紙の本
窪美澄氏の傑作長編です!
2019/12/29 10:02
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、窪美澄氏の傑作長編小説です。主人公の壱晴は家具職人ですが、毎年12月になると数日間声が出なくなるという症状を示していたのですが、誰もそれを打ち明けることなく、長く暮らしてきました。他方、会社員の桜子は困窮する実家を支えながら、恋とは縁遠い日々を過ごしていました。こんな二人が偶然にも知人の結婚式で出会い、一夜を過ごすことになりました。そして、後日、お互いは仕事相手として再会します。一体、二入はどのようになっていくのでしょうか。他者とともに生きるということを説いた感動小説です。
紙の本
胸がぎゅぅっとなる
2020/08/18 19:08
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コーギー - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本のテーマは恋愛というより結婚だなと思います。単純に好きという気持ちだけでは解決できないことがある。飾らずに向き合う大人の男女の姿に、胸がぎゅぅっとなりました。
紙の本
ただ、ただ、哀しい
2019/12/13 00:26
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:菜子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドラマ化されるので、読んでみましたが、辛いドラマになりそうです。家族や愛する人が亡くなるのは、本当に哀しく辛いことです。大人の歳でも堪えたので、十代だったらどうなるか想像も尽きません。これを藤ヶ谷君が演じるのかと思うと、メンタル大丈夫かなと心配にはなりますが、信じて放送を待つしかありません。まあ、哀しみから前向きに歩み始めようとするお話なので、心には響きました。生きている限りは、歩んでいくしかありません。それも、一人ではなく、二人でというのは、せめてもの救いです。主人公達の幸せを願うばかりです。
紙の本
声を取り戻し自由を手に入れる
2021/01/16 22:10
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
過去のトラウマから声を失った青年と、実家に縛られた女性のやるせなさが伝わってきます。ふたりで力を合わせて完成させた椅子に、明るい未来を感じました。
紙の本
しみる感じ
2022/11/27 02:18
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投稿者:みー - この投稿者のレビュー一覧を見る
窪美澄さんの本を初めて読みました。人にもよると思いますが、不器用で不可解な恋模様が私にはとても共感できました。
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投稿者:ぱーぷる - この投稿者のレビュー一覧を見る
今、放送されている藤ヶ谷さん主演のドラマを見たことがきっかけで読んでみたいと思いました。ドラマも今後どのように展開されていくのか気になりました。
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自分の欠けた心を埋めるためだけに始めることって、誰にでもある。でも、その矢印が誰かに向かった瞬間から、毎日がまるで変わる。
本来の自分を晒すことで、欠けた心が癒えていく。
モノの見方や心の在り様が原因論から始まったとしても、目的論に視点が移ることで、原因論が埋まっていく。色気のないまとめ。
#やめるときもすこやかなるときも #窪美澄 #読書記録2019 #読書記録
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なんと窪美澄の純愛小説.
記念日反応で言葉が出なくなる(下半身に節操のない)家具職人の壱晴,問題がある家庭を経済的に支えながらいつか家を出たいと思っている(処女であることを重みに感じている)桜子.
32歳の二人が中学生のような不器用な恋をする.
物語はこの二人を中心にして展開するのだけれども,哲先生や妙子などの登場人物がいい味を出していて物語の深みを増している.
それに,もう一人のヒロイン真織ちゃんがいい.山陰の静かだけれども少し重く暗い感じのする松江の風情もいい雰囲気で描かれている.
ドラマ化するそうだが,松江北高時代の壱晴君(堀内君もか)はどうするのだろう?(17歳と32歳.若作りかな).宍道湖のシーン(湖上の花火とか夕日とか)が見てみたいな.
蛇足ながら,窪先生は松江方面に何か関わりを持っている方なのだろうか?
会話の方言がすごく自然な感じというよりネイティブ.
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人生が長くなればなるほど、一緒に生きようと決意するときに求めるものは多くなる
過ごした時間が長くなるからだ
人は様々な気持ちを抱いている
その気持ちに背を向けるのは簡単だけど、いつかは向き合わなければいけない
向き合うきっかけはどこにあるかわからない
好きだな、とか、愛してる、とかも大事だけど、一緒にいたいな、って心があたたかくなれる人と生きてゆきたいと思った。
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通勤時間に読んだのだけど、電車のなかだったのにぐずぐずと泣けて泣けて…。最後の山本文緒さんの解説がほとんどすべて。その通り! という感じだった。
窪美澄さんについては『ふがいない僕は空を見た』を読んだときに衝撃を受け、それ以来のファンだが、たしかに「窪美澄といえばこれ、という固定観念を軽やかに覆す本作」なのだ。でも家族だったり、生きづらさだったり、これまでの作品に通づるテーマは漂いつつ、純愛を描いている。とくに関心したのは人物描写が細かいこと。
映像として見ているような気になった。
ドラマ化するとのことなので、今から楽しみです。
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窪美澄さんの本を始めて読んだ。今年ドラマ化するとのこと以外、何の先入観も持たずに読んだ。
題名から、ハッピーエンドを想像しており、その通りにはなったものの非常に重い、考えさせられる内容だった。
しかしながら、ただ重いだけでなく、全編に渡り爽やかさを感じていることも確かであった。
50歳も近くなると単なる恋愛小説は中々手に取らないため、何も知らずにこういう本の選択をしても楽しいことを発見した。
すぐにでも窪美澄さんの別の本を手に取りたい。
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頭の中で、さらさらと情景が浮かぶような、そんなやわらかい言葉たちで語られたお話だった
結婚に打算的な思惑があったり、淋しさを紛らわせるために異性と交わったりといった、現実でもよく目にするような人間のいやらしさを主人公たちが持っていた分、終盤以降の流れ(とその語られ方)があまりに小説のように綺麗で、個人的にはちぐはぐな感じが。
とはいえ要所要所で目が潤む部分もありました。
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映像化して欲しいと思ったら、もうすでにしてた…
キャストが想像した人と違いすぎた。
すごい長かった…
普段、読書しない人がオススメされて読んでも絶対読みきれないと思うくらい長かった。
字が小さくていっぱい…
ちょっと、端折ってもいいんのでは?ってとこもあった気がするが…
主人公の桜子
すごいいい子なんだろーけど苦手なタイプ。
幸せになれてよかった
真織ちゃんが気の毒すぎ
桃子は、とてもいい妹
最後の方に登場した
真織ちゃんは、幻⁉︎
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非モテ女として柔らかいナイフで刺されながら読み進めていたが、なかなか重いバックボーン。
話の流れや結末はある程度想像がつくけど先が気になりながら読み進めた。
自分には背負う覚悟があるのか、
自問するもまだ答えが出せない未熟者。
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数えるほどしか会ったことがない2人なのに、相手も自分と同じ気持ちであると信じる気持ちを持ち続けている2人の関係性は、美しいと感じた。
主人公は深い傷を持つ男性と、恋愛経験のほとんどない女性。目の前の恋愛に悩む2人の主人公を通して、家族を支えていく責任や過去の傷に向き合っていく。
読み終わったときに、「やめるときも、すこやかなるときも」というタイトルに深く納得する。どんなときも人に寄り添い寄り添われることの温かさを改めて教えてもらった気がする。