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真織が亡くなることはわかっていて、そこにつなげていく感じがハラハラするというか、早く教えて、って感じというか、じれったい。
壱晴の作る家具を見てみたい。
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初めて窪美澄さんの本を読みましたが、この本はとてもいい物語でした。彼の気持ちもわかるし、彼女の気持ちもわかる…。そして、彼が持ってるトラウマの大きさ…。なんかとてもずしんと重たいものを背負って生きてきた辛さが身に染みてわかるような感じになる物語でした。
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桜子と壱晴が結ばれて安心はしたが、桜子の家族には終始イライラ…。家族に関してはもう少しスッキリした結末にして欲しかった。
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この作家の書く本、結構気になる。
生々しくて、艶かしくて、自分の人生の悔いをあからさまにされるようで、それでいてなにがしかの救いもあるようで。
今回もいきなり眠っている女の脚の長さを指で測るなんてシーンから始まり、なかなか宜し。
家具職人の壱晴は、毎年12月の数日間、声が出なくなる。原因は過去にあった忘れられない出来事。
一方、会社員の桜子は困窮する実家を支え、恋の仕方を知らないまま。
32歳、同い年の二人は知人の結婚式で出会い、後日、仕事相手として再会する…。
傷を抱えるが表面的には軽い男と奥手で恋愛下手な女、前半はそういう男女の微笑ましい話として読んでいたが、最初から何となく想像がついていた壱晴の声が出なくなる原因が明らかになると話のトーンが重くなる。
"すこやかなるとき"のことしか目に入らない恋愛から、"やめるとき"も含めてお互いを引き受け合う結婚というものに踏み込んだ際に感じる怯み。
その重さに一杯一杯になりながら、それでも繋がっていたいという気持ちが行きつ戻りつするところが、ちょっとイタイところはあったけど、まあよく描けてる。
桜子や真織における父と娘の関係とか家庭環境とか経済力とか考えさせられる背景もありながら、最後の立ち回りやら土下座やらであまり重い話にならずに可愛らしい話の印象にはなった。
互いに欠落した自分を変えてくれることを期待しながら付き合い出すというのが、恋愛のスタートとしてどうかという気がして、32歳という年を考えるとそんなものかと思いつつも、ちょっと減点。
松江の町の佇まいには惹かれるところがあった。一度しか行ったことがなく、その時もゆっくり町を眺めて見たわけでもないので、機会があれば改めて行ってみたいと思った。
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忘れられない恋愛からの、再生の物語。
誰かにとって大事な誰かを、誰かに大事にしてほしいと思う気持ち。それを伝えて、受け止めること。
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読む前に想像してたよりは軽かった。(悪い意味ではなく)
良いお話だと思う。
この作家さんは初めて読んだが、これは異色の「新境地」らしい。
他の作品も読んでみたくなった。
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まぁ、良かった感ですかね。
ただ、湊かなえや東野圭吾に比べて薄っぺらい感がします。
この二人を越える作品には、出会えません。なかなか。
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ドラマは見ていません。
椅子が好きなので勧められて読んでみました。
衝撃的な事件は回想で一度だけ。
あとは淡々とした日常と心理描写が綴られています。
壱晴のキャラクターがいまいち掴めませんでした。
あんな家庭に育って、あんな事件があって、思い込みや正義感も強そうな男の子が、あんなふうに女の人と一夜を過ごしたりするのかな??そこがしっくりきませんでした。でもそういう一面を描いておかないと、話が始まらないし進まないのですね。ただの職人気質の暗い男の子で終わってしまいそうです。
心理表現は割と自然なのですが、2人の行動がどこか不自然で違和感を覚えました。普通はそう思ってもそうは動かないよね?みたいな。どこが不自然なのか、何が普通なのかはわかりませんが、全体的に都合が良すぎる展開に思えました。
出来上がった桜子の椅子がどんな椅子なのか、はっきりとイメージさせてくれるような表現がなく心残りでした。あれだけ悩んだのだから、最後にどんな椅子になったのか知りたかったです。読者に想像を任せるにはヒントが少なすぎる。
哲先生の存在は現実味がありました。
「大切な人を失う」ということについて考えさせたかったのかなと思いました。著者の他の本は読んだことがありません。また機会があれば読んでみたいです。
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窪さんにしては生々しくなくてびっくり。
そのわりには少し長くて退屈だったけれどやっぱり読ませる力が強いので読了できました。でもやっぱりちょっと都合の良い展開で現実っぽくないというか物語だな~という感じ。
実はこの本、陣痛がくるまさにそのとき夜中の3時まで読んでいたので一生忘れないと思います。
あと帯に映像化の人の写真載せるの本当にやめてほしい。
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窪さんの作品は好きです。
本作も綺麗な作品です。
壱晴のトラウマ、原因となった出来事。
その後の生き方は理解できました。
一方の桜子の生き方。
家庭境遇に同情すべき面はあるが、
そこに身を置き続け、恋愛=結婚 という
言動に共感できませんでした。
もっと "自分の人生、自分で切り拓く" という心構えが欲しかった。
そこが、真織とは違うと思いました。
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さくさく読んだ。
桜子を好きになっていく過程がもう少しなんかエピソードがほしいような…。
全体には高校時代の初恋の悲しい終わりのせいで声がでなくなったことも、女遊びも、家具を作ることも、桜子の家庭環境も、ドラマ化できるように設定されてる感がしなくもなく、まぁ、ドラマチックすぎて素直に読めなかった。
面白かったんだけど。
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大好きな窪美澄さんの、いつものようなドロドロ劇はなかった。純愛ものだと、まとめきることはできないけれど、大事な相手だからこそ分かってくれるだろう、じゃなくて言葉にする大切さを感じた。
大好きな人には大好きを伝えたい。
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家具は僕が人間の体や生活についてどんなふうに感じているか、考えているかを目に見えるように形にしたものだよ。、、、だけど家具は喋りすぎちゃだめなんだ。家具の自己主張が強すぎればその家は家具のための容れ物になっちゃう。そういう家具もあっていいんだ。だけど僕はそうじゃない。家具はあくまでも無言で、使っている人に寄り添うものだと
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すこやかなるときはいい、やめるとき、どれだけ連れ合いと向き合えるか。
結婚式でたいてい誓うはずだ。みな、はい誓います、と言う。生きていれば、病めるときもある。壱晴は大切な人を亡くした、という心の傷を抱え、桜子は仕事は順調だが恋愛に不器用で恋人がおらず(重いのだ)、家庭環境に問題を抱える。
壱晴は、恋人との過去が原因で声がでなくなってしまうことがある。相手を大切にするためには自分を大切にせねばと訴えてくる。
連れ合いに寄り添いたい自分(わたし)がいて、どこかで必要とされたがっている自分がいる。
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初めての感覚。
読み始めた小説は一気に読みたい派だけど、この本は味わって読みたくなった。
タイトル買いをしたけど他の作品も読んでみたい。