紙の本
なんかなあの啄木
2018/09/30 19:06
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BHUTAN - この投稿者のレビュー一覧を見る
いい人過ぎてイライラする金田一さんと、金田一さんの愛する啄木の探偵小説。
でも、とっても読みにくくて、私の好みではなかったようです。
意地悪啄木の推理にそんなに納得しないで金田一さん。
と言いたくなる。
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なんと石川啄木と金田一京助(耕助ではない!)が事件を解決していくというステキ設定なミステリー。私、こういう実在の人物系に弱いみたいです。
そーいえばトリビアでやってましたね、啄木は女癖悪かったって。(何が「働けど働けど」だよ!笑)もっと短歌とか絡んでくるかと思ったんだけどそうでもなく、いうなれば明治版「TR●CK」って感じでした。それは手品や幽霊のタネを見破ったりする筋だけでなく、貧乏なくせに見栄っ張りな石川啄木と、臆病ですぐ気絶する金田一京助はなんとなくあの二人っぽくありませんか(笑)
この啄木が間もなく世を去ってしまうことを知りながら読むと(彼の夭折は周知でしょうが)、見栄っ張りで要領のいい啄木のキャラクターがなんとも切ないものに感じられてきます。
この二人だけでもおいしいのに、最後にはあの大物の少年時代も登場……。
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生活に窮した石川啄木が副業として探偵事務所を開設。その人柄と類まれなる才能で、嫌がる金田一京助を助手に怪事件に挑むミステリです。史実と創作を織り交ぜて、自分の知識と照らし合わせてみたり、そう繋がるのか!と驚いたりできる・・・はずなんですが。どうも文章が読みにくい。流れが急に途切れてあらぬ方向へ進んだり、時系列が混ざりかけて今どの時点なのか分からなくなったりと、何回か数行前を読み返す羽目になりました。犯人の動機や啄木の性格も、金田一の一人称の視点で語らすに、なにかエピソードなどでわからせてほしかった。設定は面白いし、小道具の使い方や伏線の張り方もいいと思う。後は、書き方ですよね・・・。
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石川啄木が金田一京助を引きずりながら、事件を解決していく短編集。
や、引きずってはないんですけど。
調子のいい啄木と、ちょっと情けない金田一先生の関係が愉快で面白いです。
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読む前の印象とはがらっと違ったなぁ。
石川啄木がなかなかにヒドイ男でした。お知り合いにはあまりなりたくないタイプ。
変人でも孤高の方が好みなだけですg
「逢魔が時」が金田一先生ががんばってて好きです。
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【辛口です】
好みの問題と思いますが…読みにくい。
なかなか文章に入っていけない感じ。
そして、「親友」であるはずの主役二人(石川啄木と金田一京助)のやりとりが、ちっとも面白くない…どころか、まあこれも好みの問題なんでしょうけど、啄木の発言なんて、ときどき不快ですらある。
啄木のひどい発言→金田一先生腹を立てる→でも結局そんなところも嫌いになれない。短歌の才能だけじゃない、僕は啄木自身に惚れ込んでるんだ。
以上無限ループ。
二人のやりとりで一番ひどかったのは最終話だと思います。あんなやりとりして、どうして親友?啄木、金田一先生のことののしった挙句、最初から犯人扱いしてますけど。
なんだかよくわからない二人でした。それで入り込めなかったのかな。
あとは地の分(金田一先生視点)も話し方も現代人みたいだなと思いました。ちょっと違和感。
事件の真相も、それほど目新しさとか、どんでん返しもなく、微妙な感じ。第二話とか、そのまんまなんだ…と思ってしまいました。
あとがきで宮部みゆきとかが絶賛してたから期待しすぎたかな。
そういえば、ある事件の被害者とその後輩が男同士で関係していたという噂を「嫌悪した」とか言ってみたりするわりには、奥さんや愛人にまで嫉妬してみたり、最終話ではとある人物に男色関係と勘違いされてみたり、そういう意味じゃなく惚れ込んでるとか、そういう意味なのかもとか、あとがきにまで「親友という域を超えてしまっている」と書かれたり、こういう描写がやたらあるんですけど、それもしっくりこないというか。
私確かにそういうの好きだけどさ、この作品の二人はぜんぜんピンと来ないんですけど。
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第三回創元推理短編賞受賞作「高塔奇譚」、そこから始まる連作短編集。
実在の歌人・石川啄木を探偵に、これまた実在の国文学者・金田一京助を助手にという奇抜な取り合わせにまず目が行きますが。。。
夭折した啄木を主人公に五編の秀作を仕上げた氏の凄さに感服。
ちょっと金田一氏の扱いが可哀相な気もしますが、心に残る作品群でしたよ。
驚愕の隠し玉もありますので、是非、御観覧ください。
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石川啄木が探偵役で金田一京助がワトソンという明治時代の浅草を舞台にしたミステリ、なのだがイマイチ物語に入り込めず。
私の好みじゃなかったようです。
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以前の泉鏡花で味をしめ、明治文豪系ミステリのあのぬるさが好物であると気付きました。解説それは言わぬが花だろう!他にこのような系統の作品を探したいと思います。
しかし啄木は不遇な人生やな、と興味を持ちました。
2019.3.23追記。
書店でアニメ化の帯を見た際の衝撃をお分かりいただけますでしょうか。
追い付いた(何とは言わぬが)。読み返して楽しみにしときます。
えーと、これやってくれるなら、さらに泉鏡花殺人事件の方とかー、いっそ飛鳥部作品とかもさー、と思いました。
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石川啄木が探偵、金田一京助がワトソンです。
敢えてこの二人を起用する必要性をあまり感じないような・・・っつーか、この幼児性の強さは何?遺族からクレームつきそう・・・
中盤タルタルしながら読んでたんですが、ただ、最終話には、「あの人」が出てくるんですよ、ミステリ読みにはおなじみの「あの人」が!話の最初にあの「キーワード」がストレートに出てくるので、この少年が「あの人」と気づく人も多いはず。
ただ啄木って、イメージが地味・・・枡野浩一「石川くん」くらいじゃあ、払拭できないなあ。山田正紀「幻象機械」と読み比べることにします。
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アニメ化されたとのことで読んでみた。
非常に不思議な味わい……
ミステリーというには、あまりにも形がぼやぼやと定まらない印象。
何より、石川啄木と金田一京助という実在の人物を出しておきながら、ふわふわととらえどころのないキャラクター造形にしているのはわざとなのだろうか。
二人の言動がちっとも響かない。
これがこの作者の持ち味?
ミステリーとしても正直ぬるく、とりあえず読破してみたというのが率直な感想。
とはいえ独特の味があるのも確か。
アニメがどういう作品になるのか非常に興味がある。
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夭逝の歌人石川啄木が探偵となる連作短編集。ワトソン役として、金田一耕助じゃなくて金田一京助先生。啄木というと、病弱でひ弱なイメージがあるが、作中でも病を得ている。最終話では、亡くなったことが語られている。
同じ岩手でも、宮沢賢治を探偵にしたミステリーは、いくつか読んだことがある、しかし、啄木を探偵にした作品はこれが初めて。
文章と相性が悪いのか、物語に入り込めなかった。
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石川啄木と金田一京助のコンビによる探偵譚。
貧困と病気で弱っていく啄木の描写がつらい。ぢつとてをみる。
え、あれ?ツダケンはどこに出てくるの?
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アニメを見てから原作を読もうと思ってました。ただし、アニメは途中で脱落。そして登場人物はアニメと違い、石川啄木と金田一京助のみ。時代なんでしょうが啄木の貧乏さが痛い。それにしてもわたしだけなんでしょうが、時系列が行ったり来たりで読みにくい。多分アニメを脱落したのもこれが原因か。ちゃんとついていける頭がないf^_^;作者さん、若い方だと思ってましたがもうお亡くなりになってました。おもしろかったんだけど続編はないのかなぁ。
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啄木鳥探偵處(創元推理文庫)
著作者:井伊圭
東京創元社
タイムライン
http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698