よくわからない所は多いです。(自分だけ?)
明確に「著者が言いたいことはこれだ!」と掴めないと、すっきりしない人にはモヤモヤしてしまうかもしれません。
本文の一節に「ニュートンは新しい物を見つけたわけじゃないんだ。新しい物の見かたをしただけなんだよ。」とありますが、本書の魅力もそういった「新しい物の見かた」が詰まっている点にあると思います。
考えの収束点としての「答え」より、動的に「考え続けること」の面白さを学ぶには良いです。
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やさしい言葉で書かれた簡単なようで難解でおもしろい本。このことを示すのに、おわりに書かれた補助線のたとえがとてもわかりやすいと思う。
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「こういうはなしは、どれも、たまたまある場所に立った人にだけ、意味を持つんだ。別の場所に立っている人には、無意味で、ただごちゃごちゃしているだけなんだ。図形に一本の補助線を引くだけで、急にその図形の見えかたが変わることがあるだろ? ぼくのはなしは、補助線みたいなものさ。その、補助線が引かれることで、ある人には、世界と人生の見えかたが変わるけど、別の人には、なにも変わって見えない。ただ、よけいにごちゃごちゃするだけなんだ。それに、おなじ人にとっても、まだ早いかもしれないし、もうおそいかもしれないんだ。たまたまおなじ種類の問いを持った人だけを救える、と言ってもいいな。」
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これから先、折に触れて手に取り、繰り返し繰り返し読み返していく類の本。ハッとする箇所はそのたびごとにきっと違うだろうし、前にはわからなかったことがすとん、と胸に落ちたり、見える景色が少しずつ変わっていったりするのだと思う。
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たいてい本はその大筋を掴む意味で後書きを先に読んでしまいます。が、読んで??? 本文も大まかに8割程度は理解できませんでした(泣)。こういう哲学的思考から離れてしまった哀しさを思いました。文中にあった(p127)“問いそのものを自分で立てて、自分のやりかたで、勝手に考えていく”そんな思考を自由に解放する余裕を持ちたいと思いました。ボーッとする時間自体も減ってしまった今。かと言って、最先端のツールを自由に使いこなせてもいない自分。なんとなく中途半端な孤独感を感じてしまいました。再読候補作です。
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面白かった。
うん、面白かったな。
どう面白かったのかを言葉にすることは難しい。
でも、面白かったことを言葉にするという「遊び」は楽しい。
この「遊び」を続けているうちに上達する人たちがいて、
上達した人たちをもうならせるような「遊びの達人」が居る。
「遊びの達人」は遊ぶうえでとてもためになる存在にもなるから「遊びの達人」という仕事がある。
人間は遊ぶために生きている!
哲学を知らなくても楽しめた。
本文中に哲学者の名前とか、どういう思想なのかが出てこないことが少し不安になったけれど、解説でざっくり誰の思想なのかを教えてくれたので、気になるところは自分で更に本を買ったりして知識を掘り下げることもできそうで安心した。
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いつか結構ピンと来る日が来そう。普通に面白かった。
ネクラとネアカの定義をバッチリ書き切っていてオオっとなった。
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2020.5.6
哲学ってよくわからんな。考える必要のない事を屁理屈こねてややこしく考えてる感じ。最後の対話に書かれているように「こういうはなしはどれもある場所に立った人にだけ意味をもつ」そういうことなんだろう。
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考えなくてもいい、どうでもいい、考えたってどうしようもない。
哲学はそういった感想が多い、というかそう思ってしまうのは仕方がない。
でも、いつからそう思うようになったのか?
なんで無駄と思うようになったのか?
「いつ」「誰に」そう「思うように」「させられたのか?」
そういったことを、尊敬する哲学の教授が言ってたのを思い出した。
この本は「問い」に対して答えている猫に、問いの「答え」を求めてはいけないと思った。
読む「姿勢」で、かなり受け取る側が変わってしまう恐れがあると思った。
一緒に考えながら、読んでいくのは「哲学」だし、あくまでも、ひとつの思考であって、そこから自分はどう思うかが大切なんだと思う。
なぜなら、それが正しい答えだと思い、考えることをやめる。この思考をとめるというのは、哲学の真反対を行ってるからだと感じるから。
だから、答えを求めちゃいけないんだなと。
本屋をみてみても、「自己肯定力を高めよう」とか、何かの答えを求めるために、自己啓発本を読んだりする人が多いと感じる。
もちろんそれも大切だけど、結局は自分がどうしていくか。それが大切にもかかわらず、「自分」を鍛えることを今までほとんどしてこなかった。(言い方をかえるなら、子どもの時は自然にできていても、歳をとるにつれてできなくなってしまった)
日本に住んで日本で教育を受けてきたから、答えばかりを与えられて、疑うことをしてこなかった。
自分が信じているものが、本当にそうなのか、本当に正しいのか、他の人に正しいといわれたからそう思ったのか、そうした今までの自分と向き合わせてくれて、本当の自分を見つけることができるのが「哲学」なんじゃないか。と思う。
結局何が正しくて、結局なんだったの?!
じゃなくて、答えのないものに対して考え続けることが大切だと思う。その行程が重要。
だって、この世界で生きていくには、ほとんど答えのない問題に対して向き合っていかなければならないんだから。
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小中学生が過ごす日常を元にして、それから派生する「哲学的な問い」を一緒に住む猫、ペネトレが問いかけるようにして進む話。
内容はきれいに善悪で切れないことも多く、実際に子供に教えるのはとても難しいような気がするが、大人でも多くの学びがあって、面白い本。
哲学とは「答えのない問いを勝手に立てて、それを勝手に探る学問」であるという見方は面白かった。
だから、人それぞれ哲学があるのは普通の事。
そう思えば、哲学も手の届かない高尚なことではなくなりますね。
いいなと思ったこと。
・ネアカとは自分を持っていて、やりたいからやる人。ネクラとは周りの目線ばかり気にして認めてもらうためにやる人。
・自分に起こるいやなことや、不愉快な気分を自分の中でうまく処理する方法を身に着けるのが大人になるという事。
・人間は自分のことをわかってくれる人なんかいなくても生きていけるという事が、人間が学ぶべき何より大切なこと。
・将来、より深く、より楽しく、人生を遊びきるために勉強する。
・未来の準備そのものを現在の遊びにしちゃう。
後半は人の人生というよりは、そもそもの世界の成り立ちは?みたいなトコに視点が行ったので、あまり共感できなかったけど、なかなか面白かった。
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漠然と疑問に思っていることを
論理的分析し納得できる答えを提示してくれた
永井氏の哲学へのコダワリというか姿勢というかにも
尊敬します
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右翼と左翼は正反対と思っちゃうけど
対立って仲間内で起こることだと思うと
なるほどなーと思ったり。
哲学。。考えだすとよく分からなくなるけど、、
たまには何か不思議に思うことを
誰かと意見を出しあって話したいなー
疲れたらこれから見る夢を想像して
眠りましょう
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考え方次第で世界の見え方は変わる、ということを子どもはこれで学ぶのか。処世術を紹介しているとも読める。そのコツとかヒントが示されている。総じて言っているのは、自分の頭で考えなさい、ということ。
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平淡な文で書かれているようで難しい。後半の対話は子供には難しすぎる気がしますわ。上品と下品について気になりました。存在してるだけで満ちたりしている→上品、青い鳥を捕まえるとそれは青い鳥でなくなり、家で飼っている鳥が実は青い鳥。
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802 SPRING BOOK GUIDEで家入レオちゃんが紹介していた一冊。子ども向けだけれど、大人にこそ難しいことが多い。じっくり思考にふけりたい時におすすめ。