紙の本
設定過多
2020/03/08 01:08
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投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
読解力が試される小説。
途中まで読んで、
巻頭カラーに戻って見るまで、
殺人王=フォルックだということがわからなかった。
二つ名と本名を別にしか表記しないから、
状況が読みづらい。
敵の策のキーになるモノが
唐突に提示されたり、
冒頭の摩天楼の描写が
のちのち全く活かす箇所がなかったり。
雑。
使わない設定垂れ流す余裕があるなら、
冒頭で時系列でこの世界観に至るまでの主な出来事を
並べてくれたほうが生産的だった。
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ライトノベルレーベルから出てるラノベを読むのは、本当に久し振りだった。4月頃に、電撃のキャンペーンに当選してもらって以来放置してたけど、ようやく読んだ。
結論から言うとあんま好きじゃなかった。一応触れてみた上で、異世界転生とかチートとかは肌に合わないな、と思っているので、そうじゃないラノベなら楽しく読めるかな、と思っていたんだけど。
比喩なんかの言い回しが「そうはいわんでしょ」という感じで、格好良さを優先したんだろうけど、良い悪いというより好みではない感じ。
あとは、固有名詞が登場してからそれに対する説明が行われるまで間隔が広く、もやもやした気持ちを抱えながら読み進めることになるということ、また誰が発言したのかが分かりにくい箇所が少なくないという感想を抱いた。端的に言って読みにくい。三人称でありながら、一応主人公の視点で物語が進むという一般的な視点を取っていると思うが、にも関わらず主観視点が流動的なのも個人的には読みづらかった。
結局《灯台》を用いてどう利益を上げるつもりだったのか、というのが今一つ分からなかったんだけども、普通に建設に噛むことそれ自体が結構な儲けを生み出していた、ってことなんだろうか。大きな原動力になっていた、葬王については最後まで描かれないし、若干納得が行かないというか、肩透かし感が残る。
キャラクターのやりとりも、ステレオタイプをなぞっている感じがして、あまり楽しめなかった。一匹狼はこういう物言いするし、丁寧な少年はこうだし、胸の小さなヒロインはこういう反応するよなあ、みたいな。もう少しパーソナリティに踏み込んだら主人公の態度にも説得力が生まれたかも知れないけど、ぶっきらぼうキャラに設定したから、乱暴な物言いをしているように見えた。ヒロイン(というか読者の立場に近いキャラクター)が人殺しを嫌う展開は少なくないけど、そこに明確な理由があったのは良かった。
犯罪がエンターテイメントになっている、と冒頭で謳っていたので、そういう方向性を期待したらそうでもなかった。もう少しそっちに寄っていると新しい視点で面白かったのかな、と思った。
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話しに謎は残っているけど1冊で止まりました。この1冊でもまあ楽しめます。キーツという相手の殺意を読む能力者の力を借りて無力なヒロインが絶体絶命の場面から逃れようとする所はかなり面白かった。
ヒロインの21世紀から来たヒロコちゃんちょっとうるさい。
同じく犯罪者とバディを組む『リベンジャーズ·ハイ』とは緊迫感に雲泥の差がある。もちろんヒロコちゃんの方が下、自己陶酔した比喩表現に金切り声のラブコメに校正してんのと思わせる不整合のストーリーなので"クライムバトルファンタジー"というなんじゃそれ?の宣伝文句は本作品にピッタリでした。