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今回は、馴染みのある、、、はずのショパンだったけど、いろんな曲が出てき過ぎて、少し進みが悪かったな。
でもやっぱり岬先生が素敵すぎて困っちゃう(笑)
どこへ行ってもあの雰囲気は健在!!
あの終わり方が、続くのか気になるところ。
また会いたいです、岬先生!!!
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岬洋介シリーズ第三弾。
途中らへんで、ラフマニノフとドビュッシーの話をうっすらと思い出してきた。
印象の強烈さは旧作の方やったけど、個人的にはショパンは身近なことと、ポーランドという国の背景が見えてきたのがよかった。
音楽家が沢山排出された時代は、国家という枠組みが大きく動いた時代と重なる。
憂いも喜びも、アイデンティティも、国家と共にあった時代。
音楽という手段で表現されて今に残っている、ということが素晴らしい。
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ムダに…というと実際に起きていることに対して語弊があるかもしれないけど、小説としてはムダに暴力に溢れていて気落ちした。音楽に明るくないものとしては、何ページも続く音楽の描写が辛くもあった。また、登場人物の背景や心情の描写が浅く、心を寄せづらいとも思った。
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音楽の持つちからのひとつは、それを生みだす者への共鳴であるのだろう。身の内に伝えたい想いがあり、それを吐き出す行為が共鳴を生む。
岬さんは自らが伝えたい想いに真摯だ。痛々しいほどに愚直なほどに。それが、共鳴を、ちからを生むのなら。p279「ピアニストにはピアニストにしかできない闘い方がある」とは、つまりそういうことなのだろう。
反対に、「ポーランドのショパン」を弾けと言い続けながら、戦争もテロも音楽家には無縁だとしたヴィトルドのかつての演奏は、どんなものだったのだろうか。どんな共鳴も生まなかったのではないだろうかと、思わせる。
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今回の舞台はショパンコンクール。ポーランドでは世界的テロリスト・“ピアニスト”が潜伏していた。
主役はショパンコンクールに出場するポーランド人ヤン・ステファンス。ヤンはピアノ一筋で生きてきた。岬先生もショパンコンクールへ出場するためにポーランドに行った。
音楽との向き合い方、コンクールの緊張感、楽曲を演奏するときの奏法の描写がすごい!中山七里はこれだから好き。
なんで音楽を勉強するんだろう、って究極の疑問だと思う。音楽に力があるとか、認められたいとかそんな軽いものでは無い。もっと自分の音楽を好きになって向き合いなさいと岬先生がヤンに言う場面がある。この感じがいい。すごく辛くて音楽から離れたいとか人を信用できないとか思っていても岬先生からこんな言葉をもらったらヤンくんは前向きにまたピアニストとしての道を突き進むのだろう!こんなにすごい先生なのに、この先生は講師のクチを探すって言ってるし日本で音楽するのって大変!
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岬洋介が出てくるシリーズ3作目。今回は岬洋介が、ワルシャワのショパンコンクールに参加するが、事件が発生する。国際コンクールが題材とあり、国際情勢などもたくさん入ってきたり、ショパンコンクールなので、演奏のたびに音楽的理論が展開される。正直そのあたりが読みづらかったけれど、ストーリー的には大丈夫でした。
懐かしい人たちも登場したりして、続きはあるのだろうか。解説でなるほどと思いましたが、このシリーズは決して岬洋介の視点では話が進まないと書かれており、なるほどと思いました。
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~ショパン・コンクールに忍び寄る爆弾魔の影~
ポーランドで開催されるショパン・コンクール。
ヤン・ステファンスは、そこでの優勝をするために人生の全てを捧げてきた。
続々と表れる彼のライバル達の中には、あの岬洋介も。
過熱するコンクールには、爆弾を操るテロリスト『ピアニスト』の影が迫っていた。
岬洋介シリーズ第三弾。
コンクールに出場する様々なコンテスタントが登場するため、前二作より演奏についての描写が多いですが、とても多彩な表現で引き込まれます。
正直、聞いたことない曲についての表現で涙が出てくるくらいの感動を与えてくれます。
今までは先生という立場で指導をしていた岬洋介が、コンクールという場で、遂に全力の演奏を見せつけるのも見所です。
『さよならドビュッシー』、『おやすみラフマニノフ』のあのキャラクターも少しだけ…。
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感想はブログでどうぞ
http://takotakora.at.webry.info/201403/article_7.html
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相変わらず岬先生と触れ合った人の成長が詰まった作品で、それでいて岬先生も評価されないまま終わらず感動を残してくれて読んでいてショパンを聞きたくなる作品でした。犯人は想像出来なかったのとあっという間に解決したので最後は少し物足りなく感じましたが楽しく読めました。読んだ後に表紙を見るととても悲しくなり、切ない気持ちになりました。最後のラフマニノフとショパンの間奏曲も岬先生の推理と人間性が詰まっていてとても楽しく読めました。
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中山七里さんのこのシリーズは全部読んでいるので
気軽に読み始めたのですが
今回は、ピアノの演奏についての記載が多く
あまりクラシックに詳しくないのもあり
少しつらい気持ちになりながら読んでいました
そして、犯人がわかったところで
人気シリーズは、やはり当たり外れがあるんだな
と思いましたです
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舞台が名古屋ではない、というだけで作品全体が引き締まる。ストーリー性、メッセージ性も既刊本のなかで随一だ。
ただし、ごくごく個人的かつ主観的な意見ではあるのだけど、ショパンという作曲家の魅力、その楽曲のもつエネルギーを拾い取る感受性が残念ながらわたしには欠如している。
ラフマニノフあるいはドビュッシーの、その激情や叙情性のようなものをショパンの中に見いだせない、だがあくまでそれは、わたしの感受性という問題なのだ。
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ショパンの調べが聞こえてくるようなストーリー!
コンクールでは私もドキドキしてしまうほど。
岬ファンとしては、今回はストーリーは良かったがイマイチ活躍の場が少ないと思った。
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登場人物が物凄く雄弁に語るから、演奏シーンは面白い。
けど、ミステリーの部分がとってつけたような程度にしか書かれてないのが物足りない。
犯人の葛藤とか犯行動機とかを読むのが好きなのに。
いつもながら岬先生が万能すぎる。便利な人だ。
この本に、作中の曲のCDがついたら面白いと思うんだけどな。
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「ドビュッシー」「ラフマニノフ」以上に、音楽描写が多く、その方面に暗い身としては、言葉を理解できないながらも、いつの間にか読み進んでいた。
唐突に出てきたアフガニスタンの戦場シーンに違和感を覚えたが、最終章で納得。現実にはあり得ない、けれどあり得るか、そんな期待感を持たせてしまうのも、それまでの演奏シーンの説得力か。
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ファンの方は、読まないでねm(__)m
岬センセが、ショパンコンクールに出る話。
って、ミステリーなので殺人事件があったりテロ事件があったり。そういうのが、ポーランド人のピアニストの視点で語られる。
なんかなぁ。
風呂敷広げすぎたって感じ。
詰め込めるものはすべてつめこみました、って、ゆえにどれも消化しきれてない感じがする。
まぁ、相変わらず門前の小僧っぽいです。
わかったように知ったように書いてるけど、それってCDとか書籍の解説の受け売りじゃないっすかねと思うのである。ピアノ聞いて、まず思うのは<音>であり、その<音>から引き出される自分の感性や情感を愛でるものじゃないのかな。で、テンポとかバランスとかが気になってくるものんじゃないかと。
なんか、弾いたことない人が書きました、って感じがすごくて…。
あと、ポーランド人だろうが日本の小説なので日本語で表記されてるけど、言語っていうのは思想って部分がわかってないように思う。ポーランド人にとってショパンは、って熱く語ってたけどね。でも、その語りのもっていきかたが日本語的なんだよね。
ついでに巻末の参考CD見てガクゼン。
全部アシュケナージだった。アシュケナージはすごいピアニストだが、彼の演奏だけでショパンを語られてもなぁ。
岬センセ以外の日本人を、多分辻井くんを意識したのだろう、盲目のピアニストにしてたけど、その設定は捨てて彼を語り手にしていればよかったように思うよ。
…帯の「読者の声」に軽いめまいが…。
ホント、クラッシック離れがひどいんだなって再認識したよ。
素地がないから、結局わからないんだろうなぁ。
あああ。