投稿元:
レビューを見る
興味深い内容が書いてあるっぽいんだけど、いかんせん文章が下手すぎて読めない。
発達障害に見えるくらい発達が障害されることを考えるのは大切だけど、この本は本物の(生まれつきの・器質的な)発達障害児の親を色眼鏡で見させるのではないかと懸念した。
投稿元:
レビューを見る
発達障害の専門家である著者が、子ども虐待という問題にからんだ発達障害(虐待の結果障害が起こる&障害があるゆえに虐待を受ける&その両者すなわち親も虐待児であったという虐待の連鎖)に関して、一般向けに症例を交えて述べた本であるが、やはりかなり専門的な内容になっていて、養護教員や障害児施設のスタッフ、小児科医師などの専門家にこそ読んで欲しい本になっている。これを読むとつくづく「愛着」が人として、更には動物として必要であることが理解できる。
投稿元:
レビューを見る
貧困、虐待の連鎖、発達障害が相互に影響しあっている事がわかった。幼い頃の劣悪な家庭環境によって生涯にわたって苦しむ人生があるのだなとも感じた。
投稿元:
レビューを見る
「虐待」を受けると、やはり心にも体にも大きな傷を受けることになるんですね。アフターフォローも大事だと思いますが、何とか「予防」に力を入れたいものですね。
投稿元:
レビューを見る
愛着障害か発達障害か、卵かひよこ論争になりやすいが、経過を追ってみることで、ある程度の判断はつく。慎重なアセスメントが重要。そのことが知れたことが、大きな収穫だ。
投稿元:
レビューを見る
反応性愛着障害についての概説。あいち小児保健医療総合センターでの症例を例に取りながら。
境界型人格障害も解離性障害も、ひょっとしたら反社会性人格障害もみんなここから始まっているのだろう。
とにかく対応が難しい、ということがよくわかる。
投稿元:
レビューを見る
被虐待児の治療について詳しく述べられた良書。同僚の先生から薦められた本であるが、本当に勉強になった。
現在自分の勤務地でも、解離性障害であったり、発達障害であったり、学習の遅れがあったりする子が多くいる。本当に根気のいる作業ではあるが、社会に適応していけるようにしなければならない。
私が関わっている子の親に対してどのようなケアが行われているかが分からないが、自分の教員という立場でやれることをやっていくことが大切だと思った。
投稿元:
レビューを見る
子ども虐待の治療は解離性障害の治療と言ってもいいほど。
現在の児童養護施設に暮らす子どもたちは昭和30年代を生きているよう。家庭に恵まれず保護された、心に深い傷を負う子どもたちへのこのような扱いは、国家レベルのネグレクトではないか。
まぁ、なんせ最初から最後までgkbrでしたわ。
投稿元:
レビューを見る
被虐待児の負う心身的な傷が如何に大きなものかよく判ります。
私自身が育った家庭が機能不全家族で
生き辛さを常に抱えています。
「どうして、こんな風になっているのだろう」
と言う様な疑問が、「ああ、こういうことか」と解りました。
自分が子どもを持ち、「親の様にはなりたくない」と言う強迫観念に駆られ
子どもに対してどのような対応をすればいいのか、と言う事も
改めてじっくり考える良い内容でした。
杉山先生の著書は実に解りやすく、丁寧で
被虐待児が負う傷がどう言ったものか、教育関係者の方々にも
ぜひ読んでいただきたい一冊です。
投稿元:
レビューを見る
DV絡みのケースに対応する際の参考にはなる。ただ、著者の先生ほどソフト・ハード面ともに整っているところでなければ、実際の治療にまでは持っていけない。だから、実際に行うことはできず、基本的な対応とか、日本の現状を知るには読みやすく、情報量が多い一冊。
投稿元:
レビューを見る
幼児期に保護者から度重なる虐待を受けた場合、子どもの脳に影響が出ると聞いていた。なぜ、どのような影響が出るのか、また、その影響を軽減する、もしくは再生するにはどうしたらよいのかを知りたくて読んだ。
臨床医が書いただけあって説得力がある。事例とデータとで説明もわかりやすい。なるほど、あれはそういう意味だったのかと何度頷いたか知れない。
大人も子供も「自己実現」が中心になったがために、もっとも支援を必要としている幼子が邪魔になる世の中になった、との筆者の指摘には深く納得する。
幼児虐待の負債は計り知れない。
一刻も早く、手を打たねばなるまい。
投稿元:
レビューを見る
被虐待児と発達障害児の関連性を被虐待児の方面から見いだす、というような本です。とてもわかりやすいです。環境説や遺伝子説など様々な見解がありますが環境が大切だと言うことを再確認できる、そんな本です。
投稿元:
レビューを見る
杉山は発達障害の権威らしい。日本で軽度発達障害という概念を樹立した人物でもある。海外の研究や事例も豊富だ。しかし人間性が伝わってこない。本の体裁も変わっていてフォントが大きい二段組で読みにくい。私が誤読しているかもしれないので、お気づきの点があればご指摘を請う次第である。
http://sessendo.blogspot.jp/2016/07/blog-post_25.html
投稿元:
レビューを見る
P.174
レジリアンシーの反対、ぜい弱な個体の特徴の方が、子ども虐待のケアには学ぶものが多いと思う。それはちょうど強い個体の反対の次のような特徴である。
無力感、孤立、低いコミュニケーション能力、状況に対する受け身性、知的なハンディキャップ、衝動性、暴力的、著しく低いストレス耐性。こうした状況をつくらないことこそが、我々がなすべきサポートだが、これまで述べたことから分かるように、困ったことに上記のような特徴は、実は被虐待児のもちやすい特徴にぴったり重なるのである。それでも確かに、被虐待児の中にも、明るさや人への信頼を失わない子どもたちも存在する。その特徴を敢えて取りあげてみると、次のようになる。
「人からのサポートを受け入れることができる」「記憶の断裂が比較的少ない」「衝動性が比較的乏しい」
投稿元:
レビューを見る
10年以上前の本だが、いま読んでもなかなか良い本だと思う。発達障害と愛着障害の鑑別など、臨床実践に基づいたデータが多くて貴重な資料である。脳科学的なデータも紹介されており、一冊でかなりの満足感。
今でこそトラウマインフォームドケアの概念が本邦でも広まり、発達障害と思われる子どもの背景にトラウマが潜んでいることに目を向けられるようになったが、それ以前からこうした実践をしていたことが驚きである。自我状態療法やEMDRも当時からしていたのかと思うと、本当に頭が上がらない。