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紙の本
ロマンス小説のとっかかりにオススメしたい一冊
2020/12/17 22:22
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投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
金融界の若き成功者として名を馳せているショーンは、父の訃報を受け取る。
疎遠にしていた父と晩年を共に過ごしたという看護師の女性リジーが、父の金目当てで近づいたのではと疑うが、彼女の純粋さに否応なしに惹かれていく。彼女に近付きたいが、彼女が間借りしている父の家には虐待された記憶が色濃く残り、親密になるのを阻害しようとする。
ロマンス小説でよく出てくるような傲慢で俺様なヒーローではなく、自身の過去とそれに付随する弱さを必死で隠しながら、ヒロインの愛を乞おうとする姿勢がとても良かった。
なによりヒロインがほとんど欠点がないくらいの誠実さと、身を切るような献身と愛に溢れていた。
ロマンス小説でありがちな思い込みでのすれ違いみたいなのは少なく、そうなっても仕方ない必然性で二人がこじれたりするのが上手かった。
話がわかりやすく上手くて読んでいてストレスもあまりないので、ロマンス小説のとっかかりとして手に取るには相応しい一冊だと思う。
しかしヒーローの兄弟がまだ問題抱えてそうで気になるけど、スピンオフとかないのかな
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