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きえもの=食べ物をテーマにした九螺氏の短歌から始まる短編集。
独特の作風の短歌から生まれるシュールな小説。時々とっても怖くなる。
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短編と主題に沿った短歌集。
主に主題は「きえもの」と言うだけあって
食品、食べ物。
だが切り口は、鋭く
真新しい紙で、間違って切ってしまった
肌の様に、いつまでもヒリヒリと痛い。
鑑賞すると言うよりも、
見てはいけない危ない景色を
見ては、忘れてしまいたくなる様な
危険な印象。
たおやかな、、、短い文章といった
イメージを持っていた短歌とは違っていた。
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「泣き過ぎると枕が逃げる」という『はんぺん』がよかった。『アンズ』の「昨日の過ちが赦されたようにシウマイ弁当にアンズがひとつ」という歌も好きだ。
部分的には面白い、いいなと思うところもたくさんあるのだけれど、全体としてはあまり消化がよくない。
こういう作風って、”いいと言わないと通じゃない”という踏み絵みたいなところがあるよね。
読む人を選ぶ。
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20191102 思考が硬くなったと思った時、この人の描いたものを読む。足元が崩れて別のところに運ばれる。そんな発想もあるのかという驚きの後に来る興奮。定期的に読み続けたいと思う。
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久々の”読む”という快楽。
言葉も中身も魅力的。
物事の捉え方が今までにない。
一つ一つが短く、しかし印象的。
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短歌と短いストーリーと短歌という構成。
短歌は面白いと思ったのだけれど、
「神様の住所」や歌集のほうが好みかな。
感性がぶっ飛んでいてついていけない感じだった。
凡人の私には中々ムツカシイ。
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『神様の住所』が良かったのでこちらも読んでみた。きえものって何かと思えば、全編食べ物がテーマだった。アラザンは名前知らなかった…。
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あぁ、と思う。
この人の本を読んだのは、神様の住所に続いて2冊目。
発想がすごい、とかそういう言葉ではなくて、この人は世界をこんな風に切り取れるんだ、と感じる。
普通に、普段に、生きているこの同じ世界から彼女はこの掌編を切り出すことができる人なのだ。
そのことに嫉妬し、安堵し、嬉しく思う。
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短歌と小説のサンドイッチ、って感じなのかな?
「ウエハースの~」と「その州は~」が好きだなあ かわいくて
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たべものテーマにした非日常のショートストーリー。現実のようなと夢のような、有るような無いような、わかるようなわからないような。短歌をよむ九螺さんから紡がれる言葉がなんだかよくわからないけど好きでクセになっている。ものすごい中毒性。ネクターも鳩サブレ…。そりゃ読むしかないよ。